「第2回Webグランプリ」Web人大賞は良品計画 奥谷孝司、企業グランプリ部門は日清食品とサントリーがグランプリ
公益社団法人日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会は、「第2回Webグランプリ」の贈賞式を12月4日に都内会場で開催し、グランプリおよび各賞を表彰した。
第2回Webグランプリ
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Webグランプリは、大きく2つの部門、デジタル社会の発展に貢献した人をたたえる「Web人部門」と、見本となる優れた企業Webサイトをたたえる「企業グランプリ部門」で構成される。贈賞式では、「Web人賞」「企業グランプリ」、中高生が審査する「スチューデント部門」贈賞のほか、当日発表の「浅川賞(アクセシビリティ賞)」グランプリ贈賞が行われた。
Web人部門
Web人部門の各賞は、有識者で構成されるWeb人選考委員会による審査会と、Web広告研究会幹事会の審議によって決定される。選考基準は次の5つ。
- Web社会で目立った人「話題性」
- Web社会で社会に役立った人「社会貢献性」
- Web社会で新しいことをした人「新規性・先進性」
- Web社会で楽しいことをした人「有用性・継続性」
- Web社会で便利なモノを開発した人「利便性」
審査の結果、本年度の「Web人大賞」は良品計画の奥谷孝司が受賞。奥谷氏は、オムニチャネルやビッグデータという言葉が注目を浴びるなか、それをMUJIpassportアプリを軸にいち早く実現した取り組みが評価された。また、デジタルと実店舗のデータを結びつけてサービスを提供する仕組みは、一部門だけでは成り立たない。社内の他部門を巻き込む力、経営層を納得させる力、プロデュース力など、今後のデジタルマーケティング担当者に必要な力を発揮したことも評価した。
また、優秀賞には「ZOZOTOWN」を通じファッション業界で難しいとされてきたECを一般化させて業績を伸ばし、従来のCRMを顧客目線で再定義した「カスタマーフレンドシップマネジメント」を展開するスタートトゥデイの清水俊明氏と、東急ハンズの社内システムの内製化・クラウド化をいち早く進め、そのノウハウを生かしたハンズラボを設立、社外にまで活動を広げ収益源とするハンズラボの長谷川秀樹氏が受賞した。
Webグランプリ部門
企業グランプリ部門は、参加企業各社、そのパートナー企業から審査員を選出し、他社サイトを相互評価。本年度は44社が参加し、企業サイト賞ノミネートが58サイト、プロモーションサイト賞ノミネートが41サイトとなった。審査の結果、企業サイト賞グランプリを「日清食品グループサイト」(日清食品ホールディングス)、プロモーションサイト賞グランプリを「3D on the Rocks」(サントリーホールディングス)が受賞した。各賞の受賞企業は次の通り。
- グランプリ:日清食品グループサイト(日清食品ホールディングス)
- 優秀賞:資生堂グループ企業情報サイト(資生堂)
- 優秀賞:ポーラ美術館公式サイト(ポーラ美術館 )
- 優秀賞:時ノ技<toki no waza>(セイコーウオッチ)
- 優秀賞:日立コーポレートサイト(日立製作所)
- グランプリ:3D on the Rocks(サントリーホールディングス)
- 優秀賞:貝印包丁サイト(貝印)
- 優秀賞:JAL Guide to Japan(日本航空)
- 優秀賞:ボンカレー公式サイト(大塚食品)
- 優秀賞:北陸新幹線スペシャルサイト(西日本旅客鉄道)
このほか、一次審査と二次審査を合わせて、参加企業のなかで最多得票数を獲得したコニカミノルタには、特別賞が贈られた(「Giving Shape to Ideas スペシャルサイト」「絶滅危惧動物図鑑 みんなで守ろうぼくらのなかま」「ランニングプロジェクト」の3サイトでエントリー)。
スチューデント部門
スチューデント部門は、企業が有する子供向け、青少年向けサイトを実際の利用者層である慶応義塾湘南藤沢中等部・高等部の2年生174人(中等部82人、高等部92人)が選考委員なって評価した。サイトの評価、改善点のコメントのほか、再訪問の意欲や、責任者だったらどんな施策をしたいかなど聞いている。
スチューデント部門の応募は12サイト、グランプリは「EYE SEE ユニセフ子ども写真プロジェクト」(ソニー)と、「Microsoft アカウント de ハッピーライフ」(日本マイクロソフト)が同時受賞した。
- グランプリ:EYE SEE ユニセフ子ども写真プロジェクト(ソニー)
- グランプリ:Microsoft アカウント de ハッピーライフ(日本マイクロソフト)
- 優秀賞:みんなでECOファン(シャープ)
- 優秀賞:JAL 工場見学(日本航空)
浅川賞(アクセシビリティ部門)
浅川賞は、Webグランプリにノミネートした全99サイトを対象にアクセシビリティのツール診断を行い、審査員推薦などによって優秀な10サイトを選出。優秀10サイトのなかから、「SECOM/女性の防犯対策情報サイト 女性のためのあんしんライフnavi」(セコム)がグランプリを受賞した。
また、特別賞の「見出しがなくともわかるで賞」をセイコーウオッチの「時ノ技<toki no waza>」が、「表でチャレンジ賞」を岩崎電気の「創立70周年 - 感謝を光にのせて」サイトがそれぞれ受賞した。
- グランプリ:SECOM/女性の防犯対策情報サイト 女性のためのあんしんライフnavi(セコム)
- 特別賞-見出しがなくともわかるで賞:時ノ技<toki no waza>(セイコーウオッチ)
- 特別賞-表でチャレンジ賞:創立70周年 - 感謝を光にのせて(岩崎電気)
第2回Webグランプリ
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