ECサイトに最適、利用料金も月額3,300円から
ECサイトに最適、利用料金も月額3,300円から
ビーコン型のASPサービス
X-logは、分類でいうと、JavaScriptによるウェブビーコン型のASPサービス。つまり、Google Analyticsと同種のサービス形態だ(サーバーインストール型も提供可能とのこと)。
登録すると提供されるJavaScriptコードを、解析したいページに貼り付けることで解析が有効になり、アクセス解析の情報は管理画面にブラウザからログインして確認する。
メリットとしては、自分でサーバーなどを用意する必要もログファイルを設定する必要もなく、プログラムのバージョンアップなども自動的に行われることがある。デメリットとしては、解析したい全ページにJavaScriptコードを貼り付ける必要があることや、JavaScriptを貼り付ける前のデータは解析できないことなどがある。
利用料金も月額3,300円から
利用料金は、月間PV数に応じた月額料金制。月間1万PVまでならば月額3,300円(税込)と、かなり安価だ。
ただし、標準では6か月分のデータしか保存されないのが残念なところ。前年同月比などの解析を管理画面から行いたい場合は、データ長期保存のオプションサービス(24か月に延長)が必要となる。とはいえ、月間1万PVまでならばデータ長期保存オプションを追加しても月額4,300円と安価なことに違いはない(4月1日のサービス開始を記念して、2010年9月30日まで初期費用無料キャンペーンが実施されている)。
日本向けサービスとして本格的に展開
韓国のログ社が開発した端末識別/解析エンジンをベースに、ジャスネットが日本向けのサービスとして完成させ提供しているのだが、インターフェイスの日本語は非常にしっかりしている印象だ。
また、データ収集サーバーなども国内のデータセンターを利用しているとのこと。データ収集サーバーが海外にある場合、サイトを訪問してくれた人がページを表示する速度に影響を与える場合もあるため、国内サーバーであることのメリットは意外と大きいものだ(Google Analyticsなどでは訪問者の地域に応じて適切なサーバーからダウンロードさせる機能があるが)。
訪問者の企業名も日本語で表示
訪問者の地域は都道府県だけでなく市町村単位まで表示され(海外からの場合は都市名まで)、所属企業の情報も日本語で表示される。ユニークユーザー識別とリアルタイム分析の機能と併せて、訪問者ごとに、どの地域にいるどの会社の人がどういった検索キーワードでサイトにたどり着き、どのページをどれくらい見たかという情報が確認できるのが特徴だ。
ECサイトならば、ユーザーの動きをみながら広告や動線を修正するなどできて便利だろう。
B2Bのサイトでも、見込み客をさがすツールとしても利用できるだろう。
リアルタイムチャット機能も
X-logはチャットによるリアルタイム相談をブラウザ上で行う機能を備えている。ユニークユーザーを識別できることと、リアルタイム性をベースにしたX-Chatという機能で、このツールのおもしろい特徴となっている。
サイトにアクセスすると、画面に小さなチャットウィンドウが表示される。訪問者は、そこにメッセージを入力することで、リアルタイムに管理者に質問できるのだ。逆に、管理者側からユーザーに対して「この商品は在庫が少なくなっています」「5時までにご注文いただければ本日発送できますよ」のようにプッシュでメッセージを送ってチャットを開始することも可能だ。
その際にユーザーは個人情報を入力しなくてもいい。しかし、管理側ではその人が過去にどんなページを見ていたか確認できる。
もちろん、管理者が不在のときには訪問者の画面にチャット窓は表示されないようにもできる。
PPCを多用するECやB2Bサイトに最適
X-logは一般的なアクセス解析ツールとしても利用できるが、その特徴が最大限に活かされるのは、リスティング広告を利用しているサイト、特にネットショップやB2Bリード獲得サイトだろう。そういったサイトのWeb担当者ならば、いちど試してみても損はないだろう。
Web担当者Forumでも、X-logのレビュー記事を予定しているので、楽しみにしていてほしい。
ちなみに、2010年のゴールデンウィーク明けから、モバイル解析機能をベータ版としてサービス開始するとのこと。
- X-log http://x-log.jp/
- 株式会社ジャスネット http://www.jasnet.co.jp/
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