Q&AサイトがSEOに役立つと考えられる6つの根拠(パンダ・アップデート後 対応版)
「2011年のSEOについての予想」といった類のものが2010年末にたくさん発表されていたけど、Q&Aサイトの人気が高まっていることに触れたマーケターはあまりいなかった。新たに見え始めたこの現象を、まだ手垢がつかないうちにマーケティングの取り組みに活かすちょうどいい機会なんじゃないだろうか。
グーグルのコンテンツファーム対策アップデートが心配なのは当然のこと
グーグルのコンテンツファーム対策アップデート(ファーマー・アップデートやパンダ・アップデート)については、もうよく知っているよね。それでQ&Aサイトはもはや使い物にならないと思っている人もいるかもしれない。でも詳しく調べてみると、まったく打撃を受けず、これからもマーケティングの取り組みに利用できる上質なQ&Aサイトもたくさんある。マーケティングの取り組みから最大の価値を得るには、次のようなテクニックの一環として、こうした種類のサイトだけを利用することが重要なんだ。
グーグル(などの検索エンジン)は、ウェブにおける変化に応じて、提供するサービス内容をユーザーの需要に合わせるように努力するはずだと僕は思う。だから、Q&Aプラットフォームのような新しいコンセプトを完全に無視することは、検索エンジンにとって自ら墓穴を掘るようなものだろう。
Q&Aサイトとはどんなサイトなのか
このトピックのマーケティング的な部分に入り込んで行く前に、「Q&Aサイト」というものがどんなもので、どんな風に使われるのかを理解しておくことは重要だ。
Q&Aサイトを分類すると、次のようになる。
ソーシャルQ&Aサイト | 標準的なQ&Aサイト | ハウツーガイドサイト | Q&A検索エンジン | |
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主要素 | ソーシャルなやりとり | 特定の回答を得る | 新しいものごとを学ぶ | 特定の回答を見つける |
利用/参加 |
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標準的な工数 | 中 | 中 | 低 | × |
マーケティング価値 |
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サイトの例 |
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Q&Aサイトがどんなものか見えてきたところで、こうしたサイトをSEOに役立てる方法を解説していこう。
※この記事では、主に上記の表の最初の2つのグループ(ソーシャルQ&Aと標準的なQ&A)の潜在的な可能性について論じている。
①最近の傾向:漠然としたキーワードよりも質問を使った検索が増えている
絶対数としての検索ボリュームはともかくとして、質問をクエリとして使った検索量が急増しつつあると同時に、漠然とした基本的なキーワードによる検索量が若干減少を見せていることは、僕らの目には明らかだ。この現象で最も興味深いのは、同じトピックに関連するキーワードでこれが見られる点だ。
このデータを視覚化するために、僕は競合の厳しいキーワードを選び、漠然としたキーワードとそれらのキーワードに関連する質問をいくつか選び、グーグルのキーワードツールを使って2010年における検索回数の違いを比較してみた。
漠然としたキーワード |
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iphone(iPhone) |
iphone apps(iPhone アプリ) |
buy iphone(購入 iPhone) |
restart iphone(再起動 iPhone) |
new iphone(新型 iPhone) |
unlock iphone(アンロック iPhone) |
質問 |
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where can i buy an iphone(iPhoneはどこで買えますか) |
how to unlock iphone(iPhoneをアンロックするには) |
how to restart iphone(iPhoneを再起動するには) |
how to turn off an iphone(iPhoneの電源を切るには) |
how much does an iphone cost(iPhoneの値段はいくらですか) |
how to install apps on iphone(iPhoneにアプリをインストールするには) |
②2010年はQ&Aサイトの人気が急上昇した
この現象のもう1つの証拠は、Q&Aサイトや「ハウツー」サイトへのトラフィックが2010年に飛躍的に上昇したことにも示されている。Competeのサイト比較機能(Compare Sites)を使って、こうしたサイトの一部について(ユニークビジター数の)変化を年単位で調べてみるといい。
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