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ウェブサイトを作ってから、計測やテストをしても後の祭り [週刊IFWA 2011/10/24]」 からご覧ください。
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http://ibukuro.blogspot.com/2010/07/blog-post_12.html■ ウェブサイトを作ってから、計測やテストをしても後の祭り
アクセス解析イニシアチブでウェブアナリスト養成講座という定例のセミナーを行っているのですが、先週は「ユーザ中心設計とユーザテスト」というテーマで、利用品質ラボ代表の樽本徹也氏からお話を伺いました。
その中で印象に残っているのが、総括的評価と形成的評価の二つがあという話。TOIECの試験のようなものが「総括的評価」で、これは「測定」が目的になります。つまり一定以上のレベルかどうかを測る意図で行う試験のようなもの。
「改善」が目的になるのが形成的評価で、こちらがユーザーテストをする目的だといいます。欠陥のあるサービスを提供しないために、事前にテストをして、事前に施した上で、サービスをリリースするということです。
最近ウェブサイトの改善活動についても、大規模リニューアルを諌める意見を識者の多くがしています。前後の計測によって、善し悪しの原因を把握しにくいということに加えて、そもそも「リニューアル」が目的という本末転倒な場合が多いという事だからでしょう。
「改善」が目的なら、きちんとテストをしてからリリースするのが正しい姿ですが、まあそんな面倒なことをきちんとしているという話はあまり聞きません。僕の耳に入って来ないだけだと信じたいですが。
さてアクセス解析ですが、この総括的評価と形成的評価の両方の側面兼ね備えていると考えています。総括的評価は定点観測で、同じ基準での成績を追跡する意図を持っている一方、改善を意識した形成的評価としても、役に立てることができると考えています。
同じ試験問題を単に受験するのに比べると、点数を上げるために必死に勉強する活動の方が大変なのですが、大規模リニューアルをした後に致命的な欠陥が見つかるようなことのないように、事前の勉強、つまりユーザーテストなどでしっかり準備することが大事だと思います。