セクハラ・モラハラ、被害経験は若年層より30代~40代に多い【ビッグローブ調べ】

パワハラは40代~50代が被害者多め、一方で止められないのもこの世代。

ビッグローブ(BIGLOBE)は、「ハラスメントや性加害」に関する意識調査の結果を発表した。若年層に焦点を当てたもので、1,000人(18歳から29歳までの若年層600人、30代~60代400人)が回答している。

この調査では、パワハラ・セクハラ・モラハラ全般において、若年層・老年層より30代~50代が高めの数値を示している。若年層だと社会的な改善が進んでいること、まだそうした経験に遭遇していないといった理由が考えられる。一方老年層では、過去のモラルではハラスメントに該当しないと自他共にやり過ごされてしまった、単純に忘れている、といった状況が考えられる。

パワハラ:20代は3割が経験あり

まず全体に「パワハラを受けたことがあるか(自身の経験で思い当たるもの)」を聞くと、「あてはまる+ややあてはまる」は20代が28.8%なのに対し、40代・50代ともに43.0%にまで達していた。男女別では、10代~20代だと男性26.4%・女性26.0%とほぼ差はないが、30代~60代では女性のほうが「あてはまる+ややあてはまる」が7ポイント高い。

セクハラ:30代~60代女性は4割が経験あり

次に「セクハラを受けたことがあるか」を聞くと、「あてはまる+ややあてはまる」は20代が20.2%なのに対し、30代は30.0%、40代は26.0%、50代でも24.0%とやや高い数値を示した。男女別では、やはり女性のほうが大きく上回る。特に30代~60代女性では38.0%に達する。

同様に「自身の意思に反した性行為をされたことがあるか」を聞くと、「あてはまる+ややあてはまる」は20代が18.2%なのに対し、30代は25.0%とかなり上回る。40代以上は20代を下回り推移している。男女別では、10代~20代の若年層は、男女とも2割弱が「自身の意思に反した性行為をされたことがある」という結果となった。

モラハラ:すでに20代の2割以上が経験あり

「モラハラを受けたことがあるか」についても、「あてはまる+ややあてはまる」は20代で23.8%なのに対し、30代は35.8%、40代は34.0%と高い。また男女別では、10代~20代の若年層で男女差はないが、30代~60代では女性が高い。

ハラスメントへの対応、認識、告発は?

「ハラスメントや性加害、いじめを見かけても止められなかったことがあるか」を聞くと、ここでも「あてはまる+ややあてはまる」は30代~50代がやや高いが、ほぼ3割が「止められなかった」と回答した。逆に60代は16.0%とかなり低いが、そもそもハラスメントと認識していなかった可能性が考えられる。

「問題意識が低く、ハラスメントや性加害などを認識できていないことがあるか」についても、40代以下と50代以下でかなりの差が見られ、そもそもの認識に大きなずれがあると推測される。

最後に「ハラスメントなどの問題提起を面倒に感じたことがあるか」を聞くと、10代~20代の若年層ほど「あてはまらない」が高く、改善や告発に前向きと考えられる。

調査概要

  • 【調査対象】全国の10代~60代の男女
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査時期】2022年9月8日~9日
  • 【有効回答数】1,000人(18歳から29歳までの若年層600人、30代~60代400人)
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