プレゼントキャンペーンで獲得したInstagramフォロワーが大量離脱… その原因と対策とは?
「フォロー&いいねで10名様に〇〇プレゼント!」
Instagramで、このようなキャンペーン投稿をよく見かけますよね。
企業のSNSアカウントでは、フォロワー獲得を目的にこうしたプレゼント企画を行うケースが少なくありません。手軽にフォロワー数を増やせるため、魅力的な施策といえます。

しかし、キャンペーン終了後に大量のフォロワーが離れてしまうという悩みを抱える担当者も多いのが現実です。
なぜ、このような現象が起きるのでしょうか。
そして、どうすればフォロワー離脱を防ぎ、キャンペーンを効果的に活用できるのでしょうか。
今回は、プレゼントキャンペーンのメリットとデメリットを整理し、フォロワー離脱を防ぐための具体的な対策を解説します。
瞬発力は高いが、エンゲージメント低下のリスクも
プレゼントキャンペーンは、短期間でフォロワーを大幅に増やせる即効性の高い施策です。これは大きなメリットですが、その反面、プレゼント目当てでフォローする「純度の低いフォロワー」も集まりやすいという課題があります。
こうしたフォロワーは、プレゼント獲得という目的を達成すると、アカウントへの関心が薄れ、通常投稿への反応(いいねやコメント)が減少しがちです。さらに、当選しなかったことをきっかけにフォローを解除するユーザーも多く、結果的にフォロワー数が減ってしまいます。
エンゲージメントが低い状態が続くと、Instagramのアルゴリズムが「フォロワーにとって価値が低いアカウント」と判断し、投稿の表示機会を減らす可能性もあります。こうなると、せっかく増やしたフォロワー数も十分に活かせなくなってしまいます。
プレゼントキャンペーンは年に3〜4回が目安
では、プレゼントキャンペーンは実施しない方が良いのでしょうか。
答えは「いいえ」です。重要なのは、効果を最大化するために実施頻度を適切にコントロールすることです。
フォロワー数の増加だけを狙って頻繁に行うと、フォロワーの質が下がり、本当に興味を持ってくれるファンが育たなくなります。結果として、エンゲージメントも低下してしまいます。
そのため、プレゼントキャンペーンは年に3〜4回程度にとどめ、特別なイベントとして位置づけるのがおすすめです。これにより、既存フォロワーの関心を高めつつ、新規フォロワーの獲得にもつなげやすくなります。
フォロワー離脱を防ぐための2つのポイント
キャンペーンで獲得したフォロワーをファンに育てるためには、キャンペーン期間中だけでなく、その後の運用が何よりも重要です。特に、以下の2つのポイントを意識して取り組むことで、フォロワーの定着率とエンゲージメントを高められます。
1. ターゲットのニーズに沿った、価値ある発信を継続する
キャンペーンでアカウントを知ったユーザーには、「フォローを続けてよかった!」と思ってもらうことが大切です。
そのためには、一方的な商品宣伝だけでなく、ユーザーの悩みや関心に寄り添った価値ある情報発信を心がけましょう。
たとえば、製品の活用術、業界の最新トレンド、担当者の裏話など、フォロワーにとって有益なコンテンツを継続的に提供することで、アカウントの魅力が高まり、離脱防止にもつながります。
2. ユーザーとの接点を積極的に持つ
フォロワーが「自分は大切にされている」と感じられるよう、双方向のコミュニケーションを意識しましょう。
ストーリーズの質問BOX機能やアンケート機能を活用すれば、フォロワーの意見を吸い上げたり、クイズ形式で楽しませたりして、自然にエンゲージメントを高められます。
また、日々の投稿へのコメントやDMにも丁寧に返信することで、ユーザーは「自分の声をきちんと聞いてくれるアカウントだ」と感じ、ブランドへの愛着が深まります。
まとめ:ファンを育てるアカウント運用へシフトしよう
プレゼントキャンペーンは、一時的なフォロワー獲得には非常に有効な施策です。しかし、それだけでアカウントを継続的に成長させることはできません。
大切なのは、キャンペーンをきっかけにアカウントを知ったユーザーを、日々の丁寧な運用によってファンへと育てることです。
フォロワーの数だけでなく、その「質」に目を向けることで、エンゲージメントが高く、熱量の高いコミュニティを築き、結果的にブランドの資産となるアカウントを育てることができるでしょう。
プレゼントキャンペーンは、あくまで「ファンを増やすきっかけ」と捉え、その後の運用に力を注いでいきましょう。
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