AI時代に「クソコンテンツ」は通用しない! SEO評価と信頼性を両立する絶対条件

AI時代に「価値あるコンテンツ」を作るために必要なこととは? SEOにおける生成AIの影響や、AIと人間との理想的な役割分担について語り合った。
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昨今の生成AIの普及により、誰もが手軽に情報を発信できるようになった一方で、「内容が薄い」「読者ニーズとズレている」などの、いわば“クソコンテンツ”が急増している。こうしたコンテンツは、ユーザーの信頼を損ない、検索エンジンからの評価を落とすリスクが高まる。

そこで今回は、生成AIを活用したWebコンテンツ作成の専門家ともいえる、オールインワンAI編集アシスタントツール「StoryHub(ストーリーハブ)」を提供するStoryHubの田島将太氏と、DMM.comに所属し、SEO(検索エンジン最適化)の専門家として活躍中の渡辺隆広氏が対談。

AI時代に“高品質なコンテンツ”を生み出すための絶対条件とは何か、その本質に迫る。

今回お話を聞いたお2人

田島将太氏

田島 将太

StoryHub株式会社 代表取締役CEO。
スマートニュースのメディア事業開発やウェブメディアコンサルティングを経て独立。「価値あるストーリーを共創するハブになる」をミッションに掲げ、オールインワンAI編集アシスタントツール「StoryHub(ストーリーハブ)」を提供。

渡辺隆広氏

渡辺 隆広

合同会社DMM.com プラットフォーム事業統括本部 SEO部マネージャー。
1997年に個人事業主としてSEO支援をスタートし、今年で29年目になる日本のSEO第一人者。現在はDMMグループ全社のSEO推進を統括している。

生成AIでメディアはどう変わった? AIとコンテンツ制作の今

――生成AIの進化によって、コンテンツ制作の現場では今どのような変化が起きているのでしょうか?

田島 将太氏(以下、田島) 生成AIは今や、人間を凌駕するほどの編集力や執筆力を持つようになりました。プロ・アマ問わず、コンテンツ制作の敷居が下がったことは、AIによる大きなメリットの1つです。

その一方で、AIが作るコンテンツは100点ではないという実感もあります。そもそも、“良いコンテンツ”を知らない人には、AIの成果物の良し悪しが判断できません。そのため、人間がチェックしたとしても不十分なまま世に出るケースが後を絶ちません。

――昨今、生成AIによる低品質なコンテンツ、いわば“クソコンテンツ”が急増しているように思います。この問題について、どう思われますか?

田島 そうですね(苦笑)。確かに、“クソコンテンツ”と呼ばれてしまうような低品質なコンテンツは増えています。少し前は、誤字脱字が多かったり、誤情報が載っていたりするようなものが目立ちました。でも今はむしろ、AIの編集力が上がったことで、誤字脱字は少なく、情報としては間違っていないものが多い。

今、問題となっているのは、内容が薄く、価値が低いコンテンツが増加している点です。しかも、似たような情報を基にコンテンツを作るので、インターネット全体の“価値の総量”が増えない状態になっています。これが大きな問題だと思います。

渡辺 隆広氏(以下、渡辺) 私も、コンテンツ制作の敷居が“悪い意味で”下がっていると感じています。田島さんもおっしゃっていましたが、人の手で丁寧に作られたコンテンツと、AIが自動生成したコンテンツの違いがわからない人たちが、コスト削減だけを重視してAIサービスを使っている事例が多い。結果として、“クソコンテンツ”を量産している企業担当者が増えてしまっているんです。

コンテンツ制作に生成AIを導入している企業はどれくらい?

――コンテンツ制作に生成AIを導入している企業は実際にどの程度いるんでしょうか。

田島 日本の生成AI導入率は大体20~30%程度と言われています。それも「とりあえずAIチャットを使ってみた」レベルの話で、業務のワークフローにまで落とし込めてはいません。

渡辺 企業でちゃんとしたコンテンツを作れる人は、実は少ないのです。「とりあえず文章っぽくなっていればいいや」くらいの感覚の人も多いです。生成AIの導入率自体は上がっていても、生成AIでまともなコンテンツを作れている企業は“ほぼない”と思います。

――コンテンツの良し悪しを判断するのは難しいですか?

渡辺 僕の肌感覚では、企業でまともな文章を書ける人は3割しかいません(笑)。文章だけでなく、「どういったコンテンツが読者に求められているか」という企画段階が重要なのに、それもわかっていない人が多いのではないでしょうか。

量産される“クソコンテンツ”の実例集

――「これはマズい」と感じたコンテンツの具体的な事例を教えていただけますか?

パターン ① 結論が一般的すぎるアドバイス

渡辺 ある金融系メディアでは、読者から寄せられた「ブランドバッグを買いたいけどお金がない」などの相談に対して、「お風呂の回数を減らして水道代を節約」「携帯料金を見直す」など、ありきたりな節約指南を行って締めくくる記事を量産していました。お金がないという相談に対してとにかく節約指南を行うだけ。これでは実質的な情報がなく、読者にとって有益とは言えません

パターン② ちぐはぐな商品を並べた比較記事

渡辺 ある家電情報サイトでは、さまざまな商品のジャンルごとに比較記事を作成して掲載していました。しかし記事の中では、本来同列ではない、比較対象にならないような商品が横並びで紹介されていることがよくありました。たとえば iPhone 16eと別モデルを比較するとき、iPhone 15やiPhone 16 Proとの比較であればわかりますし、購入や買い替え検討するユーザーに役立つと思います。でもiPhone 15 Pro MaxやiPhone 7との比較となると、いったいどんなユーザーを想定しているのか謎ですよね。

これは、おそらくGoogleのオートコンプリート(予測変換機能)を元に機械的に作られているのだと思います。オートコンプリート候補には、実際のユーザーの検索履歴だけでなく、Googleのアルゴリズムによる推測や、知恵袋のようなUGC(ユーザー生成コンテンツ)の情報まで含まれているので、AIがそれを参考に記事を作ると、おかしな比較記事ができてしまう。チェックする人間も、SEO向けキーワードが入っているか、日本語として成り立っているかしか チェックしていないから、そのまま掲載されてしまうのです。

パターン③ 内容に間違いはないが、ありきたりすぎる

田島 「〇〇で使える〇〇語フレーズ集」といったタイトルで、目次もなく、旅先でよく使うであろうフレーズと訳が延々と並んでいるKindle unlimitedのガイドブック。しかも、その都市名やシチュエーションを変えただけのものが数百冊も出されているんです。

お金を払って買うようなクオリティではありませんが、読み放題プランに登録している人が読んだら、著者にも還元されます。おそらく生成AIを使って、コストをかけずに量産されたものだと思います。誤情報ではないけれど、内容が極端に薄い。書籍のように、今まで情報密度が高いとされていた領域にも影響が出ていることに危機感を覚えました。

Googleの検索品質評価ガイドラインで、生成AIの扱いが明確に

――こうしたコンテンツを、Googleの検索エンジンはどう捉えているのでしょうか。

渡辺 まず前提として、Googleは、コンテンツがAIで作られたのか、人間が書いたのかは問題にしていません。大事なのはそのコンテンツがユーザーの役に立つかどうか、です。言い換えれば、AIを使っていても、ユーザーのニーズに応えられれば問題はない、というのがGoogleのスタンスです。

そのうえで、Googleが2025年1月23日に更新した「検索品質評価ガイドライン」では、生成AIに関する記述が大幅に追加されました。ガイドラインによると、そのページの目的に対して“オリジナリティ”があるか、“十分な労力”をかけているかが評価のポイントとされています。一方で、AIを使って、先ほど紹介したような中身の薄いコンテンツを大量生産する、“Scaled Content Abuse(大量生成されたコンテンツの不正使用)”については、明確に否定的な姿勢を示しています。

大量生成されたコンテンツの悪用や、内容の薄いアフィリエイトサイトについては、「ウェブ検索のスパムに関するポリシー」にも記載があります。つまり、Google側も、中身の薄いコンテンツが氾濫していること、検索ユーザーがそれに不満を持っていることは把握しており、対策を取ろうとしているんです。

SEOへの影響

――Googleの姿勢はわかりました。SEOにおいてどのような影響がありますか? 実例をご存じでしたら教えてください。

渡辺 僕は、実際に生成AIを使ってコンテンツ制作をすると発表したオウンドメディアを継続的に観察しています。すると、立ち上げから3~4カ月は検索流入が順調に伸びているように見えます。でもある時点から検索流入ががくんと落ちるケースが多い。優れた企画・編集プロセスを経た品質が担保されているであろうメディアであれば、なだらかに検索流入が伸びるし、急激に落ちるようなことはありません。

なぜこうなるかというと、Googleはサイト立ち上げ初期にある程度検索結果に露出させる傾向があるためです。生成AIが出力したものをそのまま利用するような、中身の薄いコンテンツばかり載せているサイトは、やがてユーザーが「もう見なくていいや」と判断してアクセスしなくなる。その結果、“ページの品質が低い”と示唆するシグナルが蓄積されることで、検索順位も落ちるのだと考えられます。

――ユーザーにそう判断されてしまうということは、SEO以外への影響もありそうですね。

渡辺 おっしゃる通り、サイトイメージやブランドイメージへの悪影響も大きいです。先述の通り、読者は記事の質やサイトの作りを見て、役に立つ情報かどうか判断します。質が悪ければ、当然ユーザーから企業への信頼も失うでしょう。そうしたフィードバックが蓄積されて、約6カ月で検索順位に反映されるのだと考えられます。

生成AIで信頼されるコンテンツを作る鍵は“一次情報”

――では、生成AIを使って、良質なコンテンツを作るために、制作者はどのような点を意識すべきでしょうか。

田島 最も重要なのは、「入口と出口を人間がおさえること」です。

コンテンツを真面目に制作したことのある方はわかると思いますが、「書くこと」自体よりも、その前後の作業のほうがよっぽど大変です。企画を立てて、取材をして、構成を練って、できたものをレビューして……。それらのステップを飛ばして、「書くところだけ」をAIに任せても、いいコンテンツにはなりません。だからこそ、“一次情報”を元にしているかどうかが、コンテンツ制作における鍵になります。

――“一次情報”とは?

田島 発生源から直接得られた情報、つまり“その人が取材しなければ世に出なかった情報”だと私は定義しています。Web上にまだ存在しない、独自性のある情報のことです。一次情報は、すでにネットに落ちている情報をただまとめただけのコンテンツに比べ、圧倒的に価値があります。一次情報を元にしていれば、そこからAIがテキストを生成したとしても、価値のある記事になるのです。

――良いコンテンツ作りには一次情報が欠かせないんですね。

渡辺 私もまったく同意見です。Googleが質の高いコンテンツを判断するための重要な基準として、E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼)やYMYL(Your Money or Your Life)といった言葉があります。自分で体験したことや、取材に基づいた一次情報を元にしないと、信頼性のある内容にはなりません。特に医療や金融のような領域では、もっとシビアに情報を扱う必要があります。

コンテンツ制作で大切なのは、企画段階で「誰に何を届けたいのか」をよく考えること。どういう構成で話を組み立てるか、どこまで深掘りするか――そういった判断は、AIにはまだ難しい部分です。記事の目的が明確であれば、人がやるべき部分とAIに任せられる部分の切り分けもしやすくなります。

AIと人間、理想の役割分担は?

――AIと人間はどう役割分担するべきですか?

田島 人間が担うべき役割は、最初に企画・構成を練ること。そしてインタビューや取材を行い、最後にAIが生成した成果物を審美することです。

これまで記事を書く人の肩書きは「ライター」や「記者」が一般的でしたが、生成AIを活用する場合、今後は「ディレクター」的な役割へと変わっていくと思います。「書く」中間工程はAIに任せて、自分は企画や構成、ディレクションに力を注ぐ。広報やWeb担当者を含め、そうした発想の転換ができるかどうかが、大きな分かれ目になってくると感じています。

渡辺 もちろん、人間にしか書けない文章もあります。AIは、話の要約は得意ですが、「誰かに共有したくなるような、ちょっとした話」などはうまく拾えないことが多い。そうした部分は人間が自分の手で加えていく必要があるし、ケースバイケースですね。

――AIにも限界があるんですね。他にAIの弱点はありますか?

渡辺 「想定読者が不明確である」という点ですね。プロンプトでターゲットを設定すれば対応できるという人もいますが、実際にうまくいっている例はあまり見ません。「社会人向け」などのざっくりしたターゲティングならまだしも、記事制作の現場では、「20~30代の、家電に興味あり、週末には家電量販店を訪れて新製品をチェックする男性」など、もっと具体的な読者像を思い描いていますよね。AIはそういった細かい想定読者に対応するのは難しいです。

田島 実際、編集者が想定している読者のクラスターは、ウェブ上に知識として存在しないことも多いですよね。たとえば「町中華好き」「小学生ギャル」などのユニークな読者像は、編集部独自の経験から生まれるもので、AIの学習データには含まれていません。そういったアイデアや切り口は、やはり人間が与えないと始まらないんです。

AIは確かに優れた技術ですが、「先生」ではありません。出力されたものをそのまま使うのではなく、あくまで「アシスタント」や「パートナー」として捉え、人間と役割分担して使いこなす意識が大切だと思います。

――人間がコンテンツの質を見極め、より良いものを生み出す力は、どうすれば養えるのでしょうか。

田島 良い文章を見極める「審美眼」は、ある程度鍛えることができます。ただし、その力に専門性があることを理解し、「編集センスを鍛えたい」というマインドを持てるかが重要。日本語が書けるからといって、いい文章が書けるとは限りません。

弊社では、アクセス解析のデータを元に、チームでディスカッションする機会を作っています。データから答えを探すのではなく、データを使って人間のセンスを磨く。AIの活用でも同じで、出力を見る前に「こんな内容になるはず」と仮説を立て、違いに気づくことが、新たな学びにつながります。

日本に“いいコンテンツ”を増やしたい

――田島さんがCEOを務めるStoryHub社では、オールインワンAI編集アシスタントツール「StoryHub(ストーリーハブ)」を提供していますね。どういった経緯から開発しようと思われたんですか?

田島 「StoryHub」は、高品質なコンテンツを低コストかつスピーディに制作するための、AI編集アシスタントツールです。

もともとは、ローカルニュースを集めて一次情報を届けるというアプリでの実証実験から始めたのですが、やっていく中で「ユーザーの身近な情報はそもそもデジタル上にほとんど存在しない」そして「質も量も圧倒的に足りていない」と感じました。

そんなときにChat GPT-4が登場して、「これをうまく活用すれば、コンテンツ不足を解決できるんじゃないか」と思ったんです。もちろん、AIによって内容の薄いコンテンツが氾濫する危険性もある。でも上手く活用すれば、価値ある情報をきちんと形にできるかもしれない。日本に“いいコンテンツ”を増やしたいという思いから、「StoryHub」は生まれました。

コンテンツ制作特化のオールインワン型SaaSツール「StoryHub」

コンテンツ制作を一気通貫で支援するオールインワンAI編集アシスタントツール「StoryHub」

――StoryHubの機能や特徴を教えてください。

田島 StoryHubは、記事制作の各工程を一気通貫でサポートできます。リサーチや質問項目の洗い出し、文字起こし、原稿執筆、タイトル提案、SNS投稿文の作成、翻訳、レビューまで、トータルで支援します。中間の作業はAIに任せ、人間は企画・取材などのクリエイティブな仕事に集中することで、クオリティを維持したまま業務効率化を図ることができます。

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記事制作の各工程を一気通貫でサポート

田島 なかでも特徴的なのが、当社独自の「レシピ機能」です。ニュース記事、プレスリリース、議事録、商品PR記事など豊富な執筆レシピの中から、目的に合ったものを選び、素材をアップロードするだけで、記事のベースが自動で生成されます。

たとえば下記のようなレシピがすでに30種ほど初めから準備されています。

  • インタビュー記事を作る
  • 企業のプレスリリースから記事を作成する
  • 報道番組の地域ニュースから読み物記事を作る
  • 番組から読み物記事を作る
  • 議事録を作る
3ステップで簡単にコンテンツを作成できる「レシピ機能」

田島 また自分が作りたい、理想とする記事を入れるだけで、自動的にその記事のレシピを作成する機能もあります。記事を書くのが不慣れな人でも、例えばインタビュー音源をビジネスメディア風の記事にしたり、カジュアルな雰囲気の記事にしたり、思うままに作ることができます。

メディア業界のフィードバックで育てた記事制作ノウハウ

StoryHubの3つの特徴

――類似サービスと比較して、StoryHubの強みは?

田島 大きく分けて3つあります。

1. 記事制作に必要な機能をオールインワンで搭載

文字起こしや校正などのツールを1つのプロダクトにまとめて搭載しているため、素材整理から執筆、チェックまでの全工程を網羅し、よりシームレスな記事作成が可能。

2. 一次情報を必須とする設計

原稿作成時にはWeb検索を行わず、必ずユーザーの素材(一次情報)を必要とする設計とすることで、コンテンツのクオリティや信頼性を担保。

3. 表現のチェック・指摘機能

表記ゆれや漢字の閉じ・開き、矛盾した表現などに対して、用字用語集を元にAIが自動で指摘をしてくれる機能を実装。

社内に眠る一次情報のコンテンツ化、マルチチャネル化を支援

田島 このように、一次情報を元に一気通貫でコンテンツを作成することで、“クソコンテンツ”になりにくい仕組みを実現しています。「入口(企画・取材)と出口(レビュー)は人間がおさえる」が、StoryHubのコンセプトです。

AIを、担当者や編集のパートナーとして使いこなすワークフロー

――渡辺さんは、SEO専門家として、「StoryHub」をどう思われますか?

渡辺 私は20年以上コンテンツの仕事に携わってきましたが、「何を作ればいいかわからない」と悩む企業も多く見てきました。でもよく話を聞いてみると、実は社内におもしろい一次情報がたくさん眠っている。ユーザーの声や日々の業務で得た知見など、価値のある情報を持っていても、それを出せていないんですね。

StoryHubは、そうした一次情報を元にコンテンツ化を支援できるという点で、いい製品だと思います。テキストに限らず、動画やSNSなどマルチチャネルに展開する際の効率化にも活用できそうですね。

StoryHubを活⽤したコンテンツ制作事例

――実際にどのような企業が導入していますか? 具体的な活用事例も教えてください。

田島 現時点で導入いただいているのはメディア企業が多いです。具体的な活用事例は以下です。

長野放送 作業時間を1/4に短縮、残業削減も

ローカル局の長野放送では、StoryHubの導入で、約3時間かかっていた作業工程が1/4ほどに短縮。残業が大幅に減り、労働組合でも話題になった。

長野放送の業務改善例

TSKさんいん中央テレビ 取材素材をフォーマット変換し活用

TSKさんいん中央テレビでは、地元のお店を取材・放送した後の素材を活かすためにStoryHubを導入。番組取材で得た地域情報をWeb記事化するだけでなく、電子書籍として出版するなど、フォーマットを変換して活用する取り組みを進めている。

プロサッカークラブ 選手・スポンサーとの関係強化に活用

プロサッカークラブの広報でも、StoryHubが活用されている。試合直後の熱のこもったタイミングで、広報担当者が選手にインタビューを行い、その内容をもとに「セルフインタビュー記事」を作成。メディアの取材を待たずに、2週間に1本のペースで選手情報を発信している。

これにより、ファンが喜ぶ情報提供はもちろん、選手同士のコミュニケーションの活性化や、スポンサー企業との関係強化にもつながっている。スポンサー企業とも共同でコンテンツ制作を行い、チームとの関係づくりに役立てている。

1つの素材を多様なフォーマットに変換し活用する流れ

田島 この他にも、あるテレビ局では、放送の録画映像や台本、事前メモなどの素材を活用し、放送には入りきらなかった情報を使った記事を作成するのにStoryHubを活用いただいています。番組の文字起こしを提供しているテレビ局は多いですが、ただの文字起こしではない、「読み物として成立する記事」を作るという使い方が広がりを見せています。

また、あるペイウォール方式のメディアでは、記事全文を無料公開せず、ダイジェスト版を再編集するためにStoryHubを活用しています。長文インタビューを要約し、リーチを広げるショート版のテキストとして展開しているということですね。これにより、最初の1か月で、本体サイトのアクセス数が約2000万PV増加したそうです。その全体トラフィックの1割ほどを、StoryHubで制作した記事が占めているとのことです。

このように、StoryHubは、1つのトピックを多様なテキストフォーマットに変換し、より多くのユーザーへ届けるお手伝いができます。

ファクトチェックやインタビューアプリも

――今後のアップデート計画は?

田島 いろいろあります。

  • ファクトチェック(9月頃を予定):「この表現はインタビュー素材の何分何秒の発言と矛盾しています」など素材を元にファクトチェックを行う

  • インタビューアプリ(10月頃を予定):取材の目的を伝えるとそれに応じた質問項目リストをAIが自動作成。インタビュー中にリアルタイムで文字起こしを行い、質問項目に沿って内容を整理・分析する機能

生成AIを使って作る“本当に良いコンテンツ”とは何か?

――最後に、読者に伝えたいメッセージをお願いします。

田島 情報ネットワークは社会の“血流”のようなものです。今、その流れが滞ってしまっているせいで、メディアリテラシーが低下し、意見の異なる人同士の会話が成立しなくなっています。そこには、コンテンツや発信者側の責任もあると思います。

だからこそ、StoryHubを通じて「良いコンテンツ」をもっと増やしたい。情報発信の主体はメディア企業だけではありません。一般企業の中にも多くの一次情報が眠っており、それが活かされていないのはもったいないです。

これからの時代は、表現力よりも「情報源の差」が競争力につながります。AIを活用すれば、従来はリソース不足で諦めていた分野にも挑戦できる。社内に眠る一次情報を掘り起こし、より良い意思決定ができるような、良質なコンテンツをどんどん生み出してほしいです。

渡辺 まず、コンテンツは「Googleのため」「SEOのため」ではなく、「人のため」に作るものだということを改めて意識してほしいと思います。その上で、読者にとって本当に価値のあるコンテンツを作るには、人間が担うべき部分と、AIに任せられる部分をきちんと切り分けることが重要です。

AIに聞けば答えてくれるような情報を記事にしても意味はありません。自分たちで得た一次情報、自社にしかない知見を活かして発信していくことが、今後ますます重要になっていくと思います。

――ありがとうございました!

◇◇◇

StoryHub(ストーリーハブ)」は、最先端の生成AI技術とメディアグロースの知見を融合し、高品質なコンテンツを効率的に制作するためのオールインワンAI編集アシスタントツールだ。

目的にあったレシピを選択し、取材で得た音声データや画像などの素材をアップロードするだけで、簡単に記事を制作できる。リサーチ、文字起こし、原稿執筆、レビューまでが一気通貫で支援され、人間はクリエイティブな領域に集中できるため、コンテンツの質を保ちつつ業務効率化を実現できる。

  • 高品質なコンテンツを増やしたい
  • 社内に情報はあるのに、うまく記事化・発信できていない
  • 生成AIでコンテンツを作りたい/作っているが、品質に不安がある
  • SEOを意識しつつ、サイトの評価を高めたい
  • 執筆・記事作成スキルに自信がないので誰かにサポートしてほしい

こうしたニーズ・悩みを持つ方は、「StoryHub」をうまく活用し、高品質かつ低コストなメディア運営を始めてみてはいかがだろうか。

用語集
CEO / E-E-A-T / PV / SEO / SNS / SaaS / UGC / YMYL / アクセス解析 / アップロード / アフィリエイト / オウンドメディア / クリエイティブ / フィード / リーチ / 検索エンジン
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