ディスプレイ広告はAdではなくCRMのためのもの、という仮説について

ディスプレイ広告は、ストレスを与える広告としてふりきっちゃえばいいんじゃないの?
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ディスプレイ広告について、ちょっと消費者目線で考えてみたいと思います。ディスプレイ広告といっても、種類がたくさんありすぎてよく分からないので、とりあえず・・・

「インターネットやってるときにちょっと見た目的に邪魔な広告」のことをディスプレイ広告と呼びたいと思います。あくまで消費者目線ですよ。広告業界の方、怒らないでください。

で、ちょっと唐突ですが、先日こんなニュースを見ました。

米グーグル、月額制「YouTube Red」を発表 ―広告無しでオフライン再生も可能

YouTubeみてると、最初に広告動画が流れますよね。しかも5秒くらいたたないとスキップできない仕様になってます。でも、Googleはその広告を無くすサービスを作ったようです。

要は、“再生前に流れるCMみたいな映像、お金払えば無くすことできまっせ”ということです。

素人ながら、不思議に思うわけです。YouTubeって、ディスプレイ広告の収益で成り立ってると思ってたので、広告を出したい企業の味方なのかと思ってたけど、そうじゃないのかしら、と。

でもよくよく考えてみると、YouTube Redは月額9.99ドル(約1200円)らしいんですが、わざわざ高いお金払ってまで広告を消したいユーザーって、かなりのヘビーユーザーですよね。たしかにヘビーユーザー向けだったら納得できる気がします。だって、「たくさん使う」から。

たくさん使う人には、それなりの恩恵をもたらしたいですもんね。ヘビーユーザーなら、最初に流れる広告をいちいちスキップする動作をなくすために、1200円はまあ払うんじゃないかと思います。ちょっと高いかもだけど。

ライトユーザーだったらそんなにYouTubeを毎日みないので、1200円払うには少々お高い。絶妙な価格だと思います。

でも、これってYouTubeみたいに世界中で使われているコンテンツだから出来るんですよね

ほそぼそとやっているメディアさんからすれば、ヘビーユーザーはごく少数しかいないと思うので、あえて広告非表示機能なんてつけていられないですよね。完全月額課金のメディアにしたら、とたんに訪問者数が激減してしまう気がしますし。

でも、あくまでいち消費者として思うんです。どんなディスプレイ広告でも、とにかく邪魔なんです。せっかく情報が知りたくてそのメディアを訪れているのに、スキップしないと見れない、文章の途中に関係ない広告がポンっと差し込まれている。とかとか。

とくに僕が邪魔だと思うのは、「プライムカバー」と呼ばれる手法です。

プライムカバーとは、Yahoo! Japanさん曰く、


「プライムカバー」は、ユーザーの行動を妨げることなくスマートフォン画面に広告を表示ができるだけでなく、連続性やストーリー性のある広告展開で認知を高めることができる新しいタイプのブランディング広告フォーマットです。

ということなんですが、みなさんもこれが表示された経験あると思います。百聞は一見に如かずということで、まずはこちらのリンク先の動画をご覧ください。

プライムカバーについて

どうですか?みなさんもご経験あると思います。トップに広告が差し込まれていて、記事をスクロールしていくと、ちょっとずつ画像が切れていくやつです。

で、Yahoo!Japanさんのリリースには

ユーザーの行動を妨げることなく

と訴求しているんですね。あるいは

ユーザーにストレスを感じさせないスマートフォン向けブランディング広告

と言われています。

あくまで消費者目線です。あくまで消費者目線ですが、
めっちゃストレス感じるんですけど。。。

しかも、僕がこのブログを書く前に、「どんな広告が一番邪魔かな〜」って思って、最初に思いついたのがこのプライムカバーという広告でした。でも、企業側からすれば「ストレス感じないんですよ、ユーザーは」と言っているわけです。

なので、僕はめちゃめちゃ思うわけです。

ユーザーがストレスを感じないデジタル広告って、どういうものなんだろう?と。

あるいはこんなことも思うわけです。

ディスプレイ広告は、ストレスを与える広告としてふりきっちゃえばいいんじゃないの?と。

消費者と広告の関係って、要はコミュニケーションです。コミュニケーションって多種多様ですよね。

たとえば友達同士の会話でも、

普段は天気や仕事の愚痴とか彼氏・彼女の話題とか、何気ない会話が多いですよね。

でも時にはぶつかる時がある。意見が食い違い、喧嘩になることもある。

あるいは「おい、このアプリすげーからやってみよろよ」とか「来週の飲み会、お前もこいよ。いいから来いって!」みたいなこともあるわけです。

ディスプレイ広告って、最後の「おい、これすげーからやってみろよ」みたいなアプローチだと思うんです。

そう言われたら、友達は当然ストレスを抱えるわけです。「おいおい、知らねーよそんなアプリ。なんで入れなきゃいけないの?まあでも仕方ねえな。お前がそういうなら、入れてもいいけどね」みたいになるわけです。

そういう関係があるからこそ、ディスプレイ広告が効くんじゃないか、ということですね。

なので、結論ぼくはこういう仮説を持っています。

ディスプレイ広告って、アクイジション(新規顧客獲得)の手法っていうのが通例ですが、本来はリテンション(既存顧客維持)の手法なんじゃないいの?

という逆転の発想です。

どうでしょう。賛同いただける方、どれくらいいらっしゃるでしょうか。

この考え方について、もっと自分なりに考えてみて、次の答えが浮かんだら記事にしたいと思います。

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