BtoBサイトの評価、3年連続で「三菱電機(FA)」がトップ死守。評価のカギは?【トライベック調べ】
トライベックの調査・分析機関であるトライベック・ブランド戦略研究所は、「BtoBサイト調査2025」を発表した。有力企業のBtoBサイト(197サイト)について、「アクセス率×ニーズ充足率」でスコアを算出し、“ビジネスへの貢献度”をランキングした。製品・サービス分野別に抽出したBtoBターゲットユーザー7,700人が回答している。
・アクセス率=ターゲットのうち、過去1年以内に業務目的でアクセスした人の割合。
・ニーズ充足率=過去1年以内に業務目的でサイトにアクセスした人のうち、ニーズが充足された人の割合。
ユーザー視点に立ったUIと会員サービスが評価に貢献
その結果、1位は「三菱電機(FA)」59.4%だった。以下2位「オムロン(制御機器)」57.4%、「オムロン(電子部品)」50.4%が続いた。オムロンは15年以上にわたりトップを維持していたが、ここ3年は三菱電機(FA)がトップを維持している。傾向としてはFA(制御機器)分野の企業が1位・2位を占めるなど、電子部品・材料分野の企業が強さを見せた。背景にAI半導体の需要増、トランプ政権発足以降の関税問題・サプライチェーンの不透明化などで、情報収集が活発化している可能性が指摘されている。

「ニーズ充足率(アクセス者に占めるニーズ充足者の割合)」で見ると、こちらもトップは「三菱電機(FA)」だった。三菱電機(FA)のサイトは、目的製品が探しやすいようナビゲーションやページ構成が整備されているUIが評価された。2023年にローンチしたECサイト「FA Web Shop」もトレーニング教材や業務に役立つ情報・機能を提供。顧客のロイヤルティ向上に向けた取り組みを強化していた。

なお、今回の調査より「製品・サービス情報へのアクセス方法」について、「メニュー(ナビゲーション)」「ページ内のリンク」「サイト内検索」「チャット」の4つについて、その利用頻度を聞いている。その結果、「メニュー(ナビゲーション)」「ページ内のリンク」「サイト内検索」はいずれも「利用する」が7割を超えたが、「チャット」はあまり利用されていない実態が浮き彫りとなった。

調査概要
- 【調査対象】BtoBの製品・サービス分野(13分野)別に抽出した製品・サービス購入関与者
- 【調査方法】インターネットでのアンケート調査
- 【調査期間】2025年4月10日~4月21日
- 【有効回答数】7,700人
- 【調査対象サイト】197サイト
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