ビックカメラは6月22日から、ECサイト「ビックカメラ・ドットコム」での注文から最短45分で商品を届けるスピード配送を始めた。
実証実験と位置付け、対象となる地域と商品を限定して3か月にわたって展開する。地域は東京都渋谷区内指定地域。対象店舗はビックカメラ渋谷東口店、対象商品はOA・PCデジタル周辺機器やゲーム関連商品、事務用品、日用品を中心とする小型商品。
「ビックカメラ・ドットコム」の利便性向上が目的。来店することなく、商品をすぐに受け取れる仕組みの実用化に向けて実証実験を行う。
このスピード配送の中核を担うのは、シェアリングデリバリー「anyCarry(エニキャリ)」を提供するエニキャリ。店舗から消費者へのクイックデリバリー(短時間配達)を必要な時だけ利用でき、利用した分だけ料金が発生するオープン型配達インフラ「DeaaS(Delivery as a Service=デリバリー・アズ・ア・サービス)モデル」を提唱している企業。
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エニキャリのデリバリー
エニキャリの「DeaaSモデル」は、小売り・EC企業のECサイトで決済を行わず、エニキャリ側が用意したプラットフォームで商品決済を行う、クイックデリバリー実現に向けたシェアリングデリバリー形態という。
「ビックカメラ・ドットコム」のスピード配送対象商品には、店舗在庫一覧で「今すぐお届けする」ボタンが表示される。そのボタンをクリックし、「規約に同意してエニキャリで注文する」と、エニキャリが用意したショッピングカートに移動する仕組み。
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商品詳細画面で「在庫のある店舗を探す」ボタンをクリック
エニキャリはショッピングカートにテモナが提供する「サブスクストア」を活用し、これを配達システムとして運用。異なるサイト間での注文情報のスムーズなやり取りを実現しているという。エニキャリのショッピングカート内で決済すると、スピード配送で商品を届ける。
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スピード配送を実現するための全体イメージ
ビックカメラとエニキャリは実証実験で実用性や持続可能性を検証し、本格運用に向けて順次対象エリアを拡大する。
エニキャリは小売店(スーパー、ドラッグストアなど)、飲食店、サービス業など多様な業種への拡大を視野に入れ、「DeaaSモデル」の普及に注力するとしている。
エニキャリは、東海大学総合社会科学研究所Eコマースユニットの小嵜秀信客員准教授が代表取締役を務めている。
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オリジナル記事:ビックカメラが注文から最短45分で商品を届けるスピード配送、エニキャリのシェアリングデリバリーの採用で実現
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