![](data:image/png;base64,iVBORw0KGgoAAAANSUhEUgAAABYAAAAXCAMAAAA4Nk+sAAAABGdBTUEAAK/INwWK6QAAABl0RVh0U29mdHdhcmUAQWRvYmUgSW1hZ2VSZWFkeXHJZTwAAAAwUExURbTe/2u9/2O19+f3/0qU1sbn/2Ol3qXW/5zW/63W/3O9/4zO/9bv/4TG/////////34tGU8AAAAQdFJOU////////////////////wDgI10ZAAABo0lEQVR42mLghwIeMIDxAAKIASrIzcTLzcvLyA4VBgggBoggLw8fGLByQSQAAggkzMrEysfMzcbGxsvKx8cOFgcIIKAwDxMzHy8LEzc3Ny8bGw8fA0gcIICAwow8fGxMnJycDEDEy8LKx87Jzw8QQAz8DBxgUQ6gAawcnLwszHyM/PwAAcTAz8jHysbOwc7BwMzMwM7BwcTGx8rODxBADDy8fGy83BzcHOwMQFEgBVTOxA8QQAw8nHwsvBxAPicfH5Dk5mbj5OPlAQggBh5WZhagT7h5gcJgmo2bj5sHIIAgwiAAEgYBsDBAADHwMPBBhNlhwpxAYYAAYuABuo8NxOWGCoNcyAMQQAz8XEAHcgEBBx8fiGJj4+Ph5QcIIAZ+dlagciAfpBooysLDx83KDxBAQM9z8TGzsTExgiEb0PNAxfwAAQQU5uTl4+NmAcoAw5CNmY+ZCRgZAAEECliQOA8oYIGO4OPhAgkBBBA4Gji5WPmggJ2JFSQCEEDQSGPn4mZlZWXgZeSE8AECiAEWqZzcQMdwwngAAQQX5keOeH6AAAMAlF8VLPn5lcgAAAAASUVORK5CYII=)
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そのコンテンツ・コンテンツの評価は誰のもの?」 からご覧ください。
今日はこのメディアで取り組んだことについてお伝えします。SEO記事を期待された方はすいません。。![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180524/23/ca-seo/bc/09/p/o0610020214197589836.png)
世の中には「記事提供」というものがあります。
分かりやすい例だと、Yahoo!ニュースには多くのニュースサイトが記事を配信・提供していますし、弊社のAmebaニュースも多くの記事提供を受けています。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180524/22/ca-seo/36/d6/p/o1564078014197571155.png)
記事提供の文化は、ユーザーからすると数多くのコンテンツをひとつのサイトやサービスで見ることができるという利点があります。
一方で記事提供者からすると、自分たちの作ったコンテンツが多くのユーザーに届くというメリットがある反面、
ユーザーがオリジナルのサイトにまではなかなか来てくれないというデメリットがあります。
特に、
「記事提供をしたら、提供先が検索エンジンで自分たちよりも上位に来てしまった」
という話は聞きますし、実際に時々見られることです。
現実として、提供先が検索エンジン上で正規コンテンツとして見られやすくなるテクニックも存在すると思います。
個人的にこの”記事提供”と検索エンジンの関係性、”記事提供”とSEOというところについては悶々とするものがありました。
自分たちが記事提供をしている場合に提供先が上に来てしまえば当然モヤモヤするところですが、
記事提供を受けている場合に自分たちが上に行ってしまうケースもあり、トラフィックが来てある意味美味しい思いができるものの、やはりモヤモヤしてものがありました。
「そのトラフィックは本来どこに行くべきなのか?」
ということを数年考えていました。
ここ最近は、提供を受けているものにnoindexを入れるようにすることを増やしていました。
(一部メディアはまだ対応できていませんでした・・)
noindexにすると、確かに検索トラフィックそのものは本来そのトラフィックを得るべきオリジナルサイトのほうが得ることが多いでしょう。
しかしながら、記事提供がなされた場合、提供先でその記事が話題になりソーシャルメディアでシェアされたりブックマークされたりリンクが張られるということも起こるわけで、noindexにすると極論これがなきものになるということがどうしても気になります。
リンクやシェアやブックマークはその”記事の内容”に向けられたものであり、ウェブサイト(プラットフォーム)に向けられているわけではないと考えるのが自然ではないかと思い、提供を受けている側が提供してくれている元記事にリンクを張るだけでなくcanonical属性を用いて検索エンジンに正規コンテンツを知らせ、その”記事”に集まった評判を元記事にも反映させるようにしたほうが良いのではないかと漠然と思っていました。
一言で言うと、
「そのコンテンツは誰のものなのか?そのコンテンツへの評価は誰のものなのか?元記事のものなのではないか?」
ということです。
そんな折、社内で提供を受けている記事が評判となり検索エンジンに対して提供を受けている記事に対してどういうシグナルを送るべきなのか?議論になりました。
サイバーエージェントのグループ会社運営の新R25です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180524/22/ca-seo/f3/e8/p/o2816148614197572856.png)
SEOをやっている人間としては正直言えば検索トラフィックは1つでも多く欲しい。
でも記事提供のcanonical文化が変わるチャンスかもしれないと思いながら社内のやりとりをぼーっと眺めておりました。
世の中、記事提供を受けているサイトが記事提供もとにcanonicalしているケースはレアなため、
「そこまでするべきなのか?」という意見も当然ある中で某氏の
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180524/22/ca-seo/6d/e1/p/o0778015214197573624.png)
という意見から、やはり本来の姿が何かで考えていこうという流れが進み記事提供元にcanonicalするという結論に至りました。
そこから約1週間を経て本日めでたく実装完了しました。
例えば、こちらのページ( https://r25.jp/article/540751228913636582 )
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180524/22/ca-seo/35/a6/p/o2794127014197574327.png)
のソースを見ると、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180524/22/ca-seo/e4/47/p/o0864006414197574268.png)
となっており、こちらのページ( https://www.froggy.money/8557/ )にcanonicalによって正規化のシグナルを送っています。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180524/22/ca-seo/0e/39/p/o2834129414197575312.png)
過去の記事にも遡り、すべての記事提供元にcanonicalによって正規化のシグナルを送ることができているはずです。
ひょっとしたらこれによって"うっかり"上がっていたものがオリジナルに上位が入れ替わり検索トラフィックは多少落ちるかもしれません。
が、インターネット上のウェブサイトの関係性、エコシステムを考えたときにはこのやり方が正しいと思っています。
記事提供ができる、記事提供を求められるということは記事が良い記事だからでしょうし、提供先での評判はやはり提供元が受けるのが、そのエコシステム内では正しいと思います。
同じ考えを持っている運営者の方は実は結構いるのではないかと思っています。弊社の行った施策によって1サイトでも多くのウェブサイトが提供元に正規化シグナルを送ってくれるようになれば嬉しいです。
なお、AmebaNewsなどその他媒体についてはまだ対応ができていません。
長い間続けて来た習慣を変えるのは簡単ではありませんが、少しでも"ネットの世界"に貢献できれば幸いです。
もちろんアメブロ上にはcanonicalの問題が砂つぶに見えるほどに問題があるコンテンツが掲載されている状況は理解しています。
こちらもすぐとはいきませんが、一歩一歩可能な限りSEOの立場から対応してまいります。
[追伸]
なお、今回の新R25の英断は私がしたわけではありません。(1,2回だけ意見言ったかもですが・・・)
トラフィックが私以上に喉から手が出るほど欲しいであろう運営サイドが提供元にcanonical送ろうと決めたことに社内ながら敬意を表します。
また、本件についてご意見を伺った際に背中を押していただいた社外の有識者の皆さまありがとうございました。
木村 賢 ( @kimuyan )
[補足]
canonicalして提供先のGoogleの評価をもってくるみたいに(当ブログがSEOブログなので)読めてしまうかもしれませんが
・Googleはソーシャルシグナルを直接評価に使ってはいないと公表しています
・canonicalした場合にリンクの評価を引き継げるのかどうかも議論の余地はあると思います
以上今回はこのあたりはご容赦いただければと。。