インターネット広告の市場規模、2021年は前年度比14.5%増の2兆4千億円台まで拡大【矢野経研調べ】

巣ごもり需要でのEC拡大やコロナ禍の収束見込みで経済回復。2024年度には約3.3兆円まで拡大の予測。

矢野経済研究所は、国内のインターネット広告市場(運用型広告、非運用型広告ほか)について、規模推移と今後数年の予測を発表した。インターネット広告代理店、メディアレップ、アドテクノロジー提供事業者、メディアなどの発表情報をもとに、「インターネットの各種媒体に出稿された広告主による広告出稿額」を算出した。

インターネット広告市場規模はさらに拡大基調

まず前年2020年度のインターネット広告市場規模は、2019年度比107.4%の2兆1,290億円と推計された。コロナ拡大による外出自粛や店舗の休業・営業時間短縮の影響などで広告出稿の抑制もあったが、下期の消費回復やDX普及により持ち直した。

今年2021年度はコロナ禍の収束が見えつつあり、巣ごもり需要でのEC拡大でインターネット広告が伸長したこと、動画プラットフォーム拡大により動画広告が増加していることなどから、インターネット広告市場規模はさらに拡大基調で、2020年度比114.5%の2兆4,370億円に達する見込みとなった。

今後についても、AIを活用した広告運用手法などさらなるDXの進展により、広告領域自体がさらに拡大する可能性もあり、2024年度の国内インターネット広告の市場規模は約3.3兆円にまで拡大すると予測された。

調査概要

  • 【調査対象】インターネット広告代理店、メディアレップ、アドテクノロジー提供事業者、メディア等
  • 【調査方法】専門研究員による直接面談(オンライン含む)、ならびに文献調査併用
  • 【調査時期】2021年7月~9月
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