子どもを10年間追跡調査! 小学生→高校生の成長で「なりたい職業」はどう変化?【東大・ベネッセ調べ】
東京大学社会科学研究所とベネッセコーポレーションのベネッセ教育総合研究所は、「子どもの生活と学び」に関する最新の調査結果を発表した。この共同研究プロジェクトでは、2015年以降、同一の親子(小学1年生から高校3年生、約2万組)を対象に10年間継続調査を行っており、1万超の回答を回収している。
デジタル社会の進展で、人気職にも変化
この調査によると、「なりたい職業No.1」では、小4~6生では「プロスポーツ選手」、中学生では「教員」と「プロスポーツ選手」(同率)だが、高校生では「教員」が人気となった。なお、なりたい職業が「ある」と回答したのは、小4~6生1,872名、中学生1,403名、高校生1,100名だった。
男女による違いを見ると、小4~6男子は「プロスポーツ選手」、女子は「店員(花屋・パン屋など)」が人気。中学生男子は「プロスポーツ選手」、女子は「教員」が人気。そして高校生は男女ともに「教員」が人気1位だった。
小4~6の人気No.1は「プロスポーツ選手」だが中学生では「教員」「プロスポーツ選手」が同率1位、高校生では「教員」が1位となり、中高生では教員人気が高い。また男女による違いを見ると、小4~6では、男子の25%が「プロスポーツ選手」をあげ、これに「YouTuber・VTuber」「研究者・大学教員」が続く一方、女子は「店員(花屋・パン屋など)」が1位で、「看護師」「パティシエ」「保育士・幼稚園教員」となる。中学生では、男子は「医師」「ゲームクリエイター」などが上位にあがり、女子も「看護師」「保育士・幼稚園教員」「医師」があがる。
なお、2015年と2024年の調査結果の比較では、小学生で「YouTuber・VTuber」がランク外から4位に、高校生では「SE・プログラマー」が13位から6位に上昇しているなど、デジタル社会の進展がうかがえる。
調査概要
- 【調査対象】全国の小学1年生~高校3年生の子どもとその保護者(小1~3生は保護者のみ回答)
- 【調査方法】2015年は郵送調査とWeb調査の併用。2016~20年は郵送調査、2021年は郵送調査とWeb調査の併用、2022~24年はWeb調査
- 【調査時期】各年7~9月
- 【有効回答数】発送数約2万、回収数1万超
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