週末からよく働いたなあ。クライアント(それに、友人)のためにサイトをチェックしていて気づいたんだけど、いまだにサイトアーキテクチャの最良実践例がろくに取り入れられてないんだよね。検索エンジン最適化(SEO)の構造的な側面について、僕の提言をざっと読んでおいても損はないと思うよ。
動的URLは使わない
使わざるを得ないように思えても、動的URLは絶対使わないほうが良い。僕らが見たところ、検索エンジンのなかには、実際に信用度やランキングの判定基準で、動的URLを差別的に扱っているところがあるんだ。Googleでは、ほかの検索エンジンほど大きな問題にならないとは言っても、間口は広いに越したことはないだろう? ISAPIやmod_rewriteなら実装しやすく、対時間効果も高いのでお勧めだ。ページの表示は3クリック以内で
普通、ウェブ開発業界の人間は、これをユーザビリティの基本原則と考えているけど、SEOで成果を出すうえでもこれは重要な要素なんだ。検索スパイダーがすばやく自分のコンテンツを発見し、検索エンジンに高いランクを付けてもらいたければ、サイトマップのページには自サイトのどのページからでもアクセスできるようにしよう。規模がすごく大きなサイトなら、セクションごとのサイトマップを設けて、何千ページあろうと、2から3クリック(リンク)でアクセスできるようにしておくべきだ。不要なサブドメイン名は使わない
各検索エンジンが、あるドメイン名の信用度およびリンクジュース評価を、そのサブドメイン名にも当てはめるかどうかについては、はっきりとわからない。ケースバイケースだと言う人もいて、僕としてはこれが理にかなっているとは思う。だけど、主ドメイン名の場合より評価の重みは低いのが一般的だと言う人もいるんだ。どっちにしても、検索結果を自分のサブドメイン名だらけにして、(こんな具合に)検索結果を占有してしまおうとでも考えているのじゃない限り、サブドメイン名のコンテンツはサブフォルダに入れてしまえば済む話だ。内部アンカーテキスト爆弾は逆効果
この戦術で笑えるのは、かつてはこれが有効だったってことなんだ。自分のサイトのホームページに対し、「デンバーの住宅ローン借り換え」というアンカーテキストを使ってリンクを張って、実際それで検索順位を上げられることだってあった。ありがたいことに、GoogleとYahoo!はほぼ同じ頃にこれに気づいて、この戦略をとるサイトにペナルティを科し始めた。今いちばんお勧めの戦略は、内部リンクのアンカーテキストを、検索エンジンのためじゃなくて、サイトを訪れる人に役立つものにすることだ。つまり、デンバーにある不動産会社のサイトで、住宅ローンの借り換えページにリンクを張る場合なら、さっきの文章をアンカーテキストに使っても良いけれど、主サイトのナビゲーションの場合は、功を奏するどころか逆効果になりかねないってことだ。PageRankのフローモデルなど気にするな
まあ、これについては「無視しろ」とだけ言えば十分だろう。PageRankの標準的なフローモデルを利用したSEOが有効な戦術だった時代もあるけれど、近ごろでは、リンク数や行き先を決めるのにあくせくして、7年も前の算出式に基づいてサイトを修正するなんて、貴重な時間の浪費以外の何ものでもなくなってきた。同様に、外部リンクにいちいち神経を使っても益はない。まず考えるべきなのは人間のユーザーのことで、その人たちが望むものを提供することだ(これがどれほど効果的か、びっくりするくらいだよ)。単一コンテンツには単一URLで
これはおそらく、規模の大きな商業サイトで最も問題になることだろう。困るのは、複数の経路、複数のURLが同じコンテンツにアクセスすることなんだ。そうなると検索エンジン(および来訪者)は、どの経路あるいはURLが最も標準的なルートなのかを選ばなければならなくなり、どこにリンクをつけ、どれを無視したら良いのかわからなくなってしまう。サイトのなかでURLが仲間割れしているようでは、勝てるはずがないだろう。だから、URLを整理して、コンテンツ配信に複数のルートが必要な場合でも、クッキーやセッションIDに任せて、スパイダーを混乱させないようにしよう。
もしかしたら、こんなことはもうみんな承知のことで、考えるまでもなく実行していることかもしれないね。ほかに何か提案があれば、ぜひ聞かせてほしい。
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