数字を見るだけはもう嫌だ!~ユーザーのために使うBtoB企業サイトのアクセスログ解析~
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サイト全体の合計PV数の推移には意味がない?!
BtoB企業のWebサイト場合、曜日別のアクセスの傾向は平日優位で土日は1/5程度に落ち込む、というのがお決まりのパータンです。
広告あるいは専門誌・専門メディアで紹介されない限り大幅に増加することはなく、営業日の日数や曜日の配置の影響をうけるため、6月は前月比110%ということになったりします。
(2017年は、GWのある5月が20営業日で、休みのない6月が22営業日)
こういった状態で「月間(1~末日)」の合計PV数について、毎月の推移を追いかけることにはほとんど意味がないということには、お気づきなのではないでしょうか。
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お客様と就職希望者と投資家では欲しい情報が違う
例えば就職希望者は、採用情報の他に企業のアイデンティティに関するページや商品・サービスのページをくまなく閲覧することもあります。
あるいは投資家は、IR情報を中心に閲覧し、社史や事業以外の取り組みについても確認するかもしれません。
このように、メインで閲覧するページは立場によって異なり、アクセスログ解析において意味のある差異を見つけるには、それぞれの立場を個別に分析することが必要となります。
ただし、(性別や年齢、職業等をあらかじめ登録する)会員制のサイトなどでユーザーを個別に識別しないかぎり、どのユーザーがどのページを見たのかを追跡することは難しいので、それに変わる切り口を考えることが必須です。
ユーザーのためになっているのか?~量より質のアクセスログ解析~
「コンテンツ」を軸にした集計なら、そのページが「どんなふうに見られたか」という情報が得られます。
それぞれのコンテンツが「ユーザーのためになったか」という尺度で計測数値を見比べると、そのページがコミュニケーションとして「伝わったか」どうか、あるいは「的外れ」だったか「興味を失ってしまったか」といった内容が見えてくるのです。
※「離脱率」や「直帰率」を見るとページのパフォーマンスがわかります。くわしくはこちらの記事 [BtoB企業サイトのアクセスログ解析を紐解く4つ視点]をご参照ください。
ミクロにユーザーの行動を追える、ユーザーエクスプローラー
前段で“どのユーザーがどのページを見たのかを追跡することは難しい”と書きましたが、正確にはそのユーザーが「誰か」を特定することは難しいだけで、サイトを訪れた一人のユーザーが「どのページを閲覧して回ったか」は、ユーザーエクスプローラーの機能でわかります。
特定ユーザーの行動を追えば、閲覧したコンテンツから「何に興味があるか」がわかり、「どのような立場のユーザーなのか」も推察が可能です。
この機能でユーザーの行動履歴を追いかけると、Webサイトのナビゲーションの不具合を見つけることができたりします。
サイトの構造や内容をよく知っている自分たちでは気が付かない問題が見つかる場合があるので、それを丁寧に改善していけば少しずつユーザーの役に立つサイトになっていきます。
サイトを訪れるユーザーへのサービス向上のために
アクセスログの集計結果は、量が多ければ「人気が出た!」という感じがして嬉しいものですが、Webサイトの質にはまったく関係のない営業日の日数に起因していたり、実はユーザーがサイト内で迷ってしまったために結果として数字が伸びているという場合もあります。
Webサイト本来の目的が広告や宣伝的なものでなく、コンテンツ自体も宣伝的に作られていないのであれば、Webを通じだ情報提供サービスの向上に役立てるという考え方で使ってみるとアクセスログ解析が有意義なものとなるでしょう。
▼こちらのブログ記事もご参照ください。
BtoB企業サイトのアクセスログ解析を紐解く4つ視点
BtoB企業のWebサイトでアクセス解析から見つける仮説の一例
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