「続きはWebで~」 本当に良いの?
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普段、僕は全くテレビを見ることがないのだが、このゴールデンウィークは時間があったので、何の気無しにテレビのスイッチを付けてスポーツ中継やニュース番組を見ていた。
CMを何の気無しに眺めていて、気付いたことがある。
最後に検索ワードが入力されているフォームが表示されて、終了するCMがやけに多い。その多さが気になって、テレビの前でその数を数えたところ、1時間の間に8本。(僕はチャンネルを常に変え続ける癖があるので、チャンネルは複数に渡る)
LIFE CARDのCMがテレビとWebの連動広告としては良く出来ているという評価を良く聞くし、実際素人の僕でも面白いと思う広告だと思う。
ただ、何でも検索窓をCMに表示させて、「テレビCMとWeb広告の連動」と謳うには無理がある。
Webサイトを試しに見てみたものの、特に伝わるメッセージもない。単に、Webサイトへの導線として、CMが使われている「非連続な」広告だ。
テレビのみならず、OOH広告を見ても、検索窓が載っているものは数多くある。(実際電車に乗ってみてびっくりしたほどだ。)
実際、効果のあるものも無い訳ではないだろうが、この流れは恐らく広告代理店が意図的に作り出しているのではないか?
CM制作と「続きはこちらで」のWeb広告制作を一括して受注することによって、受注額を増やすトリック。広告主も「続きはこちらで」形式は良く見かけるから、特に疑問を持たない。
TVでも、雑誌でも、Webでも、全ての媒体の特質を生かして、組み合わせて、製品なり企業の特色を打ち出し、魅力を育むものが良い広告だと思う。
この流れというのは、Web広告が非常に軽視されているようにも思えてしまう。CMの莫大な制作費の前には、Webの制作費は微々たるもの。Webが「おまけ」として捉えられているのではないか?「続きはこちらで」の潮流にはWebに携わっている人間は危機感を感じるべきだ。
Web広告にも、Webならではの表現力やインタラクティブ性を上手く生かした秀逸な作品も多数ある。
(私が執筆した「Mobile2.0」と同じ黒本シリーズの、
「Webキャンペーンの仕掛けかた」を参照して見てください。)
CMに従属するWeb広告ではなく、CMとWeb広告やその他媒体の特性を的確に生かして広告を作って頂きたいと(1ユーザーの意見として)思います。
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