パンダアップデート4.0にやられたのはCSSとJavaScriptをブロックしたせい?
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パンダアップデート4.0にやられたのはCSSとJavaScriptをブロックしたせい?
ページの表示に必要なリソースはGooglebotに自由にアクセスさせること (Yoast)
パンダアップデート4.0を、グーグルが5月下旬に実施したが、このタイミングで、グーグル検索からのトラフィックが激減したサイトがあった。
調査してみると、CSSとJavaScriptを手違いでブロックしていることが判明した。ブロックを解除したところ、ほどなくして検索トラフィックが元の水準に回復した。
この結果から、CSSとJavaScriptをGooglebotがクロールできなかったことが原因となり、パンダアップデートによる被害を受けたのではないかと疑われた。
しかしCSSとJavaScriptのブロックが直接の原因になったとは考えづらい。
説明されている状況を読むと、CSSとJavaScriptをGooglebotが読み込めなかったため正常なレンダリングができず、広告がページの上部を専有してしまっていたようだ。
ページをスクロールしないで見えるファーストビュー領域、いわゆるAbove the fold(アバブ・ザ・フォールド)が広告過多のサイトの評価を下げるアルゴリズムの影響を受けたとも考えられる。
どのアルゴリズムによるものかはともかくとして、CSSとJavaScriptのブロックがトラフィック減少の引き金になった可能性は高そうだ。
筆者が先日参加したSMX Advanced 2014で、グーグルのマイリー・オーイェ氏は次のように言っていた。
コンテンツやレイアウトに重要な意味があるリソース(CSSやJavaScriptなど)に、Googlebotが正しくアクセスできるようにしておくことを推奨する。
Googlebotは、JavaScriptとCSSを解釈し、人間が使うブラウザが表示するようにウェブページを見ることができるようになっている。JavaScriptやCSSの取得をブロックしてしまうと、正常なクロールやインデックスを妨げコンテンツの正しい理解ができなくなってしまうかもしれない危険があることを認識しておきたい。
ページの表示に必要なリソースは、Googlebotに自由にアクセスさせよう。
たくさんのサイトで同じテンプレートを使いまわしても大丈夫か
SEO的にはかまわないが顧客視点で見ると好ましくない (WebmasterWorld)
テーマに共通点がある商材で、とてもたくさんのサイトを作るつもりだ。流れ作業のようにしたいので、基本デザインが同じテンプレートをどのサイトでも使いたい。
検索結果に対して何か問題があるだろうか?
こんな質問が、WebmasterWorldフォーラムに投稿された。
SEOの観点だけから考えれば、同じテンプレートを使ってサイトを複数作ること自体に問題はないだろう。
たとえば、WordPressのデフォルトのテンプレートを使ったブログがそれこそ星の数ほどウェブにはある。そんな普通にありうることで、グーグルが評価を下げるはずがない。
一方で顧客の観点から見れば、同じテンプレートの使い回しは良い考えとはいえないだろう。ベースは同じだったとしても、そのサイトの“イメージ”、言い換えれば“ブランド”を作り上げるような独自のデザインがいい。
グループサイトということで共通点をもたせるのはいいが、独自性がなくなってしまっては個々のサイトを印象づけられないし、紛らわしくなってしまうかもしれない(構造としてのテンプレートだけ同じで、CSSでそれぞれオリジナルの見た目を作ることは十分に可能だが)。
そもそも、共通点がある商材を扱うなら、やたらにサイトを量産するのではなく、1つのサイトとして総合的に作り上げていくことも検討したい。そのほうが1つのサイトに労力や予算を集中できる。
そうしたほうが、良いコンテンツへの被リンクを1つのサイトに集められるので、検索エンジンによるサイト全体としての評価とオーソリティが上がるだろう。SEOの視点からも理想的な場合が多い。
グーグルがドメイン登録サービスを開始
Google+ Your Business (Google+ Your Business on Google+)
グーグルは、独自のドメイン名管理サービスを開始することを発表した。名称は、わかりやすい「Google Domains(グーグル・ドメイン)」だ。
ドメイン名の取得費用は12ドルで、次のような内容のサービスを提供する。
- 追加費用なしのプライベート登録
- 独自ドメイン名を使用した100アカウントのメールアドレス
- 100個までの自由なサブドメイン
- グーグルによる、高速で安全、信頼性の高いインターネットインフラストラクチャ
- 数多くのドメイン名を取得可能
- メールと電話によるサポート
「.みんな」ドメイン名の取得もできるようだ。また他のレジストラで取得管理しているドメイン名の移管も可能だ。
ただしサービスはまだ完成しておらず、現在は招待コードをもつユーザーだけがベータテスターとして利用できる。興味があれば、申し込んでみるといいだろう。
まだ発表されていないグーグルならではのサービスも登場することだろう。たとえば、ウェブマスターツールやGoogleアナリティクスなどグーグルのツールと連携した機能が考えられる。正式公開を楽しみに待ちたい。
好きなミュージシャンの歌を検索結果から聴ける
アプリユーザーの引きとどめ策? (Inside Search)
歌手やバンドを検索したときに、検索結果から直接アプリを立ち上げてその歌を聴ける機能を、グーグルが導入した。まずは米グーグル(gooogl.com)で始まった。
現在対応しているアプリは次の6種類だ(Androidのみ)。
- Google Play
- YouTube
- iHeartRadio
- Spotify
- TuneIn
- Rdio
日本にも先日導入されたApp Indexingにも似た機能だ。ユーザーにとっては利便性が増す。
スマートフォンでは、ブラウザでウェブページを見るだけでなく、アプリを利用することも多い。ウェブページの利用が減ることは、検索連動広告が大きな収益源になっているグーグルにとっては、良い傾向ではないはずだ。アプリユーザーを検索に引きとどめておく策としても、検索結果からアプリに直接行ける仕組みづくりにグーグルは取り組んでいるのかもしれない。
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