ChatGPTの認知率・利用率、女性10代が2か月で大きく上昇【野村総研調べ】

日本のChatGPT利用は5月に入り最高を記録するも、以降は減少傾向。

野村総合研究所(NRI)は、「日本のChatGPT利用動向」の調査結果(2023年6月時点)を発表した。メディア(テレビ、新聞、雑誌、デジタル、交通広告など)への接触、クリエイティブ認知状況、SNS等のツール利用状況、趣味、悩みなど、関東に住む15~69歳男女3,161人が回答している。前回調査は2023年4月で、今回が2回目。

ChatGPTの全体の認知率は69%・利用率は15%。女性10代の認知が78%超える

まずChatGPTを提供する「openai.com」への日本からのアクセス数を見ると、2023年5月12日に過去最高の767万回/日に達したが、以降は減少傾向にあり、全体としては横ばいだった。国別アクセスシェアを見ると、日本は米国、インドに次いで3位となっており、人口あたりのアクセス数で考えるとかなり多い。

openai.comへの日本からのアクセス数推移(2022/12/1~2023/5/31)
(出所)similarwebよりNRI作成

ChatGPTの認知率・利用率については、前回調査4月時点の認知率61.3%・利用率12.1%から、認知率68.8%・利用率15.4%とともに伸びていた。性別で見ると男性のほうが全般的に認知が高く、男性10代は90.0%で変わらなかったが、女性10代は前回の45.5%から78.3%と、大幅に上昇していた。女性10代は利用率も大きく伸びている。

ChatGPTの性年代別<認知率>の変化
ChatGPTの性年代別<利用率>の変化

業種別では、情報通信(認知率88.4%、利用率32.8%)が最も高く、飲食店・宿泊(認知率52.2%、利用率1.4%)が最も低い。これは利用可能なシーンがそもそも違うためと推察される。

業種別に見たChatGPT認知率・利用率

たとえば「業務におけるChatGPTの利用用途」を聞くと、情報通信業では「プログラミング」「Excelなどの関数を調べる」際にChatGPTを利用する人が多い一方、飲食店・宿泊業、医療・福祉業では「人の代わりにコミュニケーション相手になる」が高い傾向が見られた。

業務におけるChatGPTの利用用途

調査概要

  • 【調査対象】関東1都6県(茨城、栃木、群馬、千葉、埼玉、東京、神奈川)の満15~69歳の男女個人
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査時期】2023年6月3日~4日
  • 【有効回答数】3,161人
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