アドビが「Adobe MAX 2021」でAIによる「Adobe Creative Cloud」の強化など発表
米国アドビは、オンライン開催した「Adobe MAX 2021」で「Adobe Creative Cloud」の動画像編集アプリケーションの大幅アップデートを10月26日に発表した。8月19日に買収を発表した米国Frame.ioによる映像共同制作サービス「Frame.io」で動画制作プロセスが加速化する。Web版の「Adobe Photoshop」と「Adobe Illustrato」でチームがデバイスや場所を問わずリアルタイムに関係者とコラボレーションできる。
Creative Cloudのアプリに人工知能(AI)と機械学習プラットフォーム「Adobe Sensei」を搭載した新機能を導入した。Photoshopには3つの「ニューラルフィルター」をデスクトップ版に追加。「Lightroom」にはパワーと精度を強化して「マスク作成」機能や「おすすめプリセット」「コミュニティリミックス」機能を加えた。Illustratorなどで3Dコンテンツやエフェクトを強化した。
Frame.ioの買収で、「Adobe Premiere Pro」や「Adobe After Effects」とFrame.ioのレビュー・承認機能を組み合わせる。Frame.ioのクラウドプラットフォームでビデオ制作に関わる関係者からのフィードバック(評価)を収集し、制作作業に貢献する。 Photoshop web版(パブリックβ版)とIllustrator web版(プライベートβ版)で関係者がWeb上で制作物を共有してコメントでき、共同作業で簡単な画像編集や調整ができる。
アドビ主導の「コンテンツ認証イニシアチブ」の一環で、Photoshopに「コンテンツクレデンシャル」機能が導入された。コンテンツ制作者のプロフィールと編集履歴を作品に埋め込む機能で、データ改ざんが難しいブロックチェーン(分散型台帳)技術を活用したデジタル資産のNFT(非代替性トークン)マーケットプレイスで表示される。アドビが運営するソーシャルプラットフォーム「Behance」で公開し対価を得ることができる。
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