Googleアナリティクスの導入から、運用、活用まで、正式なサポートがない初めての人でもゼロから学んでいけるように、丁寧に解説していく。
Googleアナリティクスとは/衣袋教授のGoogleアナリティクス入門講座マイレポートの機能強化ポイントは2点
マイレポートの機能強化ポイントは2点
あと今回は複数のレポートを一望できる機能の「マイレポート」(図9、図10)で機能強化がされた。「マイレポート」は、本連載では初出なので、詳細は別途まとめて解説記事を書くつもりだが、簡単に言えば図9のように、1つの画面で、「ウィジェット」と呼ばれるコンパクトなレポート(図9赤枠部分がその1つ)を最大12個まで表示することができるような機能だ。
「マイレポート」では、このウィジェットを自由に選択でき、好きなように配置することができる。またこの「マイレポート」は最大20個作成することも可能だ。
その1:ウィジェットのレイアウトの自由度が広がった
この「マイレポート」での機能強化の1 つは、レイアウトの自由度が広がったことだ。従来は3列配置(図10青枠部分)で並べるしかなかったが、新たな「マイレポート」では、「マイレポートをカスタマイズ」ボタン(図10緑枠部分)をクリックすると、「レイアウトオプション」(図11)が表示され、6つの選択肢からレイアウトのパターンを選択することができるようになった。
たとえば「左側70%、右側30%の2列表示」(図11赤枠部分)を選択すると、図12のようなレイアウトにしてくれる。
2つの指標を表示して合計3列表示になる一覧表形式のウィジェット(図12赤枠部分)などは、このくらい横幅がゆったりしている方が格段に見やすくなるので、横にゆったりと見たい場合はこういったパターンを選択するとよいだろう。
その2:ウィジェットの表示形式に「GEOMAP」「棒グラフ」が追加された
機能強化の2つめは、ウィジェットの表示形式の種類が2つ増えたことだ。従来は、「指標」「円グラフ」「タイムライン」「表形式」の4つ(図13赤枠部分)だったが、今回の更新でさらに「GEOMAP」「棒グラフ」(図13青枠部分)が選択できるようになった。
ここではウィジェットの表示形式について詳細は解説しないが、「GEOMAP」を選択し、図13緑枠部分のように、
選択した指標をプロット | 「市区町村」と「ユーザー数」 |
---|---|
地域を選択 | Japan |
ウィジェットの名前 | ユーザー数 |
という設定を行うと、図14のようなウィジェットが表示される。日本の地図表示で、プロットの細かさは「市区町村」レベル、指標は「ユーザー数」という設定内容だ。
もう1つの新規表示形式である「棒グラフ」を選択(図15赤枠部分)も見ておこう。たとえば図15青枠部分のような設定を行うと、図16のようなウィジェットが表示される。
「新規」と「リピーター」の積み上げグラフで、「参照元/メディア」別の訪問数を棒グラフで表示という設定内容だ。
今回取り上げて解説するバージョンアップは以上だが、これ以外にも同時にリリースされた変更があるかもしれない。Googleからの公式発表はなく、すでにリリースされているマイナーリリースのアップデートとの区別ができないため、確度の高そうな機能の更新しか紹介していない可能性がある。そのあたりはご容赦いただきたい。
「マイレポート」以外の各種機能やレポートに大きな変更はないので、「マイレポート」を頻繁に利用しているユーザー以外は、今回新機能を新しく学ぶ必要はないだろう。見た目や配置場所などが変わっているが、使いながら徐々に慣れていこう。
Googleアナリティクスでは、今回のような大幅な変更以外にも、マイナーリリースは頻繁に行われている。あっという間に各レポートで新しい機能がさりげなく増えていることもある。しばらく見ていないと大きく様変わりしているかもしれない。せっかくGoogleアナリティクスを導入しているなら、最低でも月次で主要指標を見るくらいの頻度で見ておくことをお勧めしたい。
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