川島 確かに、毎月固定費がかかっていることを考えると、「もう、商品を変えましょう」と言いたい気にもなるんですけど、それだと本末転倒になっちゃうかな。いや、そのほうが本質的なのかもしれない。
清水 手っ取り早い解決方法は、真似ることですよね。競合で売れているサイト、売れてなさそうなサイトを勉強して、売れているサイトのいいところはどんどん取り入れる。
川島 ある有名なケーキ屋さんは、売れてるケーキを片っ端から取り入れて、いちばんおいしかったお店の味を真似した、なんて話もありますもんね。売れないと悩んでいるにもかかわらず、競合のサイトで商品を買ったことがないショップさん、結構あります。
清水 メディア戦略が上手で、注文は2年待ち、リピート率90%の餃子屋さんがあります。売れていないショップさんは、「あそこはテレビに出たから」とか羨ましそうに言うんですけど、試しにメディアの人に「載せて」って言ってみればいいのにと思いますよね。メディア側の人はいつも、ネタに困ってるわけだから。
川島 情報発信もマーケティングですよね。やっぱり、商売の基本的なマーケティングはNHKとかで教えるべきじゃないかな。LTVを知らない人もいますからね。有名なコスメ通販の会社は、長い目で見て、最初は赤字でも、3,000円の商品に5,000円の広告費をかけているとか。
他のサイトをうらやんでいる暇があったらとにかく動けということですね。仰々しく「競合調査」と構えなくても、「ほかのお店は何をやっているのかな~」とか「同じことをやってみようか」くらいのところから始めてみましょう。