格安SIMの認知度は90.2%、メイン端末としての利用率は11.3%に【MMD研究所調べ】
MMD研究所は15歳~69歳の男女44,323人を対象に「2018年9月 格安SIMサービスの利用動向調査」を実施した。
「MVNOをメインで利用」は11.3%。昨年から2.8ポイント増
15歳~69歳の男女44,323人を対象に、メインで利用している携帯電話・スマートフォンの通信事業者を聞いたところ、「docomo」が32.2%、「au」が27.0%、「SoftBank」が21.4%となり、大手3キャリアの合計は80.6%となった。これは2018年3月の同様の調査(82.6%)との比較では2.0ポイント減、2017年9月(84.4%)との比較では3.8ポイント減となっている。キャリアサブブランドの「Y!mobile」は4.8%となった。
いわゆる格安SIMサービスを提供する「MVNO」は11.3%で、2014年以降、一貫して伸長している。
格安SIMの認知度は90.2%、内容理解は49.0%
格安SIMの認知および利用状況について聞いたところ、「格安SIMという言葉は聞いたことがあるが、サービス名称・内容はよく知らない」が30.1%で最多となり、次いで「だいたいどんなものかわかるが、利用したことはない(利用を検討するまでに至っていない)」が23.5%、格安SIMのサブ利用も含めた「現在も利用している」が16.2%と続いた。
この結果を、認知から利用までのファネルで表したものが下図となる。「認知」90.2%、「サービス名認知」60.1%、「内容理解」49.0%、「現在利用」16.2%。
メインで利用する格安SIM、上位は楽天モバイル、mineo、UQ mobile
格安SIMを利用していると回答した人(n=7,193)を対象に、メインで利用している格安SIMサービスを聞いたところ、利用率が最も高かったのは「楽天モバイル」で23.0%であった。次いで「mineo」が14.8%、「UQ mobile」が10.3%と続いた。
格安SIMの契約は音声プラン69.3%、データプラン30.7%
格安SIM利用者(n=7,193)を対象に、メインで利用している格安SIMサービスの契約プランを聞いたところ、「音声通話プランを利用している」が69.3%、「データ通信プランを利用している」は30.7%だった。
2017年9月の調査(62.3%)と比較すると、音声通話プランの利用は7.0ポイント増加。2018年3月(65.3%)との比較では4.0ポイント増加した。
契約プラン別に利用している格安SIMサービスを見てみると、音声通話プラン契約者(n=4,988)が利用している格安SIMサービスは、「楽天モバイル」が最も高く27.0%、次いで「mineo」が16.6%、「UQ mobile」が12.3%。
一方、データ通信プラン契約者(n= 2,205)が利用している格安SIMサービスも、「楽天モバイル」が最も高く13.9%。「OCN モバイル ONE」が12.9%、「mineo」が10.5%と続いた。
格安SIMを利用するデバイスは、Androidスマホが54.8%、iPhoneが34.3%
格安SIM利用者(n=7,193)を対象に、格安SIMを挿しているメイン利用のデバイスを聞いたところ、「スマートフォン(Android)」が54.8%で最も高く、次いで「スマートフォン(iPhone)」が34.3%、「モバイルルーター」が4.1%となった。iPhoneの利用に関しては、2017年9月調査(29.7%)から4.6ポイント増加、2018年3月調査(32.8%)から1.5ポイント増加している。
続いて、格安SIMを挿しているデバイス別に、利用している格安SIMサービスを見てみると、Android利用者(n=3,940)は「楽天モバイル」「mineo」「OCNモバイルONE」、iPhone利用者(n=2,466)は「mineo」「楽天モバイル」「UQ mobile」の順となった。
調査概要
- 【調査対象】15歳~69歳の男女
- 【調査方法】インターネット調査(ネットリサーチ)
- 【調査時期】2018年8月22日~8月30日
- 【回答者数】44,323名
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