終活やってる? 実は40・50代より20・30代のほうが「終活済み」の傾向【楽天インサイト調べ】
楽天インサイトは、「終活に関する調査」の結果を発表した。終活(しゅうかつ)とは「人生の終わりのための活動」の略で、人生の最後を迎えるにあたって行うさまざまな準備・整理などの活動を指す。本人や家族の終活状況、デジタルデータやSNSアカウントといったデジタル遺品について、全国20~69歳の男女1,000人が回答している。
20代でも「終活をすでに実施している・近いうちに始める」男性9.9%・女性5.2%
まず「終活をしているか・する予定はあるか」など実施意向を聞くと、「実施している」4.0%、「近いうちに始める予定」7.0%、「予定はないが、時期がきたら始めたい」58.6%、「実施する予定はない」30.4%だった。当然ながら年齢が上がるほど、実施意向は増加する。
一方で20代でも、すでに実施している・近いうちに始める予定という人が男性9.9%・女性5.2%存在していた。20代・30代ほど終活中という人が高く、40代・50代は逆に下がる傾向も見られる。
考えている終活内容では、「家のなかの荷物整理」60.9%が最多で、「パソコンやスマートフォンなどのデータ整理」39.8%、「財産整理」31.9%が上位だった。性年代別でみると、女性ほど終活項目が多く「家のなかの荷物整理」は男性より数値も高い。一方「パソコンやスマートフォンなどのデータ整理」は男性のほうが大きく上回る数値だった。また全体を通して「葬儀準備」は20代男性が最も高かった。
なお「終活をする・したい理由」では、「家族に迷惑をかけたくないから」67.2%、「病気や怪我、老化などで寝たきりになった場合に備えるため」30.2%、「自分の人生の棚卸し、整理をしたいから」28.3%が上位だった。
デジタルデータやSNSアカウントなどの「デジタル遺品」どうする?
故人が生前に利用していたパソコンやスマホのデータ、SNSのアカウント、ネット銀行などのデータを「デジタル遺品」と呼ぶことを「知っている」という人は13.1%に留まった。「聞いたことはあるが、よく知らない」28.7%を合わせても約4割で、今後さまざまなトラブルが増えると想定される。なお性年代別で見ると、「知っている」が最も高いのは女性30代(19.8%)だった。
「自身の死後、デジタル遺品であるメッセージアプリやSNSの投稿を残したいか・削除したいか」をサービスごとに聞くと、どのサービスでも「すべて削除したい」が7割前後だった。特に削除意向が高かったのは「TikTokの投稿」76.7%、「Twitterの投稿」76.4%で、“黒歴史化”“デジタル・タトゥー化”を気にする人が多そうだ。一方「LINEなどのメッセージアプリの投稿(メッセージ・タイムラインなど)」68.2%、「Instagramの投稿」67.5%は相対的に低く、「一部は削除して必要なものは残したい」の比率が高かった。
調査概要
- 【調査対象】楽天インサイトに登録しているモニター(約220万人)のうち全国20歳~69歳の男女
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査時期】2022年1月12日~14日
- 【有効回答数】1,000人
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