知っておくべき大事なことは?
第1の結論は明白で、ページの番号が大きくなればなるほど、そのページがインデックス化される可能性は低くなるということだ。
第2は、GWTとsite:検索が示す実際の数は違っているが、トレンド(直線の傾き)はほぼ等しいということだ。平均すると、検索ロボットが検索結果の隣のページをクロールする確率は、1ページごとに1.2~1.3%ずつ減少する。
同様に興味深いのは、GWTによると、インデックス化率が良いのは2~4番目のページで、5番目以降はインデックス化率が劇的に下がっている点だ。たとえば、4番目のページのインデックス化率が60%なのに対し、15番目だとGWTで30%以下(グーグルのsiteクエリでは40%以下)にまで落ち込む。これは、15番目のページの場合、グーグルボットが適切なリンクにたどり着くまでの道のりが長いが(15番目のページへのリンクが最初に現れるのが12番目のページ)、2番目、3番目、4番目のページは、検索リストの最初のページに直接リンクがあるという事実に起因している(下図参照)。
今回のテストのテーマ:リンクの数を増やす
僕らは、ページ番号2以降の広告リストページに対するリンクを増やすことで、インデックス化率がどう変化するかを実験することにした。そのため下の図のように、各カテゴリの最初のページに、5番目、10番目、15番目のページへのリンクを追加した。
1か月後、変化があったかどうかを確かめた。グーグルでsiteクエリを実行したところ、不正確な結果が帰ってきた(インデックス化されたページの数が実際にあるページ数より多かった)ため、GWTのデータ(内部リンク)だけを紹介することにする。
結果
このグラフが明確に示しているのは、一覧の1ページ目にリンクを追加したページのインデックス化率は、変更後の方がはるかに高く(5番目、10番目、15番目のページ)、2番目、3番目、4番目のページと同程度になっているということだ。
しかし、トップページから直接リンクされているページのインデックス化率が向上しても、その近辺にあるページのインデックス化にはつながらなかった。たとえば、10番目のページのインデックス化率は大きく上昇しているのがわかるが、9番目のページや11番目のページに変化はない。結局、グーグルボットにとって、そうしたページは入り口から遠すぎるということなんだ。被リンクを獲得できるのは、リストに表示されているカテゴリページだけだ。
たとえば、カテゴリトップのページリストに表示されていない9番目のページを検索ロボットがインデックス化するには、次のような経路をたどらなければならない。
- メインのカテゴリページ(入り口)
↓ - カテゴリの一覧ページ(1ページ目)
↓ - カテゴリの一覧ページ(10ページ目
↓ - カテゴリの一覧ページ(9ページ目
さらに厄介なことに、すべてのカテゴリページが外部からの被リンクを獲得しているわけではない。
結論
クラシファイド広告サイトやEコマースサイトの場合、リストからリンクされるページが増えれば増えるほど、インデックス化される可能性も高くなる。一般的に、入り口(外部リンク)から遠くなればなるほど、ページがインデックス化されにくくなるのは間違いない。したがって、サイトの構造はあまり深くせず、入り口から遠く離れているページには、追加のリンクをつけておくのがよい(たとえば、「類似製品」「こちらもご覧ください」「関連カテゴリ」などのリンクを追加する)。
上の図をよく見ると、もう1つの変化に気づく――2番目、3番目、4番目のページのインデックス化率がわずかに減少しているんだ。これは、最近新しいページが追加されてまだインデックス化されていない(あるカテゴリにおける広告数が最初のページに掲載できるスペースを超えてしまったときに起こる)か、あるいは最初のページにある外部向けリンクの数が増えたか、いずれかによるものだろう。個人的な推測としては、新しいリンクが追加されるページの割合は少ないという事実があるので、最初に上げたものが原因だと思う。ページ番号が5のページは400しかない(つまり、5番目のページへのリンクは、1番目のページのうち0.5%にしか置かれていなかった)。10ページ目や15ページ目になると、その数はさらに少なくなる。
リンクを増やしても、クラシファイド広告サイトのインデックス化レベルの向上にはつながらなかったが、その理由を推測するに、変更が小さすぎて、インデックス化に影響を及ぼすまでにはいたらなかったからだろう。さらに、Morusek.plの広告のインデックス化率は、実験を始めた時点ですでに80%を超えていた。変更の余地が大いにあり、クラシファイド広告や製品のインデックス化レベルがもっと低いサイトなら、そうした変更を加えることで、インデックス化されるページの数が大幅に増加する可能性はある。
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