10代~20代女性の「TikTokとInstagramリールの使い分け」、“暇つぶし視聴派”が多いのはTikTok【パスチャー調べ】

なんらかの使い分けが進んでいるかと思われたが、利用数・投稿数などで、思った以上に差がないことが判明。

パスチャーは、「TikTokとInstagramリールの比較」に関する調査結果を発表した。10代~20代女性を中心に約1万2千人から回答を得ている。

「TikTok」は動画投稿型のSNSアプリで、累計ダウンロード数は20億回を突破している。15秒~60秒間の音楽に合わせたショートムービーを投稿・視聴できる(7月1日に上限3分への延長が発表された)。一方Instagramの「リール」も、Instagram内で最大30秒の動画を投稿・視聴できる機能となっている。

どちらも若年層に人気、30秒程度の短尺動画、エフェクトなどさまざまな加工が可能と、競合する点が多い。今回の調査は、使い分け状況や傾向差を計るものとなっている。

TikTokは流し見中心だが、Instagramリールは情報検索ツールの一面も

この調査は、同社が運営するメディア「Petrel」の公式Instagramアカウント「@petrel_jp」のフォロワーが対象のため、Instagramアプリのインストール率はほぼ100%と思われる。そこで「TikTok」のインストール率を聞くと、59%だった。多くの人が両アプリを行き来して利用していると考えられる。

次に全体に「TikTokとリールではどちらをよく見ますか?」と聞くと、「TikTok」50%、「リール」50%で完全に拮抗した。

続いて「どんなときにTikTokを見るのか」「どんなときにリールを見るのか」をそれぞれ聞くと、ともに1位は「暇つぶし」が1位だが、TikTokは82%、リールは64%とかなりの差が出た。2位の「トレンドサーチ」を見ると、TikTokは5%に留まるのに対し、リールは16%と3倍近い。流し見が中心のTikTokに対し、情報を調べるツールとしても使われるInstagramという差が出たと思われる。

投稿についてはまったく差がなし

さらに「自分もTikTokに投稿するか」「自分もリールに投稿するか」をそれぞれ聞くと、TikTokは「投稿をせずに見ているだけ」と回答した人が93%。そして、リールも「投稿をせずに見ているだけ」と回答した人が93%とまったく同じだった。

TikTokでは、複雑な編集がほどこされた動画も多く、そのぶんリールとの差が出るかと思われたが、意外にも両者の投稿数には差はなかった。どちらのユーザーも、“自分は投稿せず暇つぶし視聴”という人が主流と思われる。

TikTok・リール双方において「どんな投稿がよく流れてきますか?」と聞くと、もっとも多かった回答は「推し(アイドルなど)」18%が1位だった。さらに「カフェ・おうちカフェ」12%、「ファッション」12%が上位にあがっている。

TikTokの場合、音楽に合わせてダンスやアクションをする“ダンスチャレンジ”動画が流行の主流だったが、最近はアイドルや芸能人、あるいはインフルエンサーの動画を暇つぶしで見る、という人が増えているようだ。またカフェ、ファッションなど、Instagramとの興味区分があいまいになっている傾向が見てとれる。

さらにTikTok・リール双方において「どんな投稿をしたことがありますか?」と聞くと、こちらでも1位は「推し」19%だった。僅差で「思い出・vlog」17%、「カフェ・おうちカフェ」13%が続く。日常の手軽な記録ツールとして、やはりInstagramやTikTokが使われているようだ。

調査概要

  • 【調査対象】Petrelの公式Instagramアカウント「@petrel_jp」のフォロワー(フォロワー性別:女性90.7%、男性9.3%)
  • 【調査方法】Instagramのストーリーズ機能によるアンケート調査
  • 【調査期間】2021年6月17日
  • 【有効回答数】設問1 N=12,238 / 設問2 N=120,85 / 設問3 N=8,838 /設問4 N=10,907 /設問5 N=9,884 /設問6 N=10,909 /設問7 N=541 /設問8 N=242
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