フェイスブック利用がEC企業にも広がる ファン獲得狙いに留まらず決済も
世界最大のSNSサイト〈フェイスブック〉内で商品を販売するEC企業が増えている。〈フェイスブック〉内で22万人超のファンを抱えるファッションECのエスワンオー(本社東京)は1月14日、決済機能を付けてフェイスブック内で決済を完了するECを開始。化粧品通販・ECのアイム(本社香川県高松市)も近くフェイスブック内で商品を購入できる仕組みを構築する。フェイスブック内にファンページ(公開ウェブページ)を設けて商品を紹介し、自社サイトにフェイスブックユーザーを取り込もうとするEC企業が急増している。フェイスブックを活用したECが活発化しそうだ。
フェイスブックは5億人を超えるネットユーザーが利用し、日本国内のユーザーは現在180万人超といわれている。EC会社はまず、ファンを集める「ファンページ」を設置し、26人以上のファンを集めて独自ドメインを取得する。そこから自社の商品やECのファンを育成し、購入顧客に育成する活用法が主流となっている。
法人によるファンページで日本で最大級のファン数を抱えているといわれるエスワンオー。ファッションブランド「サティスファクション・ギャランティード」などを展開し、世界中にファンを抱えている。ファンページ内にショッピングコーナーを設け、日本語と英語で商品を説明。国内外で利用できる決済サービス「ペイパル」を導入し、ドル建で決済を行っている。ゴルフウェアを手始めにサービスを展開しているが、順次、パンツやアウターなどの商品も拡大していく。
アイムは1月末までに、システム開発の桜丘製作所(本社東京)などが販売しているシステム「Facebook内コマース支援パッケージ」を導入し、フェイスブック内で決済が行える仕組みを整える。英語版ページとも連動し、グローバル展開を進める方針だ。
通販・EC業界では近年、フェイスブック内にファンページを設ける動きが広がっている。
カタログ通販のカタログハウス(本社東京)や携帯電話用ストラップのネット通販会社StrapyaNext(ストラップヤネクスト、本社神奈川県小田原市)、ネットプライス(本社東京)は昨年12月にページを開設している。楽天(本社東京)やヤフー(本社東京)も、通販モール専用のファンページを運営している。
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