Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。
Googleアナリティクスとは/衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座その他のGoogle アナリティクスのレポート上の“参照元”の表記は?
その他のGoogle アナリティクスのレポート上の“参照元”の表記は?
では、“参照元”が確認できるその他のレポートを見ていこう。
[トラフィック]>[サマリー]レポート
まず[トラフィック]>[サマリー]レポートでは、“参照元”を大分類のカテゴリで見ることができる。
- ページ上部のオレンジ色のメインメニューで[標準レポート]をクリックする
- 画面の左側にあるメニューで、[トラフィック]をクリックする
- メニューが開くので、[サマリー]をクリックする
これで、[トラフィック]>[サマリー]レポートが表示される。下の図5は、[トラフィック]>[サマリー]レポートの下部に表示される「このサイトのユーザー数」だ。なお余談だが、この「ユーザー数」はじつは「訪問数」の間違いで、第11回の記事でも指摘したとおりだ。
上から順に見ていくと、「検索トラフィック」はGoogleアナリティクスで検索エンジンとしてリストアップされているサイトからの訪問を表す。日本ローカルの検索エンジンはあまり登録されておらず、2012年2月にbiglobeやrakuten、gooが追加された(くわしくはアナリティクス日本版公式サイトの記事「オーガニック検索に 楽天、goo , BIGLOBE が加わりました」を参照のこと)。
1つ飛ばして、「参照元なし」を意味する「ノーリファラー」、その他に特別に指定をしたサイト群からの訪問を表す「キャンペーン」と続く。最後に「参照トラフィック」は、「検索トラフィック」「ノーリファラー」「キャンペーン」以外の訪問といった具合だ。
[トラフィック]>[参照元]>[すべてのトラフィック]レポート
[トラフィック]>[参照元]>[すべてのトラフィック]レポートでは、図6のように、「参照元」「メディア」といった分類(図6緑枠部分)がある。
- ページ上部のオレンジ色のメインメニューで[標準レポート]をクリックする
- 画面の左側にあるメニューで、[トラフィック]をクリックする
- メニューが開くので、[参照元]をクリックし、開いたメニューから[すべてのトラフィック]をクリックする
初期状態では、プライマリディメンションは「参照元/メディア」が選択されており、「参照元」と「メディア」がスラッシュ「/」で連結され、セットにして表示されている。
[トラフィック]>[サマリー]レポートで見た「検索トラフィック」「参照トラフィック」「ノーリファラー」「キャンペーン」の4分類は、おおむねこの「メディア」で分類されている。
[トラフィック]>[サマリー] レポートでの表記 | 対応する「メディア」表記 |
---|---|
検索トラフィック | 「organic」と「cpc」 |
参照トラフィック | 「referral」 |
ノーリファラー | 「(none)」 |
キャンペーン | 後述する広告トラッキング用パラメータ「utm_campaign」に振られた値 |
この「参照元/メディア」の表記セットでは、「参照元なし」を意味する「ノーリファラー」は、「(direct) / (none)」と表記される(図6赤枠部分)。
検索エンジン系のサイトは、自然検索が「登録検索エンジン名 / organic」という表記になり(図6青枠部分)、検索連動型広告は「ソース名 / cpc」などという表記になる。
そして、その他の参照元は「example.com / referral」といった表記パターンになり、参照元のドメイン名が表示される。
「キャンペーン」は広告の手動トラッキングコード(広告判別用のダミーパラメータ)とも関連があるので、次にこの広告トラッキング用パラメータの指定方法を解説する。
手動の広告トラッキング用パラメータ
ここから先は、上級者向けの説明となる。
メルマガ、バナー広告、検索連動型広告など広告に限らず様々な集客施策からのアクセスを精度高く把握するための手法が、計測対象サイト内へのランディングページのURLに広告トラッキング用パラメータを付与する方法だ。
Google アナリティクスでは、この広告トラッキング用に付与するパラメータのパターンを決めている。広告トラッキング用のパラメータを付与したURLは下記のようなものだ。
http://www.example.com/lp.html?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=ad1&utm_term=kw&utm_content=xyz
これらのうち、最初の2つ、utm_sourceとutm_mediumは必ず付与しなければいけないが、それ以外は付与しなくてもよいオプションだ(グーグルの提供している「URL生成ツール」を使うとパラメータの指定が楽になる)。
トラフィック系のレポートで表示されるディメンションとの対応は以下のとおりである。
手動タグのパラメータ | 対応するディメンション |
---|---|
utm_source | 参照元 |
utm_medium | メディア |
utm_campaign(オプション) | キャンペーン |
utm_term(オプション) | キーワード |
utm_content(オプション) | 広告のコンテンツ |
さらにこれら広告トラッキング用パラメータも使用している場合の“参照元”は、広告トラッキング用パラメータの情報を優先して利用するというルールになる。上級者はここまで覚えておこう。
筆者の『ユニバーサルアナリティクス版Googleアナリティクス完全マニュアル(PDF)』が発行されました。
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