2007年のP4P(検索連動型、コンテンツ連動型)広告費は計1441億円、モバイルが急拡大
SEM(検索エンジンマーケティング)のアウンコンサルティングは、P4P(検索連動型広告、コンテンツ連動型広告)に関する2007年の広告費と、今後の市場規模の試算を1月8日発表した。2007年のパソコン向けのP4P広告費は前年比32%増の1277億円、モバイル向けは同152%増の164億円で、合わせて1441億円だった。パソコン向けでは、検索連動型が企業のマーケティング活動に欠かせない広告として定着し、堅調な伸びを示した。モバイル向けは、携帯キャリアが大手検索会社と提携したことから予想以上に急拡大した。
2007年のパソコン向けP4P広告費1277億円の内訳は、検索連動型が前年比23%増の1078億円、コンテンツ連動型が同109%増の199億円。検索連動型は、新規導入企業の増加によって裾野が拡大したことと、1社あたりの広告費の増加が要因。コンテンツ連動型は、広告配信先の提携サイトが増え、広告配信数も大幅な増加傾向にあったことから急成長した。2007年のモバイル向けは、モバイル検索が予想を上回るスピードでユーザーに浸透したため広告出稿企業が激増し、配信数も大きく伸びた。
2008年の試算は、パソコン向け1658億円(検索連動型1320億円、コンテンツ連動型338億円)、モバイル向け345億円の計2003億円で、一層の伸びを予想。2008年以降は、パソコン向けでは検索大手とサービス各社のネットワーク、技術の連携による相乗効果が期待でき、広告費はさらに拡大が見込まれる。モバイル向けは、パソコン向けP4Pに出稿している広告主が本格的にモバイル向けに参入することに加え、モバイル向けP4Pから始める新規広告主の増加も見込まれ、パソコン向けP4Pを上回る速度で成長が期待されるという。
アウンコンサルティング
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