【SEOの基本】Googleの検索順位を決める「アルゴリズム」とは
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Netcraftの「April 2017 Web Server Survey」によると、世界には約18億ものWebサイトが存在します。Googleでキーワードを入力して検索すると、キーワードに関連したWebページが表示されますが、いったいどのようにして検索順位を決めているのでしょうか。今回はSEO(サーチエンジン最適化)に取り組むためにもぜひ押さえておきたい、Googleの検索アルゴリズムについて紹介します。
アルゴリズムとは?
アルゴリズムとは、問題を解決するための手順や方法を指します。アルゴリズムをプログラミング言語で記述したものがプログラムです。
Googleは、Webサイトの検索順位を決定する検索アルゴリズムのアップデートを行っていますが、順位決定に特に重要な役割を果たすとされる要素がクエリ依存型要素とクエリ非依存型要素の2つです。クエリ(query)は一般的に「問い合わせ」を意味し、検索エンジンに対する問い合わせを検索クエリと呼びます。
クエリ依存型要素には、ユーザーが入力したキーワードや関連情報、地理的情報、個人情報などの要素が含まれます。一方、クエリ非依存型要素は、ページに集まるリンクの情報を基に、検索エンジンがクエリ実行前から持っている情報を含む要素です。ページやサイトへのリンクを基準に重要度を測る指標「ページランク(PageRank)」もクエリ非依存型に分類されます。
検索アルゴリズムの例
Googleの検索アルゴリズムは頻繁にアップデートされています。有名なアップデートとして、2011年に英語圏を対象に実施された通称「パンダ・アップデート」があります。パンダ・アップデートは、低品質なコンテンツを検索結果に上位表示させないようにする検索アルゴリズム・アップデートであり、検索ユーザーの満足度を向上させるために実施されました。
もう1つの例として、「ペンギン・アップデート」(初回実施は2012年4月)があります。ペンギン・アップデートはスパム行為や、ウェブマスター向けガイドラインに著しく違反しているWebサイトの検索順位を下げるとされています。
今後の展望
Googleの検索アルゴリズムは、絶え間なく変更が加えられています。2017年に行われた大きな変更点として、以下の2つが挙げられます。
低品質なWebサイトの検索順位を下げるアップデートの実施
Googleは2017年2月、ウェブマスター向け公式ブログの中で、低品質なWebサイトの検索順位を下げるアップデートを実施すると発表しました。アップデートは日本語検索を対象としており、有益で信頼のおける情報を提供するよりも、自ページを検索上位に表示させることを優先させたWebサイトは低品質なWebサイトとして判断されます。
Googleによる日本限定のアップデートの公表は異例ですが、アップデートの実施は2016年末の医療系キュレーションメディアの騒動が発端と言われています。
ファクトチェック機能の導入
2017年4月には、Webサイトがファクトチェック(事実確認)を行っている場合に、検索結果にラベルを付けて表示するファクトチェック機能が導入されました。そのため、検索したときにファクトチェックの対象となった主張とその主張者、Webサイトの名前、ファクトチェックの概要が表示されることがあります。ユーザーに有用で信頼できる情報を提供しているかが、より一層重視されるようになるでしょう。
※日本語圏では、まだファクトチェックを施されたサイトは報告されていません(2017年5月現在)。英語圏から順次導入が進むものと思われます。
おわりに
Googleは検索ユーザーの利便性を向上させるため、日々検索アルゴリズムの改善に努めています。Web担当者には質の高いコンテンツ制作、多くのユーザーにコンテンツを見てもらうための施策の実施と、日々変化するWebマーケティング業界の動向をチェックすることが求められることは言うまでもありません。
Googleの検索アルゴリズムを独学で勉強する方法もありますが、実務に活かせるレベルになるためには、Web専門スクールでWebマーケティングを基礎から学ぶことをおすすめします。
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