1日のアプリ利用時間、コロナ禍で男性平均約50分・女性平均約80分も増加【インテージ調べ】
インテージは、「Z世代のスマホアプリの利用実態」に関する調査結果を発表した。マンガ・書籍アプリに焦点を当て、i-SSP(インテージシングルソースパネル)のデータを分析した内容となっている。
40代以下は「マンガ・雑誌・書籍」アプリを深夜に利用、高齢者は昼間
まず代表的なスマホアプリジャンルについて、月次平均利用率の推移を見ると、コロナ禍にさしかかった2019年以降、「ニュース・天気」「グルメ・レシピ」「宅配(デリバリー)」「マンガ・雑誌・書籍」「動画配信」のどのジャンルでもアプリ利用率が伸長している。
コロナ禍に入る前(2019年1月)と後(2021年1月)で、一日あたりのアプリ利用時間を比較すると、どの性・年代でも利用時間が増加しており、男性平均で約50分、女性平均で約80分増加していた。
「マンガ・雑誌・書籍」アプリに絞り、平均利用率と平均利用時間の推移を見ると、2019年以降、平均利用率が上昇した一方で、平均利用時間(分)は減少傾向を見せている。年代別では、もともと利用率の高かった10代がさらに伸びていた。一方利用時間では60代が大きく減少したことがわかる。また10代は全年代を通じてもっとも利用時間が短い。これはむしろ読み慣れているため、読了するのが早い可能性がある。高齢になるほど、コンテンツ課金を行いゆっくり時間をかけて作品を読んでいると推測される。
アプリが利用されている時間帯を見ると、平日の場合50代は10時と19時と23時、60代は14時、10代~40代は26時・27時にピークを迎えている。高齢者は食事のあいまに読書している一方、若い世代は1日のシメの楽しみとして、読書しているようだ。
さらに、コロナ禍前後の利用時間帯を、2019年1月と2021年1月との比較で見ると、10代~40代は極端な変化はなかったが、50代は8時~26時のほぼ全時間帯で利用時間が増加していた。
60代は、コロナ禍前は24時がピークだったがそれがなくなり、27時にやや山を迎えるように時間がずれた。昼間は17時のピークが14時と前倒しになった。逆にほぼアプリが利用されていなかった20時ごろも普通にアプリが利用されるなど、生活スタイルの大きな変化をうかがわせる結果となっている。
調査概要
- 【調査方法】i-SSP(インテージシングルソースパネル)のデータをもとに分析
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