SEO習得のためのチェックリスト(初心者編)
物心ついて以来、僕にとって何かを学ぶ最善の方法は、実際にそれをやってみることだった。検索エンジン最適化を理解しようと取り組んでいたとき、僕はやるべきことのチェックリストを数え切れないほど作ったんだ。そこで、SEOを身につけるのにいちばん役立つチェックリストを以下にまとめてみた。SEOについて、あまり経験はないけれどもっと学んでみたいという人たちの役に立てればいいな(おまけとして、イケてるチェックボックスも付けとくね ―― クリックしてもチェックできないけど)。
SEO習得のためのチェックリスト(初心者編)
基本的なWebサイトの作り方を学ぶ
SEOのテクニックに首を突っ込む前に、ウェブ開発の基本事項を知っておくことが大事だ。以下の課題に取り組んで、SEO業者として成功するために必要なウェブ開発スキルを養おう。
簡単なWebサイトなら、WYSIWYG式のHTMLエディタなんかは使わずに、自分でソースコードを書けるようにする
コードって言葉にビビったりしないようにね。HTMLを書くのは思ったよりもずっと簡単なんだよ。2枚のパンに具を挟んでサンドイッチを作れるんなら、HTMLだって書けるさ。手引きがいるんだったら、こちらのすばらしいチュートリアルを見てみよう。
いいかい、この時点ではSEOのテクニックなんて考えちゃいけない。Webサイトの作り方を学ぶことに集中するんだ。
以下の条件に沿ってWebサイトを作成する
- レイアウトや書式は、すべてCSSで指定する。テーブル要素は使用しないこと!
- トップページには、自分の紹介文を3段落くらいで書く。
- トップページ、連絡先情報、ポートフォリオ、全部で3つのページを作成する。
僕の情報を使って、Danny Doverっていうサンプル用のWebサイトを作ってみたよ。参考として使う分には自由だけど、僕の書いたコードをコピペしないように。それじゃ何も覚えられないからね。上に書いた条件をクリアするためには、インターネットで情報を探しまわるはめになるかも。でもそれで検索のスキルも上達するから、好都合ってわけ(注意:サンプルのWebサイトには、わざとSEOを実施していない。その理由については、もう少し後でわかるからね)。
キーワードを選ぶ
キーワードは、競争の激しくないものを選ぼう。選んだキーワードがSEOの柱にとなるんだから、このことはとても重要なんだ。自分の名前を使うのがいいと思うよ。Googleで自分の名前を検索してみて、大したことのないWebサイトが少し表示される程度なら、名前をそのままキーワードにするといい。もし自分の名前がキーワードとしては競争率の高いものになっていて、検索結果の上位に入るのが難しそうだったら、もっと競合相手の少ない変化形、たとえば、僕の場合だと「Danny Ben Dover」なんかを使うといい。
ドメイン名を登録し、レンタルサーバーを探す
難しく聞こえるかもしれないけど、やってみればそれほどでもない。僕のお勧めは、SuperbHostingかSiteGroundだけど、文字通り何千ものサービスがある。頭を絞ってどこを利用するか考えよう。
ただ覚えといてほしいのは、月額7ドル以上のところは避けて、ドメイン名が無料で取得できるサービスを選ぶのがいいということだ。絶対に守らなくちゃいけない条件は1つだけ。勝手に広告を表示するようなレンタルサーバーは、絶対に使わないこと。広告があるっていうことが検索エンジンにばれると、ランキングに悪影響を及ぼす可能性があるからね。
ドメイン名は、キーワードのところで紹介したような「dannydover.com」とか「dannybendover.com」にする。最初に決めたキーワードがドメイン名に使えない場合は、違うキーワードを選ぼう(注意:この課題では、最適化を実施するキーワードとドメイン名は同じじゃなきゃならない。現実の世界で必ずしもこれがあてはまるとは限らないけど、ドメイン名と似たキーワードを使用すると、SEOがグッとやりやすくなるんだ)。
レンタルサーバーで取得した新しいアカウントにファイルをアップロードする
いちばん簡単な方法は、FTPを使用して、ファイルをドラッグ&ドロップすることだ。詳しいやり方は、自分が利用しているレンタルサーバーのヘルプで確認しよう。
Google Analyticsに登録し、自分のWebサイトについて調べる
Google Analyticっていうのは、自分のWebサイトを訪れたビジターを追跡できる無料ツールだ。導入の仕方はGoogleサイトに掲載されている。
1週間経ったら、選んだキーワードを4大検索エンジンで調べてみる
検索結果に自分のサイトが表示されてなくても大丈夫。そんな場合のためのSEOなんだから。もし自分のWebサイトが表示されていたら(たとえ最初のページでなくても)、主要検索エンジン(Google、Yahoo!、Live、Ask)のそれぞれで何番目に登場しているかをExcelのスプレッドシートを作って記録しておこう(このExcelは後から更新していく)。
検索エンジンが自分のサイトを見つけ、Google Analyticsがデータを集めるまで、2週間待つ
SEOを学び、自分のWebサイトに適用する
さて、お楽しみはここからだよ。基本的なSEOのテクニックを学んで、それをご自慢のサイトに応用してみよう。SEOがサイトの検索順位にどれだけ役に立つかがわかるはず。
「検索エンジン最適化の初心者ガイド」(日本語改訂版の一連の記事)を全部読む
これは、強力なSEOの基礎を固めるために欠かせない。このほか、アーロン・ウォール氏によるSEOの概説も読んでみてね。
「検索エンジンが順位を決める53の要因(39人のSEOプロが評価した重要度とコメント付き)」を全部読む
これを読むと、すでに知っている知識を補強できるし、応用法だってわかる。ここに挙がっているランキング要因は、SEO業界で大きな成功を収めた人たちの経験に基づいてるんだよ。
Googleのウェブマスターツールに登録して、内容を全部確認しながら読んでみる
このすばらしいリソースは、自分のWebサイトがGooglebotからはどう見えるのか、SEOの観点からそのサイトにどんな問題点があるのかを教えてくれる(何ができるのかの概説)。このツールを使いこなせるようになろう。このツールが提供してくれる情報はGoogle用なんだけど、他の検索エンジンにも応用できる。
SEOmozのツールで自分のWebサイトをチェックする
特にお勧めなのが、「Term Target Tool」と「Page Strength Tool」だ。この2つのツールは、自分のWebサイトで改善できそうな部分を指摘してくれる(※Web担編注:残念ながら英語版のみ)。
robots.txtファイルとXMLサイトマップを追加する
本当は、練習用に作ったような小さなサイトには必要ないけど、こういったファイルに慣れておくことは後から絶対必要になる。
自分が持っている知識を活用する
タイトルタグ、アンカーテキスト、HTML構造(H1、H2)、キーワードの使い方を最適化しよう。これは、実際に検索エンジン最適化を行う場合も基本中の基本だ。
リンクの構築
お気に入りのソーシャルメディアやソーシャルネットワークサイト全部に、自分のサイトへのリンクを追加する。リンクベイトで勝負をしてみるのも自由だけど、競合がないサイトならあまり必要ないだろうね。
Yahoo!サイトエクスプローラでWebサイトを追跡する
あちこちに貼ったリンクをYahoo!が見つけるまで1~2週間待ち、どこのリンクがカウントされているか確認してみよう。被リンクの表示オプションは、「ドメインからのリンクを除く」で「サイトへのリンク」を選択すること。こうしておけば、よそのサイトから来たリンクだけを表示できる。被リンクはだいたい、重要度順に表示されるはず。
Google Analyticsをチェックする
この頃になると、解析ツールで前よりもおもしろいデータが見つかるはずだ。このデータで解析の基本ポイントを覚え、リンクビルディングをするときの参考にしよう。
スプレッドシートを更新する
もう1度、4大検索エンジンで自分のWebサイトを検索し、検索順位を確認してその結果をスプレッドシートに記録する。自分のデータを追跡することで、有効な手法と時間をかける価値のない手法の見分けがつく。
自分で考えたSEOの理論をテストし、結果を記録する
これは、本当に終わりというものがない作業だ。見つかりさえすれば、SEOに関する情報の90%はすでに無料で公開されている。自分の考えを検証していい結果が得られれば、競合相手を追い抜くために必要な残りの10%もわかるだろう。
このリストに挙げたすべての作業を全部こなせば、SEOを行う人間としての成功に続く道のりを確実に進んでいけると、僕は心から信じている。この記事をプリントアウトして、コンピュータ近くの目に触れる場所に貼っといてね。そうすれば、空いた時間を使ってすべての作業をやり遂げ、自分のスキルを磨くことができる。SEOの卵たちの幸運を祈っているよ。
それから、SEOの経験豊富なすべての人たちにお願いなんだけど、このリストの改良点があれば、遠慮なく意見を聞かせてほしいんだ。早い段階で絶対に学んでおくべき作業があるかな? 僕が挙げた作業のうち、時間の無駄だっていうものはない? ぜひ教えてほしい。
コメント
参考にさせていただきます。
まだHP作成中ですが、参考にさせていただきます。
すごい詳しい!
SEO頑張ります!