「rel="canonical"」で自分自身のURLを示すのは良い手法? 悪い手法?
このところ、多くのSEO業者から、正規バージョンのページにURL正規化タグを使うと、何らかの問題が生じるのではないかという不安の声を聞いて驚いている。これについて話をしてみると、どうやら「rel="canonical"」タグの仕様は複製コンテンツに対してだけ使うべきで、オリジナルに入れてはいけないという勘違いがあるらしい。そうじゃないんだ。
ちょっと図を使って説明しよう。
これが「rel="canonical"」の一般的な使い方だ。あるページの異なるバージョンが自分のサイト上にあろうがパートナーサイト上にあろうが、あるいはコンテンツをライセンス提供している別ドメイン名上のサイトにある場合(注:グーグルが2009年12月15日に発表したアップデートによってこれが可能になった)でも、すべて本来のページを指し示すことができるので、検索エンジンにオリジナルがどこにあるのかを教えてやるのに役立つ。とはいえ、次のようにしてもまったく問題ないんだ。
URL正規化タグに関するグーグルのブログ記事を見ても、このことが明記されているわけではない。でも、例として挙げられているWikiaというWebサイトでさえ、グーグルが言及しているページでこのやり方を取り入れているのがわかるはずだ。さらに、グーグルのマイリー・オイエ氏は、この記事につけられたコメントに対して次のように回答している。
自分自身のURLを参照する「rel="canonical"」を使うことは、何の問題もありません。これがシステムに害を与えることもありませんし、それに、オリジナルのページに自身を参照する「rel="canonical"」を入れておけば、ミラーサイトでも「rel="canonical"」が使われることがより確実になります。
オイエ氏はここで、実に良いアドバイスをしている。どこかのサイトからあなたのサイトに張られたリンクのURLに余分なパラメータが付いているような場合は、URL正規化タグがデフォルトで入るようにしておくととても便利だ。実際、僕らが最近仕事をしたたくさんの企業が、ベストプラクティスとしてこれをサイト全体に適用すると役に立つということをわかってくれた。将来的にサイトを作り直す場合や、SEOに疎い開発者がサイトを作成する際、複製したページに「rel="canonical"」を入れず、リンクジュースを失ったり正規化の問題を引き起こしたりする危険性を防ぐという目的に限ってもね。
最後に1つ。グーグルがhttpsではなくhttpを用いたページをインデックス化するように(そして適切なページへのリンクジュースを考慮するように)確実に手を打つことは、この上なく良い方法なんだ。これは長いこと多くのSEO業者を悩ませてきた問題なんだが、これを肯定する十分なエピソードを耳にするようになってきて、最近は自信をもって推奨できるようになっている。
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