底流にテーマを持つことが重要/磯崎哲也さんのブログ論(第4回)
ブログは「コミュニケーション・ツール」だった
いしたに 第4回の今回は「isologue(イソログ)- by 磯崎哲也事務所」の磯崎哲也さんです!
磯崎 よろしくお願いします。
いしたに このインタビューは、主に企業のWeb担当者が読むことを想定してます。多くのブロガーに影響を及ぼすような有名ブロガーは普段どんなことを考えているのか、彼らにとってブログとは何なのか、読者が会社という立場で彼らと一緒に動くために大切なことは何なのか、そういったことについてお話を聞きつつ、何か腑に落ちるところがあるといいなあ、という感じです。ということで、まずは簡単に自己紹介をお願いできますか?
磯崎 もともと長銀総合研究所でアナリストや経営コンサルタントをやってましたが、「カブドットコム証券」や「ネットイヤーグループ」の日本での設立などに携わった後、2001年7月に独立して磯崎哲也事務所を開業しました。その後は、IT系ベンチャー企業などのコンサルティングを行う傍ら、カブドットコム証券の社外取締役やミクシィの社外監査役、中央大学法科大学院講師などを務めています。90年代後半から経済やITのついてディスカッションするメーリングリストはやっていたのですが、2004年から「isologue(イソログ)- by 磯崎哲也事務所)というブログを始めました。IT系のビジネスや経済にかかわることについてコメントするブログです。
ブログ名 | isologue(イソログ)- by 磯崎哲也事務所 |
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URL | http://www.tez.com/blog/ |
一言で言うとどんなブログ? | 公認会計士で経営コンサルタントでもある磯崎哲也さんが、ネットやビジネス、経済にかかわることについてコメントするブログ |
運営者略歴 | 長銀総合研究所で調査・コンサルティングを行った後、「カブドットコム証券」の設立などに携わり、2001年7月に独立して磯崎哲也事務所を開業。その後は、財務コンサルタントとして数々の仕事を手がける傍ら、カブドットコム証券の社外取締役、ミクシィの社外監査役、中央大学法科大学院講師なども務めている。http://www.tez.com/about/profile.htm |
開始年 | 2004年3月 |
1日のアクセス数 | 平日およそ4万PV |
RSS登録数 | 3792フィード(livedoor reader、2008年7月23日時点) |
いしたに ブログを始められたきっかけは?
磯崎 2004年3月4日の最初のエントリ「blog、はじめてみました。」に書いたんですが、尾関茂雄さん(株式会社Zeelの代表取締役社長。夫人はタレントの山口もえさん)にgreeで「磯崎さんのブログを見てみたいなあ」と言われて。それまで、joi(伊藤穰一)さんなどが「ブログはすごい」と言っているのを聞いて、「なぜ『ホームページを簡単に作れるツール』について、そんなに騒ぐ必要があるんだろう?」、と思ってました。ブログが「コミュニケーションツール」である、ということには当時は気づかなかったんですね。
いしたに なるほど。
磯崎 それで、最初は300人も読んでくれたら大成功かな、と思っていました。
いしたに そういう意味では、読者は最初からいたんですね。
磯崎 普通のブログ程度にはいました。始めた頃に、知らない人のブログでの反応を検索などで見つけると嬉しかったですね。
いしたに それは嬉しいですよね。
磯崎 それから指数関数的にPVが増えていって、ライブドア事件の分析を取り上げていた頃に爆発、といった感じです。
いしたに あー、やはりあそこですか。
磯崎 そうですね。それまではネット系ベンチャーの人や、金融系の人に地道に読んでいただいていたようなんですが、ライブドア事件のときは、マスコミ系の人や、2ch系の人などを含めて、それまで間接的にもつながりがないような人までがドドッと読みに来てくださったという感じです。
いしたに 普段の生活範囲の外に出て行ったという感じですか?
磯崎 そうですね。マスコミも新聞、ラジオなどの取材も受けましたし、テレビ局はNHKを含め、在京テレビ局には全部呼んでいただいて。「社会科見学」としては大変面白かったです。スタジオ見学もさせてもらって、「ここが、滝川クリステルさんの座ってる椅子です」とか。(笑)
いしたに それはいいですね、普通にうらやましい。
磯崎 その椅子を触ってみたい衝動にかられましたが(笑)、理性でこらえました(笑)
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