Facebookのいいね!・シェア・コメント数の内訳、Graph API v2.9で取得可能に!
今日は、Facebookのお話を。いいね!ボタンに出る数字の内訳を(改めて)データで取得できるようになりました。ちょっと技術的な話も含みますが、そのあたりはエンジニアさんと相談してください。
いいね!ボタンの数字は、いいね!・シェア・コメント数の合計
記事ごとのFacebookいいね!数を気にすること、ありますよね(Facebookページのいいね!ではなく、Webページとか投稿単位の話です)。
で、一般的に「あの記事、1000いいね!を超えました」とか言われますが、実は、Facebookのいいね!ボタンに表示されている数字は、単なる「いいね!」の数ではありません。
以前にこのコラムの「いいね!数1000を5分で自作自演する方法: いいね!数のカラクリとその見破り方」でも紹介したのですが、いいね!ボタンに表示される数は、次の数の合計なのです。
- そのURLへの「いいね!」数
- そのURLの「シェア」数
- そのURLのシェアに対してFacebook上で付けられたコメント数
- そのURLに対してFacebookのコメントプラグインで付けられたコメント数
ですので、「600いいね!+400シェア」でも、「100いいね!+900雑談コメント」でも、ボタン上にはどちらも「1000」と表示されます(でも意味合いはだいぶ変わりますよね)。
内訳を調べる方法が途絶えていた7か月
企業としては、できるだけ「シェア」や関連の会話コメントを増やしたいところ。でも施策を改善するには、なによりもまず現状の把握が必要ですよね。
実は、この「いいね!数」「シェア数」「コメント数」の内訳を調べる方法として「FQLクエリ」というものが以前はありました。しかし、Facebookの仕様変更でFQLの機能は2016年8月になくなってしまったのです。
前出のこのコラムの記事でも、Facebook「いいね!」数の内訳を表示するブックマークレットを提供していたのですが、仕様変更により使えなくなってしまっていました。
一応、Graph APIというものでこのデータを取得できることにはなっていたのですが、実際にはちゃんとした内訳をとれていませんでした。その件へのフィードバックに対してFacebook側は「うまく動いてないけど仕様ってことで」として対応を打ち切っていた次第。
どうやらFacebookでは内訳データを提供するつもりはないのかとあきらめていたのですが……。
しかし!
2017年4月18日にリリースされたFacebookのGraph APIバージョン2.9で、内訳データを取得する機能が追加されていました! 具体的には、グラフAPIの「URL Object」です。
このAPIは、URLをid
パラメータで渡し、さらにFieldsパラメータに値としてengagement
を渡すと、レスポンスで内訳がわかるというものです。
ただ残念なことに、このengagementのデータをとるには、ちょっと面倒な処理が追加で必要です。具体的には、APIを叩く際にアクセストークンが必要なのです。以前のFQLではだれでもデータを取得できていたのですが、今はちゃんとFacebookに登録して認証用のキーを発行してもらう必要があるのです。
本当はこの内訳データを表示するブックマークレットとか作ろうかと思ったのですが、ちょっと難しかったです。
とはいえ、最近のFacebook関連開発になれているエンジニアならそのあたり問題なくできるはずですから、Facebookの「いいね!」「シェア」「コメント」などの内訳をデータで取得して分析したい人は、開発者に依頼してみてくださいませ。
Web担では、とりあえず記事単位で「いいね!・シェア・コメント」の内訳を調べる機能を復活させました。今後はデータを取得して分析できるようにしていこうかと思っています。
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