サイトの検索機能を強化 膨大な情報と利用者をマッチング/Accela BizSearch ASP導入事例 パソナ
Accela BizSearch ASPの導入で、
自社Webサイトの検索機能を強化
膨大な情報と利用者をマッチング
[インタビュー]
パソナ 営業総本部 マネージャー 湯田健一郎氏
「人を活かす」ことを使命に総合人材サービスを展開するパソナは、サイト内検索サービスAccela BizSearch ASPを導入することで、検索性・デザイン性などの向上を図り、登録する派遣スタッフやクライアントとのコミュニケーションサポートの強化を実現した。同時に、コストを従来の3分の1に削減した。
アクセラテクノロジ株式会社 http://www.accelatech.com/
「人を活かす」ために
Webというツールを活用する
今年で33年目を迎えるパソナは「人を活かす」ことをサービスの原点として、人材派遣をはじめとする、新たな雇用創造に取り組んできた。現在4万人を超える派遣スタッフが長期派遣で働いており、登録者はその十数倍にのぼるという。
登録している派遣スタッフだけでなく、これから登録を希望する人やクライアントとの密なコミュニケーションがビジネスの基本であるパソナにとって、自社Webサイトはそのコミュニケーションをバックアップするための重要なツールだ。
パソナ営業総本部マネージャーの湯田健一郎氏は、「私たちは『人を活かす』ために何ができるかということを考えています。その基本はフェイスツーフェイスであり、派遣スタッフの方と向き合ってお話しする場を作るまでのリードをいかに作るか注力しています。Webについても『人と人が会う代わりのもの』としては考えていません。ただすべての場面で時間や距離を越えて会うことは難しいので、効率化できる部分は効率化を図り、タッチポイントを増やすことでより緊密なコミュニケーションをとるためのツールとしてWebを位置づけています」と、同社のビジネスにおけるWebの役割を説明する。
サイト内検索導入で
PV数と滞在時間を大幅改善
パソナのサイトは静的なページだけでも5,000ページ以上あり、動的ページを含めると軽く15,000ページを超える規模である。この膨大な情報量のサイトの中で、アクセスしてきた派遣スタッフやクライアントが目的のページに行き着くためにサイト内検索は欠かせない。パソナでは自社サイト内検索のツールとして2008年8月からAccela BizSearch ASPを導入した。
導入後に現れた変化としては、クライアントからのアウトソーシングに関する問い合わせが増えた。「人材派遣会社としての当社のイメージが強いこともあり、業務請負や委託先として、お問い合わせを受けることが以前は少なかったのですが、人材活用などの用語でSEOを行ってサイトに訪れて、そこからサイト内検索でアウトソーシング関連のページを見ていただいての問い合わせが増えています。」と、湯田氏はその効果を説明する。
また、サイト内検索は情報の公開性などをコントロールするためにも利用が可能だ。就業中の派遣スタッフ向けに社会保険関連の情報や給与確認、有給休暇申請などの機能をまとめた「My PASONA」というコーナーがあり、ここへのアクセスの多くはサイト内検索経由でなされている。このコーナーは、主に就業後に役立つ情報のため、まだ登録していない訪問者にとっては情報過多になってしまうという判断で、意図的に入り口を分けている。そのため、サイト内検索によってそれが補完されているのだ。
また、URLが見つからない場合のNOT FOUNDのページにもサイト内検索が表示される形になっているので、エラーでの離脱の削減にも役立っている。このような工夫を施しながらAccela BizSearch ASPを導入した後のひと月で、効果は数字として如実に現れた。PV数は21%伸び、アクセス回遊率も3~10分の層が急増、派遣スタッフやクライアントなどにとってページの探しやすさ見やすさが向上したことの表れである。
ページ数非依存の価格体系と
デザインの自由度が決め手
パソナではサイト内検索の重要性は以前から意識しており、Accela BizSearch ASP導入前にも他のサイト内検索サービスを利用していた。しかしながら、このサービスがページ数単位の課金であったためにコスト負担が大きく、またデザイン面での自由度の低い点に課題があった。
Webサイトを重要なコミュニケーションツールとして位置づけているため、パソナでは日々鮮度の高い情報を追加し公開している。これまでは「企業Webのページ総数はそれほど大きく変動しない」ことを前提としたページ数従量型のサイト内検索サービスを利用していたため、年々コストが大きくなってしまっていたのだ。
今回、初期登録費が無料で利用料金がページ数に依存しないAccela BizSearch ASPを導入することで、大幅なコストダウンが期待できた。現在、コストは以前のサービスの3分の1に削減しており、今後、Webサイト内の情報がさらに増えていくにつれ、そのコスト削減効果もより大きなものになるであろう。
サイトのデザイン面に関して、従来の検索ASPサービスでは、デザインをカスタマイズする自由度が低く、サイト全体との統一感を保つ上で課題を残していた。そこで、Accela BizSearch ASPの導入にあたっては、事前にアクセラテクノロジと打ち合わせを行い、調整を進めた。「パソナのサイトでは、ユーザーのカテゴリーごとにページを色分けしています。派遣スタッフ関連は赤、クライアント関連は黄色、会社情報は緑をメッセージカラーとしており、マウスオーバー時の反転した文字色まで統一をとっています。こうした色による対象カテゴリの認識を検索結果のページにも反映したいという希望がありました。こうした要素をヘッダやフッタへのCSSの適用なども含めて詳細に詰めていきました」(湯田氏)
検索結果に画面ショットのサムネイルをあわせて表示し視認性を上げたいという希望も実現できることになった。デザインの自由度に加えて「さまざまな希望に対してアクセラテクノロジには柔軟かつ迅速に対応していただきました」と湯田氏はそのサポート力も高く評価している。
検索キーワード解析で
お客様視点のサイト改善
サイト内検索導入の効用として見落とされがちではあるが重要なポイントとして、利用者が検索時に入力したキーワード履歴の活用が挙げられる。
「派遣スタッフの方々の聞こえない声を拾うことに有用です。検索語としてよく使われるけどヒットしない場合にはそれに対応した新規ページを作成する必要があります。また、ヒットはするけれども、的確なページを案内できていない場合には、検索連動型広告のように検索結果ページの上部に2項目のリンクを表示して、一般的な誘導を促す『PRリンク』という機能で代替するようにします」(湯田氏)
パソナでは、Accela BizSearch ASPの検索キーワード解析機能やPRリンク(お勧めページ紹介機能)を駆使し、コンテンツの充実やサイト改善に役立てている。
このように、サイト内検索を導入し活用していくことで、企業から利用者へ情報提供力が強化されることはもちろん、検索キーワードから利用者のニーズを企業が読み取ることも可能となり、Webサイトは双方向のコミュニケーションツールに進化していくということを、パソナのサイト運営から理解することができる。
株式会社パソナ
- 東京本社 〒100-0004 東京都千代田区大手町2-1-1 大手町野村ビル
- 大阪本社 〒530-0012 大阪市北区芝田1-1-4 阪急ターミナルビル
- 創業:1976年2月16日
- 資本金:30億円(2008年2月末現在)
- 代表取締役:南部 靖之
- グループ事業内容:人材派遣事業/請負事業/人材紹介事業/再就職支援事業/アウトソーシング事業/その他事業(教育、研修 他)
Accela BizSearch ASP
- 主な機能:サイト内検索機能/PRリンク/RSS自動生成機能/解析機能/運用管理画面
- 初期費用:無料(1か月の無料お試し版あり)
- 月額費用:9,450円~
- 問い合わせ先:アクセラテクノロジ株式会社
03-5793-5411
marketing@accelatech.com
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