初代編集長ブログ―安田英久

ソーシャルメディアアイコン用の写真は会社で撮影会をする時代?

社員がソーシャルメディアで使うアイコン用の写真のために、会社が撮影会を開催
Web担のなかの人

今日は、ソーシャルメディアへの会社としての取り組みに関する話題を。要は、「社員がソーシャルメディアで使うアイコン用の写真を、会社が撮影会を開催してプロが一気に撮影するのがいいのでは?」ということです。

アライドアーキテクツさんの広報ブログに、こんな記事がありました。

プロのカメラマンを会社に招いて、全社員のプロフィール写真の撮影会を行ったとのこと。ブログやFacebookなど各種ソーシャルメディアに関するビジネスを進めている同社らしいですね。

アライドアーキテクツさんの広報ブログに掲載されている撮影会の様子

この記事を読んでの素直な感想は「いいなー、これは思いつかなかったなー」。

我々はメディアとして筆者さんや取材先の写真をプロのカメラマンさんに撮影してもらう機会は多いのですが、自分や自社スタッフの写真をとってもらうことは考えつきませんでした。

でも、たしかにいろんな人のソーシャルメディアアイコンを見ると、中途半端なスナップ写真を使っていたり、「ちゃんとした写真がないから恥ずかしい」と無機物や動物の写真にしてたりということがありますよね。

でも、プロのカメラマンに撮ってもらった写真があれば、安心してそれを使えます。また、社員がセミナー講演をするような場合にも、ここで撮影した写真が役に立つはずです。

私も、いつまでも入社時の写真を二値化して作った「すべて毛でできている」写真を使っている場合ではないかもしれません。

さて、会社で撮影会をするとしたら、要注意点はこんな感じでしょうか。

  • 相場は半日だと2~3万円ぐらい、1日だと5~6万円ぐらいでしょうか

  • だいたいのカメラマンはオフィスに出張しての撮影は受けてくれるはず。撮影用の照明や背景はカメラマンが用意してくれます

  • 会議室を確保して開催することになると思いますが、写真撮影は意外と音がするものです(フラッシュ音や指示、歓声など)。隣の会議室は控え室などにして、他の打ち合わせなどには使わないようにしておくのがいいでしょう

  • 1人あたり撮影&その場でざっと確認で平均10分かかるとすると、30人で5時間かかりますので、余裕をもって会議室などを確保してください

  • 1人あたり写真は1枚だけでなく、数パターン撮影してもらうといいでしょう(正面・右向き・左向き、笑顔、マジメ、ネタ写真など)

  • 印刷物でも使えるように、データは大きめの画像としてもらい、事務局側で一括してサイズ縮小&データ軽量化の処理をした写真データを各スタッフに渡すといいでしょう

  • 撮影した写真は各スタッフや会社がさまざまな場所でさまざまな用途で使う前提でデータをもらう契約をカメラマンとしておきましょう。今回の用途だと、カメラマンのクレジットを入れずに自由に使えるようにしておくのがいいでしょう

  • 撮影してもらう人は、薄い色を背景にする前提で、色にメリハリのある服装を用意しておきましょう。また、アイコンに写し込みたい小物(ぬいぐるみとか)を各自で用意しておくのもいいでしょう

ソーシャルメディアガイドラインにも、「各ソーシャルメディアアカウントのプロフィール写真には、品位を損なわない適切な写真を使うこと」というような項目を入れ、「そうした写真を用意できない場合は毎年●月に開催する撮影会を利用すること」というようにしておくと、わかりやすいですね。

ソーシャルメディアはスタッフがそれぞれ個人として活動するものではありますが、会社の名前を背負って活動している場合には、そこでの活動に対して会社が積極的にサポートするというのがいいですよね。日々の投稿に関してはガイドラインなどがあっても最終的には本人任せになりますが、写真ぐらいは会社が助けるというのは良い落としどころだと思います。

さらにそれを推し進めると、News2uが提供しているソーシャルメディアバインダーのような、所属するスタッフのソーシャルメディアアカウントを、今回撮影した写真と併せて紹介するページを会社側が用意するというのも、おもしおりかもしれません。

◇◇◇

関係ないですが、この業界にいて私が長らく知らなかった言葉を最後に紹介しておきましょう。それは「アー写」。「アーティスト写真」の略で、事務所やレコード会社が公式な素材として提供する宣材写真のこと。

インターネットマガジン時代とかに、筆者さんの写真とか編集長の写真とかをプロのカメラマンさんに撮ってもらっていて、決め顔でできた写真をみんなが「アー写だね」と言っていたのを聞いて、「なんだ“あーしゃー”って?」と思っていたのを今でも思い出します。

こうした撮影会でプロに写真をとってもらったら、たぶんどこかで「アー写だね」という言葉で交わされるでしょうから、もし知らなかったら覚えておいてください。

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