2020年の動画広告の市場規模、スマホ動画広告が全体の89%に達する【サイバーエージェント調べ】

2020年の市場規模は前年から14%増の2,954億円。5年後には倍以上の6,856億円の予測

サイバーエージェントのオンラインビデオ総研は、国内動画広告の市場動向調査の結果を発表した。動画広告市場関係者へのヒアリングや公開情報から、市場規模の算出と将来の推測を行っている。

スマホ動画広告の市場は89%に到達、今後の市場成長を牽引

2020年の広告業界は、コロナ禍の影響で、全体的に広告主の出稿抑制が目立った。一方で“新しい生活様式”が広がり、巣ごもり消費、テイクアウト、そして動画視聴の需要が増加した。広告主企業は広告予算を削減しつつも、動画広告へ投資を集中させるといった動きが見られた。大手広告媒体においては、広告商品の機能改良が進み、新しい広告商品の提供も進んだ。動画広告においては、商品・サービスの認知拡大・興味喚起などのブランドリフトに加え、販売促進を主目的とする広告商品の需要が大きく増加した。

こうした動きの結果、2020年の動画広告市場は引き続き成長を見せ、2019年対比114%の2,954億円に達する見通しとなった。成長は今後も維持され、2021年には3,889億円、2024年には6,856億円に達すると予測されている。

このうち、スマホ動画広告の市場は昨年対比115%の2,635億円で、動画広告全体の89%を占める見込み。さらに2024年には6,396億円に達すると予想された。

 

広告商品別では、2020年の広告市場はインストリーム広告が1,156億円、インフィード広告が1,192億円、インバナー広告が166億円、その他が440億円という内訳となっている。インストリーム広告、インフィード広告は今後特に大きく成長すると予測されており、2024年での内訳は、インストリーム広告が3,180億円、インフィード広告が2,636億円、インバナー広告が245億円、その他が795億円と予測された。

 

調査概要

  • 【調査対象】動画広告市場
  • 【調査方法】動画広告市場関係者へのヒアリング、調査主体ならびに調査機関が保有するデータ、公開情報の収集(調査期間:デジタルインファクト)
  • 【調査期間】2020年10月~12月
  • 【動画広告の定義、商品区分の定義】
    動画広告:音声や映像を組み合わせて提供されている広告商品。
    インストリーム広告:動画コンテンツの間に挿入されて表示される広告。
    インフィード広告:サイトやアプリのコンテンツの途中に設置された広告枠を、ユーザーが視聴したタイミングで表示される広告。
    インバナー広告:メディアのバナー広告、ピクチャー広告枠を基軸に表示される広告。
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