分析の基本「ディメンションとメジャー」を学び、いよいよTableauをインストール #3
BIツール、そして分析の基本は、「●●別の◆◆数(▲▲率)」という考え方です。この形で表現することで、はじめて、データが意味を持ちます。Tableauでは、「●●別」のことを「ディメンション」、「◆◆数(◆◆率)」のことを「メジャー」と呼びます。まずこの考え方を理解しましょう。
ここまで、#1で、そもそもBIツールとはどういうものなのか、#2で、Tableauの価格体系はどうなっているかを解説しました。#3の今回は、Tableauの背景にもなっている「●●別の◆◆数(▲▲率)」を解説します。そのうえで、実際にTableauをPCにインストールします。
分析の基本は「●●別の◆◆数」(ディメンションとメジャー)
木田: 「●●別の◆◆数(▲▲率)」という形が分析の基本です。たとえば、次のようなものが「●●別の◆◆数」で表現されています。
- 国別の平均寿命
- 都道府県別の平均賃金
- 男女別の平均寿命
- 科目別の点数
- 営業部署別の売り上げ
- 日別の来店者数
- 車種別の燃費
木田: みなさんも1つ考えてみてください。
四谷: 記事別のPV数、とか。
二村: 犬種別の販売数、とか。
木田: みなさんユニークでいいですね(笑)。これをもうちょっと専門的に寄せていくと、分析用語では「●●別」「◆◆数」はそれぞれ次のように呼ばれます。
- 「●●別」は「ディメンション」
- 「◆◆数」は「メジャー(指標)」
「平均寿命は80歳」と表示されていても、何のデータなのか全くわかりませんよね。平均寿命に、国別、男女別といった考えを組み合わせることで、初めてデータが意味を持ちます。
つまり、メジャー(指標)だけでは何も判断ができません。メジャーに、ディメンションを組み合わせたときに初めて意味がもたらされる。「●●別の◆◆数」でデータを見たときに、初めて判断やアクションにつながるんです。
木田: この考え方を、Web領域にあてはめると、Googleアナリティクスのレポートも「ディメンションとメジャー(指標)」で構成されていることがわかります。「国/地域別のセッション数」のレポートなんかは、そのままズバリですよね。Googleアナリティクスにも“分析やデータビジュアライズの基本形”が組み込まれていることがわかるでしょう。とにかく、「●●別の◆◆数」でデータを見る癖を付けると、頭がスッキリすると思います。
ハンズオン! Tableau Desktopをインストールする
木田: では、いよいよTableauを使っていきましょう。まずは、「Tableau Desktop」をインストールします。すでにPCに入っている方は、次回の解説しますサンプルデータを読み込んで「カテゴリ別の売り上げ」を出す操作からスタートしてください。これから先は、まだインストールしていない人のために、無料トライアル版のインストール方法を紹介します。
Tableauの公式サイトへ行き、右上の赤枠「今すぐ試す」をクリックしましょう。
次に、ビジネス用のメールアドレスを入力して、無料ダウンロードをクリックしましょう。
ポップアップウィンドウが表示されたら「TableauDesktop-64bit-2019-1-3.exe」の保存場所を選択します。
デスクトップに保存した「TableauDesktop-64bit-2019-1-3.exe」をダブルクリックをすると、「Tableauへようこそ」と表示されるので、インストールしましょう。
インストールの過程で、個人情報の入力を求められるので、必要事項を記入します(インストール時間は、15分程度かかりました)。
インストールが完了すると、次の画面が表示されます。この画面が表示されれば、PCにTableau Desktop(14日間無料のトライアル版)のダウンロードが完了したことになります。
次回は、インストールしたTableauのサンプルデータを使って、「カテゴリ別の売り上げ」などのグラフを作っていきましょう。その過程で必要となる「Viz(ビズ)」や「シェルフ」の用語についても解説します。
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