「家を買うのはもう無理?」日本の持ち家願望、世界30か国で最低【イプソス調べ】

日本では住宅に関する最大の問題として「税金が高すぎる」が52%と最も多く、特にミレニアル世代の不満が高い一方で、「マイホームを持ちたい」と考える割合は世界30か国で最も低いことが明らかになった。

イプソスは、日本を含む世界30か国22,279人を対象に住宅に関する意識や希望調査を実施した。

日本の住宅関連の最大の課題は「税金が高すぎる」52%、30か国平均を大きく上回る

「最大の住宅関連の問題」を3つまでの選択形式で聞いたところ、日本では「税金が高すぎる」と回答した人が52%にのぼり、30か国平均の28%を大きく上回った。

特に、特に、日本の税負担への不満は他国と比べても際立っており、2位のイタリア(42%)と10ポイントの差をつけて1位となっている。

「税金が高すぎる」と回答した人の割合【世界30か国】

日本における「最大の住宅関連の問題」を見ると、1位は税金が高すぎる(52%)、2位は不動産価格が高い(40%)、住宅建設費が高騰している(39%)と続いた。

最大の住宅関連の問題【日本のみ】

 世代別に「最大の住宅関連の問題」を見ると、ベビーブーマー世代を除く全世代が「税金が高すぎる」を挙げていた。特にミレニアル世代では「税金が高すぎる」が59.4%と最も高く、ベビーブーマー世代(44.3%)とは約15ポイントも開きがあり、世代間での認識の違いが明らかになった。

世代別「最大の住宅関連の問題」【日本の世代別】

日本人「マイホームを持ちたい」は42%、世界30か国中最下位

「マイホームを持ちたい」割合の30か国平均は71%であるのに対し、日本は42%と最も低い結果となった。

「マイホームを持ちたい」と回答した人の割合【世界30か国】

また、「今後、家を買う余裕ができるとは思えない」と考える日本人の割合は68%と、ドイツ(70%)、オーストラリア(69%)に次いで3位となった。日本では、持ち家取得を希望する人が少ないだけでなく、経済的な理由から取得を諦めている人が多い可能性がある。

「今後、家を買う余裕ができるとは思えない」と回答した人の割合【世界30か国】

調査概要

  • 【調査方法】イプソスオンライン調査プラットフォーム「Global Advisor」およびIndiaBusプラットフォームを使用したオンライン調査
  • 【調査対象】世界30か国22,279人(日本人約1,000人):インドでは18歳以上、カナダ、アイルランド、マレーシア、フィリピン、南アフリカ、トルコ、米国では18~74歳、タイでは20~74歳、インドネシアとシンガポールでは21~74歳、その他の国では16~74歳
  • 【実施日】2024年11月22日~12月6日(ニュージーランドのみ2024年12月20日~2025年1月3日)
  • 【調査機関】イプソス
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