ユーザーの生の声をお届け! 「ぶっちゃけ、LINEはどう使う?」20・30代女性のホンネ座談会
LINEは現在、日本国内だけで9,000万人(2021年12月時点)の月間アクティブユーザー数(MAU)を誇り、地域や年代・性別を問わず、幅広く浸透している。
家族や友人とのメッセージのやり取りだけでなく、企業・店舗とのチャット、ニュースの閲覧、お得なクーポンの取得などにも使われているのだという。
LINEが全国の男女15-69歳のスマホユーザーを対象に行なった調査(※1)では、「15~39歳女性の半数近くがニュースの閲覧やトレンド情報収集にLINEを活用している」「15~24歳女性の60%以上がLINEの広告を認知している」などの結果が出た。年代・性別を問わず利用度の高いLINEだが、今回の調査では、特に女性ユーザーの活用度の高さが実証された形となった。
しかし、調査ではこうした結果が出たものの、実際のところ女性ユーザーはどのようにLINEに接し、利用しているのか。今回は、LINEユーザーを代表して3名の女性を集め、LINEや各種SNSの使い方を座談会形式で聞いてみた。ユーザーの生の声から、LINE活用の“リアル”を紐解こう。
(※1)調査委託先:マクロミル
回答者:全国の男女15-69歳のスマホユーザー
普段、スマートフォンで以下のいずれかのサービスを利用している方1,868人
(Facebook/Twitter/LINE/Instagram/TikTok/Yahoo!Japan/SmartNews)
調査期間:2021年8月10日~8月12日
以降、記事内で出てくるグラフはすべて本調査から引用。
今回お話を聞いたリアルLINEユーザーの皆さん(お名前は仮名)
トモコ:38歳、美容サロン経営者。夫と11歳の娘の3人暮らし。反抗期が始まった娘や、数十人いるサロンスタッフとのコミュニケーションでLINEを利用。
カオリ:28歳、フリーランスデザイナー。交際相手と同居中。在宅ワークのためほとんど外出せず、趣味のショッピングもほぼネットを活用。プライベートのやりとりのほか、要望がある場合は仕事のやりとりもLINEで行なっている。
レナ:22歳、大学4年生。実家暮らしで、コロナ禍で友だちに会えないことが続いており、LINEや各種SNSで連絡を取りあう日々。「電話番号は知らないけど、LINEだけでつながっている友だちも多い」という。
LINEしか知らない友人が、年々増えてきた
――LINEを使う頻度はどれぐらいですか?
トモコ 一日中ですね。仕事柄、スマホをフル活用しているのですが、その9割がLINEでのやり取りです。店舗ごとのLINEグループが何個もあって、ひっきりなしにスタッフとメッセージをやり取りしています。サロンのスタッフは20代が多く、施術の合間に連絡をくれるので、メールやチャットよりLINEが便利なんです。
カオリ 私は、朝起きた時と休憩時間、就業後にLINEをチェックする程度です。デザイナーなので基本はPCで作業しているんですが、一度PCでメッセージ通知を受け取る設定にしたら、通知の数が多くうるさすぎて削除した経験があります(笑)。おそらく、普通の人よりLINEは見ない方かもしれません。
レナ 私は1時間に1回は確認していますね。特に、朝と寝る前には連絡が多いので必ず見ています。合計すると、1日に2時間近くはLINEを見ていますね。
――どんな時にどんな目的でLINEを使いますか? 他のSNSと比べてどうでしょうか?
トモコ 目的はコミュニケーションがメインです。サロンのスタッフだけでなく、家族とのやり取りもLINEが基本です。あと、LINEの音声通話やビデオ通話もよく使います。通話料が無料なので、遠方の家族にも連絡することが増えました。他のSNSは、Instagramをよく見ますが、目的はサロン経営のための情報収集です。やっぱり一番多く利用しているのはLINEですね。
カオリ 私はLINEよりもTwitterの利用時間が長くて、LINEの3倍くらいは使っています。Twitterでは仲のいい友人が、愚痴やちょっとした嬉しい出来事など、わざわざLINEで伝えるまでもない内容を近況報告的につぶやきあっていて、それを眺めている感じです。たとえば友人が「この映画に興味がある」と投稿していたら、「じゃ、一緒にみようよ」とDMを送って、その後はLINEに切り替えて詳細を連絡しあったりしますね。
レナ 私の場合、休日はYouTubeばかり見ています(笑)。平日はLINEの方が多いでしょうか。TwitterやInstagramも見ますが、SNSのリプライだと投稿がどんどん流れていってしまうので、やっぱりLINEで連絡をとる方が便利です。
そもそも、LINEでしか連絡が取れない人も多いんです。大学で所属するゼミの友人は電話番号を交換しておらず、LINEのアカウントしか知らないです。昔学校にあった連絡網も、今はプライバシーの観点でないことも多いですしね。
――わわ、時代を感じますね。
カオリ 確かに。私も古い友人とは携帯電話の番号を交換していますが、最近知りあった方とは、LINEのほかに、TwitterやFacebookでつながっていても、電話番号は知らないという場合が多いです。
トモコ 私も、ここ数年で知りあった人はLINEしか知らないかも……。以前はメールで連絡することもありましたが、今はもう、スマホでメールを送ることも少なくなりましたね。
広告っぽくないLINE公式アカウントの方が親しみやすい
――LINE公式アカウントはいくつ、またどんなところをフォローしていますか?
カオリ 私は20個くらいです。正直、自分で進んで追加したのは、占い目的で追加したデジタルマガジンの「VOGUE GIRL」と、エキジビションの入場の際に必要だった「GUCCI」のブランドアカウントくらいです。あとは買い物の際などに自動で友だち追加されたものですが、企業や店舗のLINE公式アカウントは定期的に整理しますね……。ファッション関係は、見ていて楽しい情報が届くので「まあいいか」と、そのままにしてあるものも多いのですが。
余談ですが、LINE公式アカウントのプロフィール画像が、企業ロゴのアカウントはすぐに削除してしまうけれど、かわいいマスコットキャラクターなどのアイコンだと削除せずに放置する傾向があることに気づきました(笑)。かわいいキャラクターだと、LINE公式アカウントでも広告っぽくないからかもしれません。
トモコ 私は10個くらいです。しかも、そのうち5つが近隣にある薬局やドラッグストアのLINE公式アカウントでした(笑)。あとは「ユニクロ」など生活に密着したお店と、仕事関係でトレンドを知るために追加したファッションや美容系の企業アカウントです。私も興味のなくなったLINE公式アカウントは、こまめに整理します。
レナ 私は、数えたら71個ありました!
――71個!? すごい!
レナ といっても、通知をオフにしているものもたくさんあって、頻繁にチェックしているのは飲食店やカラオケなど、割引クーポンが届いたり、会員証として使えたりするLINE公式アカウントです。特に「カラオケマック」のLINE公式アカウントは、会員証がわりに使えるので便利でよく使っています。
カオリ そういえば、以前、フリー素材サイト「いらすとや」のLINE公式アカウント上で見かけて、いらすとやのLINEスタンプをたくさん購入したことを思い出しました。よく見ているのはファッション系ですけれど、課金しているのは「いらすとや」です(笑)。
嬉しい情報はクーポンなど“お得感のある”もの
――では、LINE公式アカウントでどのような情報が届いたら嬉しいですか? つい見てしまう、というような。
トモコ やっぱり“お得感のある”ものですね。キャンペーンや割引クーポンなどのお得な匂いがしたら、ついタップして見てしまいます。
レナ 私もほとんどクーポンやセール情報です。あとは、「アンケートに答えたら○○がもらえる」などの企画で特典やプレゼントをもらうことも多いです。
カオリ 皆さんけっこう活用されているんですね。私はクーポンや割引系はほとんど利用したことがないです。使い方がわからないのと、一度利用したらその後いろいろとメッセージが届くんじゃないかと身構えてしまいます。それよりは、宅配便の不在お知らせなど、パーソナルな通知のほうが便利で嬉しいです。
LINE公式アカウントを友だち追加する理由は「クーポンやプレゼントがもらえる(52.2%)」が1位
トモコさんやレナさんのように“お得感のある”情報を求めるユーザーは多い。LINEの調査によると、LINE公式アカウントを友だち追加する理由の1位は「クーポンやプレゼントがもらえる(52.2%)」、2位は「お得な情報を知りたい(43.8%)」となっている。
さらに、女性15-24歳では「商品・サービス・店の最新情報を知りたい(52.9%)」の項目も高く、お得感に加えて、最新情報を知るためにLINE公式アカウントを使っているユーザーも多いようだ。
スキマ時間にチェックしやすいLINE NEWS
――LINE NEWSは利用していますか?
トモコ はい、よく見ています。出勤時や帰宅時など、ちょっとしたスキマ時間でもLINE NEWSならチェックしやすいんですよね。まずはLINE NEWSでトピックやトレンドを知って、それを他のニュースサイトで検索して詳細を調べるという使い方が多いです。
ちなみに、11歳の娘もLINE NEWSはかなり見ていて、「こんなことあったよね、どう思う?」とよく話します。LINE NEWSが娘との共通の話題になっています。
カオリ 私はLINE NEWSは見なくなりました。使い始めた頃に芸能ニュースばかり見てしまったからか、芸能ゴシップばかり掲載されるようになった気がして……。表示内容を自由にカスタマイズできたらいいんですけどね。
レナ 私は1日に4~5回は見ています。紙の新聞も時間がある時は見ていますし、友だち追加している新聞社のLINE公式アカウントにも目を通しますが、LINE NEWSはそうしたメディアに出るような大きなニュースばかりでなく、トーク一覧の上部分に出るような「自分の住んでいる地域に変質者が出た」とか、地域の小さなニュースもキャッチできるのがいいなと思います。
女性15-39歳の半数近くがLINE NEWSをニュースチェックや情報収集に使っている
トモコさんやレナさんが積極的に見ているというLINE NEWSだが、LINEの調査によると、最近3か月間にLINE NEWSをニュースの閲覧やトレンド情報の収集に使っているユーザーは、全体で31.5%となっている。
性年代別に詳しく見ると、女性25-39歳では47.5%の人がLINE NEWSを使っており、TwitterやInstagramなど他のSNS・サイトと比べても、最も利用者が多い。また、女性15-24歳でも、同じく47.1%の人が使っている。つまり、女性15-39歳の半数近くがLINE NEWSをニュースの閲覧やトレンド情報の収集に使っていることがわかる。
飲食店やドラッグストアなど、行きつけのクーポンを利用
――LINEでクーポンを取得して使ったことはありますか?
レナ めっちゃ使ってます(笑)。カラオケやレストラン、ファーストフード、ドラッグストアなどの割引クーポンが多いです。昔は他のアプリでもらえるクーポンも使っていた時期がありましたが、今はもうクーポン取得はLINEしか使っていないですね。
トモコ 私も使います。日用品を買いたいなと思った時にLINE公式アカウントを見ると、だいたいドラッグストアから「○%引き」などのクーポンが届いているので、まとめて買い出しに行きますね。
カオリ 皆さん、本当にマメで感心します。私はLINEで配布されるクーポンだけでなく、紙のクーポンも会計時に出すのが億劫で、ほとんど使ったことがないです。欲しいものが決まってから探すことが多いので、結局、Amazonや楽天などのECモールの割引を利用することが多いんですよね。
レナ オンラインショッピングは確かに便利ですよね。私はコロナ禍になってから、LINEギフトの割引クーポンをたくさん使っています。なかなか友だちと会えないので、LINEギフトで誕生日プレゼントを贈るんです。LINEギフトは、受け取った側が自分で住所を入力して受け取れるので、住所を知らなくても気軽に送れるからおすすめです。一度送ると次のLINEギフトが20%オフというクーポンが来るので、それを使って、もう10人くらいに送りました。
――活用してますね~!
お店の予約、ポイントカードの管理もLINEで
――LINEで提供されているお店の順番待ちや予約受付、ポイントカードなどの機能を使ったことはありますか?
トモコ 私はまつげエクステサロンのポイントカードを発行して、使ってます。
カオリ 美容院や病院などの予約に使ったことがあります。Webサイトを探して予約フォームを探しに行くよりも、LINEのほうが早く見つかるんですよね。ただ、予約する時にフォーム入力ではなくて、メッセージを文字入力しなくてはならない場合は少し面倒だなと思います。
レナ 私がよく行くカラオケ店は、LINEを友だち追加すると会員登録と同じ扱いになるのが便利で。他のアプリやカードの会員証が必要なお店には最近ほとんど行かなくなりました……。
あと、就職活動をしていた時、採用面接の予約をLINE公式アカウント上で行っている企業が多いことに驚きました! ベンチャー企業が中心ですけど、LINEで採用に関する連絡が来ることもありました。キャリアアドバイザーとの面談予約もLINEでしたね。
トモコ 今はそんな風になっているんですね。うちの娘の就職活動の時はどうなっていることやら(笑)。
ポイントカード、予約などの機能も便利
LINEの調査によると、LINE公式アカウントの機能で利用者が多いもの上位は「クーポンをもらう(53.1%)」「ポイントをためる(40.4%)」などで、利用者も利便性を感じているようだ。
また、「ショップカード(会員証)」の利用率は23.4%、「予約・注文する」は22.2%、「順番待ち・整理券をもらう」は11.0%と低めだが、実際に使ってみて便利だと思う機能としては、「順番待ち・整理券をもらう(80.3%)」、「予約・注文する(76.9%)」、「ショップカード〔会員証〕(74.9%)」となっており、実際に使えば便利さを感じてもらえる機能と言えるだろう。
LINEは不快な広告が少ない
――ちなみに皆さん、LINEに表示される広告をタップしたことはありますか?
レナ 正直、あまり意識していませんでした。(LINEを開きながら)実はいろんなところに広告が出ているんですね……。広告を広告だと思って見ていなかったです。記事やコンテンツの一部のようなイメージでした。
トモコ 私は気づいていたけど、あえて見ていない感じかなあ……。
カオリ 私はデザイナーという仕事柄、けっこう広告のテキストやクリエイティブをよく見て勉強しています。そのなかで、LINEには見ていて不快な気持ちになる広告が少ないように思います。
「肌がブツブツで大変!」みたいに、ユーザーの恐怖心を煽る美容系広告がネット上には多いんですが、私はあれが本当に苦手で。そういう不快な広告をLINEではあまり見かけませんね。
レナ 確かに、他の動画系SNSでは「誰でも簡単に稼げる!」というような副業や情報商材の広告がよく出てくるんですが、クリックしたら情報を抜かれそうで怖く感じます。そういう不審な広告も、いまスマホを見ていてもLINEでは表示されていませんね。
カオリ だからかもしれませんが、逆にクリエイティブがすばらしい広告はつい見ちゃいますね。以前、LINEのトーク一覧の上部分にすごくかっこいい車の広告が掲載されていて、それはスクショを撮ってしまったほどです。購入はできなかったですけど(笑)。
LINEに表示される広告は相対的に「不快な内容・表現/怪しげな商材のものが少ない」
代表的なSNS・サイトに表示される広告の印象を調べたところ、LINEは広告の表現や表示に関するネガティブな要素に「あてはまるものがない」が38.9%と、調査したSNSのなかではもっともユーザーの印象がよかった。
なかでも「不快な内容・表現の広告が多い」の6.2%、「怪しげな商品・サービスの広告が多い」の13.3%は、他の主要SNSより低く、LINEの広告審査の厳格さがユーザーによい印象を評価されていることがわかる。
また、最近3か月間にLINEで広告を見たのは全体で38.2%となっており、YouTube(49.7%)に次いで広告の認知率は高い。特に女性15-24歳では60%を超える人がLINEに出稿された広告を認知しているので、若い女性ユーザーとの相性がよいという、サービス特長がありそうだ。
LINEひとつさえあれば何でもできる便利さ
――皆さん、いろんなシーンや用途でLINEを使っているのがよくわかりました。各種SNSを使っているなかで、特にLINEを使う理由はどんなところにあるのでしょうか?
トモコ やっぱり連絡手段として日常生活になじんでいるからではないでしょうか。意識せずにLINEを開いていますから、LINE NEWSにしろ、クーポンにしろ、そこで目についたら利用する……みたいな感覚になってますね。
別のアプリをわざわざインストールしなくていいし、すべてLINEのなかにあるのでスマートフォンのホーム画面でアプリを探す必要もない。もともとパソコンなどのデジタル端末が苦手なのですが、そんな私でも簡単に使える“使いやすさ”は大きいと思います。
レナ 私は、お店を使うときに、LINE公式アカウント上でクーポンや予約機能がすべて集約されているのが、使いやすさにつながっているからですね。行きつけのカラオケ店は、LINEからクーポンも取得できるし、予約ページにもいけるので本当に便利なんです。何かサービスを利用する時に、Webサイトでメールアドレスや個人情報を入力するのはすごく面倒なので、アプリ1つで完結するのはすごくいいと思います。
カオリ LINEは他のSNSと比べるとパーソナルなスペースで、他の人には知られたくない情報でも受け取りやすいというのもいいですよね。たとえば、Instagramはファッションやアーティストなどのアカウントをフォローすると、自分の興味関心がオープンになります。一方、LINEは好きなマスコットキャラクターの情報がLINE公式アカウントだとこっそりと届く(笑)。アプリによって特徴が異なるから、利用目的も自然と変わってきますね。
トモコ パーソナルなスペースという感覚、すごくわかります。私の場合、Instagramはよそ向きの顔、LINEは生活の顔という感じです。
レナ 私は逆かもしれません。LINEは先輩や先生、企業の方などとのやり取りも多いので、わりときちんとした言葉遣いでメッセージのやりとりをすることが多いので、公(おおやけ)な場のイメージもあります。「日常では接点がそう多くない人ともつながっているツール」というべきでしょうか。
一方、Instagramは小中高大と学生時代の友だちが多くて、リールなどに気軽にコメントをつけてやり取りしています。「人を思い出すためのツール」みたいものです。そして、ちゃんとやり取りしようとなると、そこからLINEグループをつくるという流れです。
カオリ それでいえば、私は現在、仕事関係者とのコミュニケーションをLINEではしないようにしているので、LINEは私的なものというイメージがあるかもしれません。レナさんと感覚が異なるのは、SNSと出会った年代が違うからなんでしょうか。面白いですね。
新しいコミュニケーションツールとして欠かせない存在感
――皆さんにとってLINEはどういう存在ですか?
トモコ コミュニケーションツールとして便利で、すごく感謝しています。私は東北出身なのですが、LINEを使うようになって遠方の家族とのコミュニケーションが密になったと感じています。コロナ禍でなかなか直接会えていなくても、チャットで毎日やり取りしたり、LINEのビデオ電話で顔が見たりできるから、安心感があるんですよね。父は65歳ですが、テキストも写真も送ってきますよ。妹たちも実家近くに住んでいるので、彼女らが日常生活のやり取りをしているのを眺めているだけで、何気ない近況を知ることができるんです。
もう1つ、11歳の娘が反抗期に入り、よくケンカになるんですが、お互いに感情的になると会話では収拾がつかなくなります。そんな時に、隣の部屋などに移動して時間をおいてからLINEでやり取りすると冷静になれて、「ごめんね」と言える。かわいいLINEスタンプにも助けられていますね。新しいコミュニケーションの方法として、頼りにしています。
レナ ほっこりするお話ですね。私は家族とのやり取りも多いですが、あまり知らない人も含めて大人数のグループで連絡できるのも、すごく便利だと思います。
たとえば、就職活動中に仲良くなった人たちとか、同窓会の連絡網とか、一度やり取りして用件が終わったあとでもグループが残っていて、しばらくすると「また会いたいな」ということになってコミュニケーションが復活する。だから、メッセージが来なくなったなと思うLINEグループでも、削除せずそのままにしてあります。
カオリ コミュニケーションツールとしてはもちろんですが、私はLINEアカウントによる認証機能がすごく便利だと思います。以前、旅行であるLCC系の航空機を利用する際、搭乗前後に何度もログインが必要だったのですが、LINEを使うとすごくスムーズでした。あとは、欲しいなと思っていたゲームのお知らせを直接受け取れたのもLINEのいいところ。誰にもバレずに手元に情報が来る、パーソナルな“こっそり感”もLINEならではだと思います。
コミュニケーションから決済まで購買の一連の流れをLINE上で
――どんな体験ができたら、LINEをきっかけに買い物をしたくなりますか?
トモコ そうですねー、広告は、他サイトで検索したものが何度も表示されるよりは、新しい提案や出会いがある方が楽しいです。あとは、広告はきれいでおしゃれなものの方がいいですね。煽る広告にはうんざりです。
カオリ 私も同意見です。Instagramのおしゃれな部屋の写真に写っていた小物が欲しくなって購入したことがあります。日常的に使われるLINEなら、甘いモノ系や飯テロ系みたいなものだと、「コンビニに行こう」「デリバリーしてもらおう」と思って買い物をしたくなりそう。
レナ 私は、いろいろなアプリを開くのが面倒なので、会員証も、店舗の決済も全部LINEにしてほしいと思ってます(笑)。あと、LINEには「誕生日カレンダー」という機能があって、登録しておくと友だちの誕生日をお知らせしてくれるので、それがLINEギフトでプレゼントを贈るきっかけになっています。さらに、もし友だちがLINE STOREの「ほしいものリスト」を登録していると、そのリストから選んですぐに送れるんですよ。この場合、買い物のきっかけづくりとなるコミュニケーションから、購買・決済までLINEで全部カバーされていますね。
――すごい! もうLINEマスターと呼ばせてください(笑)。皆さん、今回は興味深いお話をいろいろと聞かせていただき、ありがとうございました!
MAUが9,000万人という圧倒的なユーザー数を誇り、幅広く国内に浸透しているLINE。今回は、特に活用度が高い女性ユーザーを代表して3名に登場いただき、リアルな声を聞いてみたが、いかがだっただろうか。
コミュニケーションツールとしてだけでなく、ニュースの閲覧、情報収集、クーポン取得のほか、会員証、ポイントカード、予約・注文など、ユーザーのLINE利用の用途は多岐にわたる。幅広いユーザーに自社のサービスを効果的に届けたい企業・店舗は、ぜひLINE公式アカウントやLINE広告などの活用にチャレンジしてみてほしい。
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