インターネットネット広告は9割強が存在を許容、一方で“信頼度”は22.3%にとどまる【JIAA調べ】
一般社団法人 日本インタラクティブ広告協会(JIAA)は、「2022年インターネット広告に関するユーザー意識調査」の結果を発表した。週1回以上インターネットを利用する全国15~69歳男女10,053人が回答している。なお過去調査(2019年)との比較は、インターネットほぼ毎日利用する9,423サンプルに絞っている。
「ネットを利用する上で自身に関する情報が取得されている」ことは6割強が認知
まずインターネットの利用時間を聞くと、仕事・勉強とプライベートを合わせ、1日の平均利用時間は「5時間45分」だった。一方でメディアとしての信頼度は「43.4%」にとどまり、50%弱~60%強の4大マスメディアは下回っていた。
そこで「インターネット上の情報を信頼する条件」を聞くと、「有名/信頼できる企業が発信している」31.5%が最多で、「多くの人が使っているサイト・アプリ」29.4%、「不快/不適切な広告が表示されないこと」29.3%がそれに続いた。発信元、使用人数に加え、表示される広告内容でも信頼度が左右されていることがわかる。
「インターネット広告の存在を許容するか」と聞くと、「する」の割合は92.5%と高い。特に「サービスの有料・無料にかかわらず、広告はあっても良い」という人が23.9%と、2019年調査から10ポイント以上上昇していた。また「アプリやサイトの運営費用は広告収入によってまかなわれている場合がある」ことは45.3%が理解していた。
一方で「インターネット広告の信頼度」は22.3%で、他メディアと比較すると低い。「しつこい/不快」「邪魔な/煩わしい/うっとうしい」といったイメージを全体の35%前後が持っており、さらに「いかがわしい/怪しい」「誤解を招く/虚偽感のある」イメージも20%前後だった。
「Cookieなどで個人のネット利用に関する情報が取得されている」ことの認知は63.2%で過去調査より上昇。「Cookieの許諾」は「サイトやアプリによって判断している」30.5%だった。許諾の条件は「サイトやアプリを信頼している場合」42.6%で、2位の「許諾することによるメリットを感じた場合」21.8%の倍近く高かった。
調査概要
- 【調査対象】全国15~69歳男女、PC・タブレット・スマートフォンのいずれかでインターネットを週1回以上利用する人
- 【調査方法】インターネット調査(全国を8地区に分け、ネット利用者構成に合わせて地区・性年代別に割付)
- 【調査時期】2022年12月
- 【有効回答数】10,053サンプル(有効回収数)
※過去調査との比較は「インターネットほぼ毎日利用者」(9,423サンプル)のスコアを掲載
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