NECがAIによるデータ補完・拡張サービスのSaaS型「NEC Data Enrichment Portal」開始
NECは、顧客企業が持つデータをAI(人工知能)で分析して社内外の関連性が高い情報と組み合わせてデータを補完・拡張するサービス「NEC Data Enrichment」のSaaS型「NEC Data Enrichment Portal」を3月16日に始めた、と同日発表した。ウェブブラウザのGUI(グラフィカルユーザインターフェース)操作で利用でき、データ分析の専門性がなくても気軽に使える。
NEC Data Enrichmentは、テキストデータなどの非構造データから分析に適した構造化データに変換したり、データの意味を予測して関連性や類似性が高い情報と統合したりして分析前のデータ準備工程を効率化する。補完・拡張されたデータを使うことで、より多面的なデータ分析が可能になる。専門家が人手で行う場合と同等品質の作業が約10分の1の時間ですむ。
今回、SaaS型のNEC Data Enrichment Portalの提供で多くの人材がデータ活用できるようにした。加えて、テキストデータの補完・拡張機能を新機能として搭載した。事前に分類タグを設定すると、例えば営業日報などのテキストデータに対してAIがタグとの関連性や類似性のスコアを出力して統合。これまで難しかったテキストデータの分析への活用が容易になる。
NEC Data Enrichment Portalの展開に先行し、マーケティングソリューション事業のADKマーケティング・ソリューションズと1月から同社のテレビスポット個人視聴率予測システム「Spot-Navi」の予測高度化実証を実施している。番組内容、出演者などのテキストデータに含まれる特性を補完・拡張し、消費者の関心や価値観を反映した高精度の視聴率予測を目指す。
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