検索ユーザーは効率重視! 記事を読むかは「冒頭の数行」で即判断【ナイル調べ】
ナイルのSEO相談室は、「検索経由でランディングしたページ内での行動」に関する調査結果を発表した。全国の20~60代の男女980人が回答している。
ユーザーが求めているのは「短さ」ではなく「効率的な情報アクセス」
まず「検索結果から流入したユーザーが、その記事を読み進めるかを判断するうえで重視しているポイント」を集計すると、「リード文(冒頭の数行」38.9%が最多で、「目次」26.6%、「アイキャッチ画像」23.8%がそれに続く。逆に「著者や監修者情報」11.3%や「サイトデザインなどの非言語要素」11.5%は低い。
検索から記事を訪問するユーザーは、事前に「知りたいこと」が明確になっており、冒頭で記事の全体像や求めている情報があるかを判断していると言える。

次に「検索で到達しか記事を読む際、もっとも近い“読み方”を教えてください」と聞くと、「見出しだけを流し読みし、必要な段落だけ読む」26.8%、「目次を使って興味のある個所へジャンプして読む」20.5%が上位で、「最初から最後まで順番に読む」16.5%がそれに続いた。基本的に効率重視の傾向が強い。

さらに検索結果から記事を訪れたユーザーに「読み進めるのをやめる理由」を聞くと、「文字量が多すぎる/文章が長すぎる」38.4%、「結論がわかりにくい/要点が見つからない」32.3%、「必要な情報を得たため」31.2%、「広告やバナーが多い」28.2%が上位だった。充実した内容より簡潔に説明して“答えにたどり着くまでのスピード”を重視すべきと同調査では結論づけられている。

一方「記事内の画像・図表やページデザイン(フォントサイズ・余白・配色など)は、記事を読む上でどの程度影響しますか?」と聞くと、「非常に大きく影響する」13.5%、「ある程度影響する」47.0%で、6割以上が「影響する」と回答している。
「記事を読み進めるかどうかの判断ポイント」では「サイトデザインなどの非言語要素」は11.5%と低かったが、“記事をちゃんと読むときも効率的に情報を得たい”ユーザーにとっては、デザインは重要な要素になると言える。

さらに「記事の長さと読みやすさについて、あなたの意見にもっとも近いもの」を聞くと、「短く、要点だけ簡潔にまとまっていると読みやすい」33.7%が最多ながら、「長くても、自分の知りたい情報がすぐに見つかれば読みやすい」31.6%がほぼそれに並んだ。
ユーザーが求めているのは「短さ」ではなく「効率的な情報アクセス」が本質だと言えるだろう。

調査概要
- 【調査対象】全国の20~60代の男女
- 【調査方法】インターネット調査(Fastask利用)
- 【調査時期】2025年8月13日~19日
- 【有効回答数】980人
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