コンテンツSEO成功の秘訣は「情報を探す人と提供する人のギャップ」 など10+4記事
大手レシピサイトのクックパッドが、コンテンツ主体のSEOに成功した事例が今週のピックアップ。ほかにも、HTTPS・アプリ・UX、ウェブマスターツールの新情報、ドアウェイページペナルティ、2段階オートコンプリート、A/Bテストとクローキングなどなどの情報をお届けする。
コンテンツSEO成功の秘訣は「情報を探す人と提供する人のギャップ」
料理と自由研究のミスマッチでSEOに成功した事例 (クックパッド開発者ブログ)
大手レシピサイトのクックパッドが、コンテンツ主体のSEOに成功した事例を紹介している。
一見すると料理とは関係なさそうな「自由研究」をテーマにして大きな成果をあげたそうだ。
テーマを決める際の考え方が、注目したい第一のポイントだ。
- SEOで最も重要なのはコンテンツを探す人と、提供者のギャップを埋めること
- 情報を探す人のコンテンツの探し方を調べ、それにあったコンテンツを用意する必要がある
SEOの手順でよく言われる、「キーワード調査」から最初に入るのではない。「どんな人が何を探しているのか」から入り、そこからキーワード調査に入る点がポイントだ。
クックパッドがSEOで目指す使命も見習いたい。
- 何れかの分野でNo.1になるコンテンツを集める、作る
- ユーザーファーストなサービスであることを自問し続ける
ユーザー視点で施策することが、最終的に検索エンジンからの評価につながる好例といえる。元記事のケーススタディを入念に読んで、あなたの運用サイトのコンテンツ作成に活かしてほしい。
なお有料ツールの利用がプロセスに含まれているが、そのツールがなくても応用は十分に可能だ。
日本語で読めるSEO/SEM情報
HTTPS・アプリ・UXに関する最新SEO情報
海外カンファレンスレポートより (アユダンテ コラム)
アユダンテの社員さんたちによるSMX Westカンファレンスのセッションレポート記事を先週紹介した。今週は、ほかの3本をまとめて紹介する。
「HTTPS」「モバイルアプリ」「情報設計・ユーザー体験」について、それぞれまとまっている。
3つとも非常に有益なレポートだ。カンファレンスに参加していなくても最新情報を入手できるのは、本当にありがたい。
重要なリソースがブロックされていないかどうかをウェブマスターツールでチェック
検索結果に悪影響が出ることもあり (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)
グーグルウェブマスターツールに新しい機能が実装された。「ブロックされたリソース」という名称の機能だ。
この機能は、コンテンツのレンダリングに必要な
- JavaScript
- CSS
- 画像
などのリソースをクロールできない(ロボットのクロールがブロックされている)ことを通知するものだ。
robots.txtでこれらのリソースに対するクロールを禁止していると、ページのレンダリングとインデックスが適切に行われず、検索結果のランキングに悪影響を与える可能性がある。
ページのメインコンテンツのレンダリングに関わるリソースを不適切にブロックしていないか必ずチェックしよう。
新機能の特徴の詳細は、公式記事を参照してほしい。
グーグル、誘導(ドアウェイ)ページ排除のアルゴリズム更新を実施予定
SEOのためだけに作ったページに影響 (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)
「誘導ページ(ドアウェイページ)」が検索結果に表示されにくくするためのアルゴリズム更新を近日中に実施することを、グーグルが発表した。
関連するヘルプ記事もあわせて更新し、誘導ページを次のように定義しなおした。
誘導ページは、特定の検索キーワードで検索結果の上位に表示されることを目的に作成されたサイトまたはページです。……(中略)……また誘導ページは、最終的なアクセス先となるサイトやページに比べ有用性の低い中間ページにユーザーを誘導することもあります。
誘導ページの具体例もヘルプ記事で解説されている。
- 特定の地域や都市を対象としたドメイン名やページを複数持ち、それらのドメインから 1 つのページにユーザーを誘導するもの
- サイト内の有用なコンテンツや関連性の高いコンテンツにユーザーを案内することを目的として生成されたページ
- サイト内における階層が明確に定義されていないため構造としては検索結果の一覧に近い、内容が類似する複数のページ
誘導ページが大きな問題になっているという話を筆者は聞いたことがないのだが、こうして発表するということは、それなりの理由があるのだろう。
誘導ページかどうかをどのような項目に基づいて判断するかも、公式発表の記事で説明している。健全にサイト運営していればまったく心配ないはずだし、おそらく日本ではこの影響を受けるサイトはほとんどないと思われるが、念のため確認しておこう。
古いWebmaster Tools APIがまもなく廃止
新しいAPIへの移行が必要 (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)
古いWebmaster Tools APIを廃止することをグーグルが通達した。旧バージョンのAPIが2015年4月20日に使えなくなることを、公式ブログで告知している。
「Webmaster Tools API」は、ウェブマスターツールの機能の一部を他のプログラムから利用するための仕組みとしてグーグルが提供しているもの。アカウント内のサイトの一覧、サイトの追加や認証、クロールエラー情報の取得などの機能を提供していた。
古いAPIを利用した独自ツールを使っていたとしたら、新しいAPIへの移行が必要だ。
なお新しいAPIは、古いAPIで使えた次の2つの機能をサポートしていない。
- メッセージ
- キーワード(コンテンツ キーワード)
その他の情報は通達記事を読んでいただきたい。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
ウェブマスターツールを利用したモバイル分析とHTTPSにまつわるトラブルの記事を今週はピックアップ。
- ウェブマスターツール「検索の影響」でモバイル検索とPC検索のランキングを比較する方法
新機能を先取り - HTTPSでインデックスされるべきURLの80%以上がHTTPのまま、原因は不適切な正規化
せっかくのHTTPSがこれではもったいない
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