モバイル&マス型ユーザーの攻略法
モバイル&マス型ユーザーの攻略法
それではこれまでの特徴を踏まえ、モバイル&マス型のユーザーにはどのようなモバイル施策でアプローチすれば反応するのかを見てみましょう。
1. マスメディア(特にテレビ)やブログとうまく連動する
モバイル&マス型はマスメディアの接触が高く、芸能に関心の高い層になりますので、テレビとの連動が重要になります。テレビCMとモバイル企画の連動や、番組とのコラボレーションなどが響きやすいと考えられます。また、ブログとの接触も多く、クチコミによる波及効果も期待できるため、ブログと連動した企画も相性がよいでしょう。
2. エンターテイメント性のあるデジタルコンテンツの配布
モバイル&マス型のユーザーは、モバイルで音楽やデコメ、待受といったデジタルコンテンツのダウンロードに積極的ですので、インセンティブやコンテンツとしてデジタルコンテンツを提供するとよいでしょう。芸能やエンタメ、流行への興味が高いので、タレントや旬な話題を盛り込むといったエンタメ性のあるコンテンツだと最適でしょう。
3. 参加ハードルは下げ、サイトでの完結を
モバイル&マス型へプロモーションを行う際は、キャンペーンへの応募や購入がモバイルで完結するように設計してあげるのがよいでしょう。ポイントを集めるためにIDを入力するといったアクションが不要で、メルマガ登録といったモバイルサイト内で完結する方がよいです。
また、モバイルショッピングの利用も比較的高い層ですので、商材によっては直接コマースへ誘導することも考慮した方がよいでしょう。
参考事例1 「ドコモのオマケ」キャンペーン
モバイルテレビ
概要ドコモの携帯電話キャンペーンCMと連動し、iモードサイトにアクセスして抽選に参加すると、毎日1回デジタルコンテンツがプレゼントされるというキャンペーンを展開。待受画像や着うた、デコメ、着ボイス、きせかえツール、ゲームなどのデジタルコンテンツが当たる。コンテンツは「謙さんのあの着うた」「ハッピーカラーカエラ」「バッテリーダース・ベイダー」「堀北真希のお料理雑学」「サダヲの『今何時?』」「岡田将生のおとなデコメ」など、ドコモが放送するTVCMやCM出演者と連動したものとなっている。
ポイント露出数の高かったTVCMとうまく連動させ、企画性のあるデジタルコンテンツを提供。CM自体が話題になったことから、ミーハー心をくすぐるコンテンツとなっている点、ワンクリックで参加可能な点がモバイル&マス型に訴求性の高いキャンペーンとなっています。10代、20代の若者は各携帯キャリア会社がターゲットとしてとりあう市場であり、ドコモとしても重要なターゲットであると考えられます。
参考事例2 オークローンマーケティング「ショップジャパン」モバイルサイト
モバイルテレビ
概要TV通販のショップジャパンのモバイルサイト。通販番組を見た人が、モバイルサイトですぐに確認し注文できる。電話注文にはすぐに至らなくとも、きちんとサイトで確認してから購入を検討したいというユーザーのニーズに答えている。愛用者としてタレントを起用し、動画なども置いている。
ポイントキッチン用品やお掃除用品、ダイエット器具を扱うショップジャパンは、20代から40代女性がメインターゲットになっていると予想でき、オンラインショッピングの利用率が高いモバイル&マス型との相性がよいといえるでしょう。流行商品が好きで、衝動買い傾向のある、このターゲットには、モバイルサイトの設置が効果的だと考えられます。また、タレントを起用した訴求も相性がよいので、サイト上でもタレントの画像を利用しているのもポイントです。
このようにモバイル&マス型にアプローチするためには、うまくTVCMや番組、タレントやキャラクターといったターゲットの飛びつきやすいアイコンを活用し、モバイル内でアクションを起こさせるという点がポイントになってくるでしょう。いわゆる典型的なモバイルユーザーで、せっかちという面もありますので、サイトでのアクションはわかりやすく、シンプルにしておく必要があります。
モバイル&マス型ユーザー像のまとめ
ミーハーでモバイル中心に情報収集するモバイル&マス型には次のような特徴があります。
- マスメディア(特にテレビ)、ブログとうまく連動する
- エンタメ性の高いデジタルコンテンツ
- プロモーションキーワードは、参加ハードルは低く、アクションはモバイル完結
モバイル&マスのような人物像がターゲットの場合、上記のような点を意識してモバイル企画を検討するとよいでしょう。また、逆にこのようなプランの実施が決定している場合は、モバイル&マス型が反応しやすい有効なターゲットであることを意識してみるとよいのではないでしょうか。
モバイルを中心に情報収集やコンテンツ利用を行うモバイル&マス型は、モバイルサイトによる意識変容効果が高い傾向がありますので、モバイルをメインに据えたプロモーションプランを設計してみましょう。
次回は、モバイルとのみ相性のよいモバイルオンリー型について紹介します。
※本記事にて紹介する事例は、IMJモバイルの実績紹介としての掲載ではありません。
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