20~30代の約3割が「休日にYouTubeを3時間以上見ている」。視聴スタイルには男女差も【ヴァリューズ調べ】

YouTubeの利用率は全体で約9割、20代・30代のヘビー利用が顕著。男性は学び系・女性は趣味や推し活系を視聴している。

インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査・コンサルティングサービスを提供するヴァリューズは、YouTubeの利用に関する消費者アンケート調査を実施した。20歳以上の男女3,384人が回答している。

YouTube利用率は全体で約9割、特に男性が高頻度で視聴

YouTube視聴頻度

まず、YouTubeを利用しているかどうかについて聞いたところ、男性90.4%、女性86.6%の利用率だった。

また、視聴頻度について性年代別に見ると、「ほぼ毎日」の利用が全てのグループにおいて最も多く、特に20・30代の男性では毎日視聴者が58.1%だった。

一方で、「ほぼ毎日」の割合を男女で比べてみると、いずれの年代も男性より女性の方が低く、女性は40代以外の全ての年代で「全く利用していない」が3位にランクインした。

20代・30代の約3割が「休日は3時間以上利用」

YouTube利用時間

次に、1日あたりの平均利用時間について、平日・休日別に調べた。

まず平日は、20・30代以外の全ての年代で「1時間未満」が50%以上となったが、20・30代では「1時間以上3時間未満」が他の年代よりもかなり多かった。

休日では、全体的に1時間以上の利用割合が増加したものの、40代以上は依然として「1時間未満」が半数以上となった。反対に、20・30代の「3時間以上視聴」の割合は大きく増え、約3割となった。

若い女性のチャンネル登録理由「応援したい・ファンになった」

チャンネル登録理由

また、どのようなときにチャンネル登録するのかを聞くと、「自分の趣味に合った動画が多いと感じたとき」「興味のある動画を効率的に見たいとき」などが上位となった。

また、男女の回答率の差が大きい順に見ると、男性は「~と感じた」「なんとなく」といった印象ベースな理由が多い一方で、女性は「繰り返し見たい」「応援したい」など、目的意識・熱量が高い理由が目立った。

男性は学び系・女性はペット系を視聴。若者はゲーム実況やVTuber

視聴動画ジャンル

続いて、普段どのようなジャンルの動画を視聴するかを聞いたところ、最も視聴が多いのは「ミュージックビデオ/音楽系」だった。

男女別でみると、男性は「専門知識/経験談系」の動画、女性は「ペット/動物系」の動画をそれぞれ異性に比べてよく見ていることがわかった。

年代別で見ると、「ゲーム実況」「VTuber系」が20・30代で顕著に多く、「作業/睡眠用BGM系」も若いほど視聴が多くなっていることがわかった。これらのジャンルは1動画の時間が長い傾向にあり、若年層の利用時間が長いという結果への繋がりがうかがえる。

閲覧数の多いチャンネル、男性はニュース・女性は趣味や推し活

チャンネルランキング(PCでの視聴)

また、ヴァリューズが保有する行動ログデータを用い、PC上で視聴回数が多いYouTubeチャンネルのランキングを性年代別に作成した。

男性では、「ニュース関連」カテゴリの視聴が全ての年代において多かった。また、50代以上の男性では、ニュース系のチャンネルに加え、テレビ朝日公式、政治経済系などの視聴も多く、テレビからの移行がうかがえた。

女性は年代ごとにバラエティが豊かな結果となった。20・30代女性はゲーム実況、お笑い系のほか、VTuberの視聴も多かった。40代女性は俳優・大食い・動物・整体・料理系など幅広いチャンネルがランクインし、50代女性はジャニーズチャンネルなどが目立った。

YouTubeは「好きなエンタメを見る」「とりあえず流しておく」

YouTube利用目的

次に、InstagramやTwitterなどのSNSを含め、各媒体の利用目的を聞いた。他媒体と比べてYouTubeで最も高かったのは、「好きなエンタメを見るため・関連情報を得るため」という目的だった。加えて、「ながら見」「知らない事柄を調べるため」も高い傾向にあった。

一方で、「トレンド・口コミ情報を知る」という目的に対しては、サイトやTwitter、InstagramといったSNSの方が使われやすいことがわかった。

「YouTube Shorts」を見るのは約2割。若者は倍速再生も

YouTube内での行動

YouTube内での行動について聞くと、全体では約2割が「YouTube Shortsを見る」と回答した。また、若い世代ほど「倍速再生をする」傾向にあることがわかった。

YouTubeに影響された行動については、「動画内で紹介されていた商品を購入した」が約2割である一方で、「プロモーションがきっかけで購入した」は1割に満たず、PR系は購買に繋がりにくいことがわかった。

男女で比較すると、女性は「動画がきっかけで人やキャラクター、商品などのファンになった」、男性は「動画内で紹介されていた商品を購入した」「動画で学んだ内容を学業やビジネスに活かした」が特徴的な結果となった。

調査概要

  • 【調査対象】全国のヴァリューズモニター(20歳以上男女)
  • 【調査期間】2022年8月17日~8月24日
  • 【調査方法】アンケート調査(性年代別人口とネット利用率に合わせたウェイトバック集計)
  • 【回答者数】 3,384人
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