日経新聞の一面にも取り上げられた「Googleのcookie規制」その影響は?
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Google、cookie規制を発表
Googleは2020年1月14日、サードパーティcookieのサポートを2年以内に打ち切る計画をしていると発表しました。Appleは2017年にsafariにITPを導入し近い規制を実施しましたが、ついにGoogleもその流れに乗った形です。safariの3倍以上のシェアを持つGoogleChromeも対象となったため、広告プラットフォーマー、パブリッシャー、広告主の間で大きな話題になっています。
プライバシーサンドボックスとは?
各社の報道ではGoogleがいきなりcookieを規制して、ユーザーデータを独占しようとしているかのような印象を受けるものもあります。しかし、2017年のsafariが規制したときから予期されていたことであり、2019年8月の「プライバシーサンドボックス」という取り組みの発表でより具体的に予期されていました。
プライバシーサンドボックスとは、Googleだけでなく他ブラウザ、広告プラットフォーマー、パブリッシャーが一丸となり、プライバシーに関する新しい"Web標準"を作ろうという動きです。
こうした業界標準無しにcookieを規制することについて、Googleは次のようにコメントしています。
まず、Cookieの大規模なブロックは、フィンガープリントなどの不透明な技術を奨励することになり、さらに人々のプライバシーを損ないます。フィンガープリンティングは、所有するデバイスやインストールしたフォントなど、ユーザーごとに異なる情報を使用して、ユーザーを照合する方法を見つけました。Cookieとは異なり、ユーザーはフィンガープリントを削除できず、自分の情報を制御できません。これはユーザーの選択を覆すものであり、間違っていると考えています。
Web広告への影響
今回の発表を読み解くと、Web広告を利用している広告主への影響はあまりないと考えられます。Googleは単にcookieを規制するといったのではなく、cookieに変わる安全で信頼できるデータ取引を実現するといっています。
2019年8月にプライバシーサンドボックスを発表し、2020年1月14日に具体的なcookie規制の方針を打ち出したということは、cookieが完全に規制される2年後までにプライバシーサンドボックスの構想を実現できると考えているとも考えられます。
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