いいね!が100付いて喜んでたら、その大部分が罵倒だったでござる
今日は、Facebookの「いいね!」の裏側を説明しながら、ソーシャルメディアでの反響をちゃんと理解するということについて考えています。
サイトで公開している記事に対して、100個以上の「いいね!」が付けられて喜んでいたのだが、実はその大部分が「ひどい内容」「間違いだらけ」「筆者がぜんぜんわかってない」といったネガティブな意見を伴った「シェア」だった。
こんなことが起きている可能性があるのは、ご存じでしょうか?
Facebookの「いいね!」は、その名前から考えると数が増えれば増えるほど共感した人が多いと思いがちです。しかし、実はそうだとは限らないのです。
ブログや自分のサイトに設置した「いいね!」ボタンには、そのページに対する「いいね!」の数が表示されています。しかし、「いいね!」ボタンの数字は、実は「いいね!」や「シェア」の合計数なののです。
試しに、あなたのサイトで「いいね!」ボタンを付けているページのURLを以下のフォームで入力してボタンをクリックしてみてください。FacebookのAPIを使ってその内訳を表示してくれます。
表示される内容としては、「like_count」はそのURLが「いいね!」された回数、「share_count」はそのURLがシェアされた回数、「comment_count」はそのURLのシェア投稿に対するコメントの数、そして、「total_count」がその合計数です。
「いいね!」ボタンに表示されているのは、この「total_count」なのです。だから、「これはひどい」系の言葉でシェアされまくった場合でも、ボタンに表示される「いいね!」数が増えてしまうのです。
もちろん、同様のことは、はてなブックマークやTwitterでも起こります。しかし、それらの場合、添えられているコメントをだれでも確認できるので、「どうやらネガティブ意見が多いようだ」と気づきやすくなっています。
たとえば、この記事に対するTwitterでのコメントはここで、はてなブックマークでのコメントはここで、それぞれ確認できます。
しかしFacebookでは、すべてのシェアコメントを確認する仕組みが用意されていません。だから、「いいね!」の数が増えているときに、それが賛同の声なのかネガティブ意見なのかは、自分が確認できる知人のシェアなどから想像するしかないのです。
「いいね!」の数は定量データとして取り扱えるため、何らかの指標として扱っている組織もあることでしょう。しかし、場合によっては正反対の意味になってしまうという特徴を把握しておかないと、データを読み誤ることがあります。
そしてFacebookは、「どんな人が」「どんな意図で」シェアしたのかを網羅的に把握できない仕組みであるため、実はWeb担当者にとっては意外と使いづらいプラットフォームになっているのです。
御社では、自社サイトコンテンツに対する「いいね!」の数を、どうとらえていますか?
ソーシャルもやってます!