キリンホールディングスがグループの経営戦略会議にAIの仮想役員「CoreMate」を本格導入

意思決定の質とスピードを向上、議事録データや社内資料を読み込ませて12人の人格を構築

飲料品大手のキリンホールディングス(HD)は、経営幹部らによるキリングループの経営戦略会議に、AI(人工知能)で生成した仮想役員「CoreMate(コアメイト)」を本格導入した、と8月4日発表した。人とAIの共創でグループ経営戦略会議にさまざまな専門性と意見を持ち込み、意思決定の質とスピードを向上させる。年間30回以上の経営戦略会議で活用する。

CoreMateはグループのデジタル戦略「KIRIN Digital Vision2035」に基づいて7月に導入。経営層の意思決定を支える。過去10年のキリンHDの取締役会とグループ経営戦略会議の議事録データ、社内資料、外部の最新情報を読み込ませ、12人の人格を構築。複数のAI人格同士が議論するべき論点や意見を交換させ、抽出した論点や意見を経営戦略会議で示す。

経営戦略会議にかける起案者は、事前にCoreMateと打ち合わせして内容や資料の精度を高められ、会議の準備が効率化。経営会議の時間短縮にもつながる。CoreMateは外部の最新の専門知識を継続的に更新し、経営会議での議論の質向上と迅速な意思決定を促進。AI人格による客観的で多様な意見がすぐに取り込めるため、変化が激しい外部環境に対応できる。

「CoreMate」の全体イメージ
「CoreMate」の使用イメージ
「CoreMate」機能拡張予定
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