直近のお買い物、まだまだネット通販が躍進。商品では「デマ」で伸びたものも?【インテージ調べ】

日常の買い物金額・買い物回数を買い物先で分析。カテゴリー別2位は「麦芽飲料」ながら不可解な1位が登場。

インテージは、「消費者の買い物行動(2021年9月)」のデータ分析結果を発表した。同社では「SCI(全国消費者パネル調査)」として全国15歳~79歳男女52,500人の消費者から継続的にデータ収集しており、毎月第3木曜に最新データを公開している。

まだまだ伸びるネット通販、一方で売れ筋カテゴリに異変?

まず日常の買い物金額・回数を分析したところ、前年同期比で買い物金額は1.0%増、買い物回数は2.2%増と、ともに回復基調を示した。スーパー、コンビニ、薬局/ドラッグストア、通販(ネット)といったジャンルごとでは、「通販(ネット)」がここ数か月拡大しており、買い物金額は8.1%増、買い物回数は11.5%増に達している。

商品の品目カテゴリ別で見ると、1位は前年比219.1%と圧倒的な伸びを見せた「駆虫薬」が1位だった。以下「麦芽飲料」「解熱鎮痛剤」が続く。

1位の「駆虫薬」については、抗寄生虫薬「イベルメクチン」がなぜかコロナウイルスにも効果があるという説が根強く流布しており、その影響と考えられる。基本的に信用できるエビデンスや論文の不足からデマと判断されており、メーカー自身も適正使用を呼びかけている。

2位「麦芽飲料」は、Twitterをきっかけに手軽に鉄分補給できるとして話題になった。食品関連では、ランク外だが、11位に小麦粉(前年比115.3%)、17位にレギュラーコーヒー(前年比112.1%)もランクインした。これらは、10月の値上げに備えた駆け込み需要があったと考えられる。

調査概要

  • 【調査対象】日本全国の15~79歳の男女
  • 【調査方法】アンケート配信
  • 【調査期間】2021年5月7日~10日
  • 【標本サイズ】52,500
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